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僕の辛いこと…、?
1 : はじまりの日
*…───…*
類 の 部 屋
🎈「 …、可笑しいな、 」
機械を弄りながら、そう呟く。彼此何時間かやっているが、納得がいかない。
🎈「 ( 案は、出てくるのにな…、 ) 」
此処をこうしたら良いのではないか、と考えて試してみても、どうにも上手くいかなかった。
そうして続けていると、何処からか、声が聞こえ始めた。
母「 類、起きなさい、 」
下から母さんの少し大きな声が聞こえた。今、起きるとだけ伝えて、着替えをした。
母「 お早う。類 」
🎈「 嗚呼。お早う、母さん 」
何事もない挨拶を交わし、椅子に座った。何故か、母さんは僕をじ、と見てくる。
🎈「 ( もしかして、徹夜したことが…、 ) 」
その後、母さんの口から出たのは、僕の予想通り徹夜したのか、だった。
🎈「 …、ああ、少しね 」
母「 そう。徹夜も程々に、ね? 」
🎈「 …っ、…フフ、分かっているよ 」
にこ、と無理に笑顔を作り、怒らせないように注意する。母さんは、僕が徹夜をすると、司くん達みたいに僕の体調を気遣うのではない。母さんは、僕が徹夜をして、心配するのは、周りの評判だ。
🎈「 ( 僕の事も、考えてはくれているのだよね…? ) 」
疑問を持ちながらも、朝食を摂り、諸々の準備をして学校に行く。
🤖「 あ、類。お早う 」
🎈「 フフ、お早う。寧々 」
挨拶を交わして、共に学校へ向かった。
学 校 の 校 門 前
🌟「 お早よう御座います!!!!!!! 」
学校の校門まで着くと、司くんの元気な声の挨拶が聞こえた。
🎈「 元気だねえ、 」
🤖「 否、元気過ぎじゃない…? 」
何時も通りの会話をして、司くんの所まで歩いて行く。
🌟「 !、寧々、お早う!! 」
🎈「 …、、え、? 」
如何して、寧々だけに、挨拶をしたのだろうか。
🎈「 ( 否、僕が、見えてなかっただけかもしれないしね、 ) 」
けれど、僕の身長的にそんなことは無いだろう。どちらかと言えば、目立ってしまう方である。
🤖「 …、ねえ、司。類には挨拶しないの、? 」
🌟「 ん? 、ああ。人を傷付けたからな! 」
🎈「 ( 人を傷付ける…、? ) 」
僕が、何処で、誰を傷付けたのだろう。僕の頭には、そんな記憶、無い。
🤖「 人を傷付ける…、って? 」
🌟「 む? 聞いていないのか? 其奴はな、もぶ子を虐めたんだ! 」
🎈「 ?!、僕は虐めなんか、っ 」
🌟「 嘘だろう! もぶ子に、傷だってあるんだからな! 」
🎈「 ( 虐め…、? 其れに、其奴、か… ) 」
僕は、虐めをした覚えは無い。そもそも、人を傷付けていないのだから。寧々は、どんな反応をするのだろうか。離れるのだろうか。
🎈「 ( 否、寧々は離れていかない、 ) 」
🤖「 、類ってそういう人だったんだ…、サイアク、幼馴染なのが、恥ずかしい、 」
🌟「 、寧々は、其奴の言うことを信じるのか? 」
🤖「 信じない。関わりたくない、 」
🎈「 …、っ 」
僕は、教室に向かって走り出した。
教 室 の 扉 前
がらら、と教室の扉を開ける。その瞬間、バシャン、と音を立てて僕の体はびしょ濡れになった。
🎈「 …、ぇ? 」
上から水をかけられたのだろう。何故、水をかけられたのだろうか。
もぶ子「 うわーん、ワタシをイジメた人がいる~…っ、こわーい、っ 」
もぶ子くんが、嘘泣きをして、僕を指差す。
MOB「 大丈夫だよ! 」
MOB「 そうそう! ワタシ達が水をかけておいたからね! 」
もぶ子くんの周りには、明らかに演技であろうことをしている人達がいた。
もぶ子「 ふえーん、でもねぇ、ワタシ御手洗行きたいなぁ、 」
MOB「 え、そうするには、彼奴の前通らなきゃじゃん! 」
もぶ子「 そうなのぉ! 怖いけど、ガンバルねぇ、っ! 」
他の人達に手を振り、僕の方に近付いてくる。
もぶ子「 放課後、体育館裏来なさい、 」
一言。言い放ち、教室から出ていった。きっとコレは、行かなければ行けないことなのだろう。けれど、今は、そんな事考えている場合ではない。
🎈「 ( ずっと、悪口ばかり言われて、耐えられない…っ、 ) 」
僕は、教室から逃げ出した。もう、あの場に居たくなくて。
廊 下
🥞 side
🥞「 ( …、? 神代センパイ、? ) 」
ただ廊下を歩いていると、今にも泣き出しそうな顔をした神代センパイが、何処かに向かって走っていた。
🥞「 ( 本当に、神代センパイが、人を虐めたのか知りたいしな、 ) 」
聞きたいことが色々会ったから、 神代センパイに、着いていくことにした。
屋 上
🎈 side
ガチャ、と扉を開けて、屋上に出る。すると其処には、先客の瑞希が居た。
🎈「 は、っ…、はあ、…、瑞希、 」
🎀「 やっほー、って類?! 其の格好どうしたの?! びしょ濡れじゃん?! ちょっと待ってね、今ボクのカーディガン出すから!」
僕の制服が濡れているのを見て、瑞希はすぐにカーディガンを出そうとしてくれていた。瑞希がカーディガンを探している最中、屋上の扉が開いて、東雲くんが来た。
🎀「 あれ! 弟くんじゃん! 」
瑞希が鞄の中身を物色しながら、東雲くんに話しかけた。
🥞「 うげ、暁山もいんのかよ、…ってか、神代センパイ濡れてんじゃねえか?! 」
🎀「 そうなんだよ~っ! あ! 、はい、あったよ! カーディガン! 」
瑞希がカーディガンを出して、渡してくれた。きっと、遠慮しても、絶対に着て、と言われるだろう。だから、瑞希の言葉に甘える。
🎈「 …、御免ね、 」
🥞「 御免じゃないっすよ、 」
🎀「 そうそう! 有難う、だよ! 」
🎈「 …ふふ、有難う 」
お礼を言うと、東雲くんからそういえば、と質問された。
🥞「 センパイって、もぶ子って人、虐めたんすか? 」
🎈「 っ…、?! 」
🎀「 え? …、何それ、 」
そういう噂が回ってる、と瑞希に説明して、僕の方を見た。
🎈「 ぼくは、…やってないよ 」
震える声を抑えて東雲くん達に説明する。今日来たら、其のような噂が回ってたこと。もぶ子という人と、今迄関わったことがなかったことを。
🎀「 …、そんなことがあったんだ、 」
🎈「 …ぅん、 」
🥞「 神代センパイ、安心してください。オレらは、センパイから離れていきませんから、 」
こんなことを話しても、信じて貰えないと思っていた。けれど、東雲くん達は、真剣に話を聞いて、信じてくれた。
🎈「 っ、…有難う、 」
🎀「 ふふ、っ、…、、あ! そうだ、類! ついでに弟くんも~! 今日、放課後って空いてる? 」
🎈「 今日? 、空いてるよ、 」
🥞「 オレも空いてる、 」
じゃあさ、と言い出し、「 今日お泊まりしよーよ! 」と瑞希は言った。
🎈「 お泊まり、? 」
🎀「 うん! 絵名も連れてさ! 」
🥞「 別にいいが、何で絵名も何だよ、 」
いいじゃん、いいじゃん、と言って瑞希は、ウインクした。
🎀「 どうせ、二人とも授業出ないでしょ? 放課後まで話そうよ! 」
🥞「 はあ? オレは、出るけ── 」
🎀「 今日は、サボろうよ! ボク達と一緒にさ! 」
そんな会話から、放課後まで、僕達はずっと話をしていた。
🎀「 ん~っ、もう放課後だね~! 」
🥞「 嗚呼、結構喋ったな…、 」
🎈「 ふふ、うん。…、あ、そういえば、 」
楽しく会話していたけれど、下から聞こえてくる生徒達の声で朝、もぶ子くんに言われたことを思い出した。
🥞「 あ? どうしたんスか? 」
🎈「 ちょっと、用事を思い出してね。先に瑞希の家に言っててくれるかい? 」
🎀「 ん~、、否、校門で待ってるよ! 心配だしさ! 」
体 育 館 裏
🎈「 其れで、何だい? もぶ子くん 」
もぶ子「 へー、ホントに来たんだ。自分が是から何されるか、分かってないのに、 」
意味が分からないことを言いながら、もぶ子くんは、自分の腕をカッターで切った。
🎈「 …、?! 何をしているんだい、? 」
もぶ子「 ちょっと、これ持って、 」
🎈「 …、? 」
言われた通り、もぶ子くんの血が着いたカッターを持った。其の瞬間、もぶ子くんが、悲鳴を上げた。
もぶ子「 きゃアぁぁァぁあぁッ 」
その悲鳴で、司くんや寧々、白石くんや青柳くん、瑞希と東雲くんまで、集まって来てしまった。
🌟「 何をしているだ?! 」
🤖「 は、? 何これ、アンタがやったの、? 」
🌟.🤖「 …見損なった、 」
司くんと、寧々に軽蔑の目を向けられた。
🎈「 っ、は、 」
呼吸をするのが、苦しくなる。
🎧「 是、神代先輩がやったの、? …、こんなに、酷いことする人なら、先輩って呼ばなくていっか! 」
☕「 …、もぶ子さん、大丈夫ですか? 」
青柳くんには、此方を見ても貰えず、白石くんには、司くん達と同じような目を向けられる始末だ。
🎈「 っ、はあっ、…、ひゅ、ッ 」
段々と、過呼吸になり始める。瑞希と東雲くんが、心配そうな顔をして、此方に向かってきてくれた。
🎈「 ( 君達も、仲間から見放されてしまうよ、 ) 」
そう声をかけようとも、声を出すのが難しく、僕の意識は、薄れていくだけだった。
*…───…*
3000文字超えてしまった…、
是から何日かかけて、リメイク版出していく、
誤字脱字あったら教えて下さい、
すぐ直します。
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