tr「おいおいッ…大丈夫なのかッ…?仔虎のやつッ…」
gt『あそこまでいくと俺も止めづらい…俺まで殺されちまうしな』
gn「仔虎は年下思いだもんね~」
gn「俺も一回それで殺されかけたことあったよ…w」
ar「げん兄死ぬ寸前だったもんね~」
ns「まあでも…げん兄の言い方もどうかとは思ったけどね」
yk「あれは俺が傷ついたんだからね!プンプン!」
gn「ははwごめんってw」
でも…
あの時俺は一度だけ…
初めて彼女の涙を見た…
6年前__
gt「総員退却ッ!直ちに切り上げろッ!」
その頃はまだぐちつぼも現場で戦っている頃だった
げんぴょんが総司令部のリーダーだった頃
仔虎という脅威がいながら俺等は押されていた
戦闘能力に関しては俺らが上だったが
人数は圧倒的に敵のほうが多かった
流石の仔虎も後ろを取られてしまった
そして…
仔虎「はぁ゙ッ…はぁ゙ッ…」
ar「頑張ってッ…仔虎ッ…ズリズリッ…」
仔虎「あろえッ…私は置いていけッ…お前まで死んじまうッ…」
ar「馬鹿言わないでよッ…w俺だってこれでもFamiliaのッ…一員なんですけどッ?」
仔虎「死ぬならッ…私だけでいいッ…」
仔虎「無駄死には避けろッ…いつもそう教えてるだろッ…?」
ar「ッ…!」
仔虎「私はお姉ちゃんッ…お前は弟ッ…ナデ」
仔虎はいつもそういう冗談を俺に言っていた
俺達年下を一番思ってる姉ちゃんは
自分が殺されてでも俺等を守ろうとしてる
昔からそこだけは嫌いだった
モブ「おえッ!一人でも殺せッ!」
yk「はッ!はッ!タッタッタ!」
ar「やきぱんッ!!」
yk「姉ちゃんッ!兄ちゃんッ!ポロポロッ!」
ar「ぁッ…」
俺は迷ってしまった
今抱えてる仔虎を助けるか
弟であるやきぱんを助けるか
でも組織に得があるのは仔虎なのは明確だった
組織を考えるなら仔虎だけど…
俺はそこまで心の冷たい奴にはなりきれない
ar「どっちをッ…選べばッ…ギリッ…(((ドンッ!」
gn『あろえ、状況は何となく把握した』
gn『今ここで俺がお前に命令する』
ar「え…?」
gn『どう考えても優先順位が違いすぎる』
gn『仔虎にはまた新しい弟をあげたら喜ぶだろ』
ar「ちょッ、それは違うんじゃッ(((((ガッ!」
仔虎「フッ−…ドンッ!」
ar「ぅ゙わッ!」
仔虎「ブチッ!」
彼女は付けていた首輪をとった
そして自由が手に入ったかのように身体が今にも浮きそうだった
もぶ「なッ、なんだッ?!」
仔虎「……グルルルッ…!」
まるでそれは虎のような姿
手は虎の手足のようになり
爪は人をも切る鋭い爪を持っていた
自我のない白い虎だ
美しく儚い
怒り狂う白虎
仔虎「ギュンッ!」
そしてそのまま俺はやきぱんを連れて逃げた
彼女がそれを望むならば
仔虎「ぐあああッ!!」
彼女の本能が助けろと叫ぶのなら
gn「……カツカツ…」
ar「ッ…」
gt「まッ、まあまあッ!無事救えたんだからさッ!」
tr「そうそうッ~!」
gn「……いいわけないに決まってるだろ?ギロッ!」
gt/tr「ッ…」
gn「仔虎は今後世に出ることのない最後の”実験体”だったんだからな」
gn「世界でもう二度とあれほど最強の生物は生まれない」
gn「それにッ…悲しんでるのはお前らだけじゃないんだぞッ…ギュッ!」
ar「ッ…」
yk「ごべんな”さい”ッ…僕がッ…助かったからッ…ポロポロ」
gn「そうだな…じゃあ…カチャ」
gt「げんッ!!」
gn「今ここで死んでくれるか?その償いとして…」
yk「えッ…?」
その時、血塗れの敵本部の廊下かから
一人の女の影が見えてきた
gn「はッ…?」
仔虎「……グルルルッ…」
ar「仔虎ぁ゙ッッ!!」
仔虎「てめぇ゙ッ…げんッ…」
仔虎「お前なのか…?やきぱんを見殺しにするって言ったやつはよぉ゙?ギョロッ!」
gn「ゾワッ!」
yk「ねえッ…ちゃんッ…?」
仔虎「私は言ったはずだ…その考え方だけはやめろと…」
仔虎「効率重視では必ず大切な何かが失うとッッ!!ガッ!」
gn「カハッ!?」
仔虎「私はお前らのことがッ…お前がッ!!大好きだッ…」
仔虎「なのにッ…ギリッ…!」
gn「ぅ゙ぐッ…!」
仔虎「選べッッ!!」
仔虎「今ここで死ぬかッ!」
仔虎「頭を辞退するかをッッ!!」
gn「俺はッ…おれはッ…!」
その後、げんぴょんは総司令部リーダーを下りることになった
そして今に当たるぐちつぼが頭としての役目を受けることになった
そこからぐちつぼは仔虎に新しいルールを付け加えた
それに仔虎は異論はなく
緊急時のみは使わないことになった
そこから仔虎は暴走もしなくなった
新しく入った瑞希にも寿豹にも優しく姉のように振る舞った
そう…”振る舞った”…
ある日あいつがおかしな言葉を放ったことがあった
gn「~♪」
仔虎「おぉw豹寿はほんとによしよしが好きだなぁw」
仔虎「俺の妹そっくりだw」
gn「?」
仔虎には血のつながった兄弟はいなかった
妹も弟も誰もいないはずなのに
あいつはそんなことを口にした
あの日から俺は仔虎に不信感を覚えた
そして俺の頭には一つの仮説が生まれた
仔虎は…
あくまで憶測だ
昔にある人物から憶測はやってはいけないと言われていたから
口に出すのだけはやめた
仔虎が本当にそうだったとしても…
仔虎「−−−w」
仔虎「カツカツ…」
どうしていつも俺は失ってしまうのだろうか
守ると決めたものを
守れずに死んでしまうのだろうか
夜が来るたびいつも考えてしまう
人を殺して心なんてものをなくした俺は
今いる血の繋がらない弟や妹たちだけは…
−−−「”お姉ちゃん”ジジッ…」
仔虎「ぅ゙がッ…!ガクッ!」
ときに精神を統一できなくなるのは何故だろうか
まるで神が”忘れさせよう”としている
仔虎「ヨロッ…」
仔虎「忘れてたまるかッ…俺のッ…罪はッ…」
豹寿「ゴフッ…」
飛鷹「ちょうど今この子と遊んでたんだよね~!」
飛鷹「でもなんかもう壊れちゃてさ~?」
飛鷹「だから次は君にする!!」
飛鷹「お姉さん系も…たまにはいいかなって♡」
豹寿「こッ…とらッ…様ッ…ゴフッ!」
その時オレの心の何処かで何かどす黒いものが俺を包もうとしていた
まるで誰かが寝ていた虎の尾を踏んだ衝撃のように
この感情は何だ?
制御ができない
何度も感じたことのある不思議な感情
一体これは…
仔虎「ビキッ…」
飛鷹「ゾワッ!」
仔虎「触るな…クソガキ…ユラ」
あぁ…そうだ…
この感情は…
仔虎「60秒でそのメガネごと破壊してやるよ…コキッ」
仔虎「その薄汚い手から今すぐ妹を離すなら一息で心臓貫いてやるけど…どうする?」
飛鷹「ははッ…w♡」
飛鷹「これはこれでッ…」
仔虎「ガシッ!」
仔虎「ググッ…!バキッ!」
飛鷹「(柱を素手でッ?!」
仔虎「スッ…ブンッ!」
飛鷹「ぉ゙わッ!シュッ!」
仔虎「おいおいッw逃げるなよ…小鼠…シュッ!」
飛鷹「カキンッ!(重いッ…!」
仔虎「今夜は仏も神も小鼠も…カツカツ」
飛鷹「はわわッ♡」
仔虎「俺が全力で…」
豹寿「(あぁ…美しい…なんて美しいお方なんだ…」
豹寿「それでこそッ…私のッ…理想ですッ…」
仔虎「クヒッw」
飛鷹「ねぇ゙!♡やっぱ君こっちおいでよッ!♡」
飛鷹「鷹ちゃんッ…♡」
飛鷹「君みたいな子に惚れたの初めてッ…♡」
仔虎「残念ながら…パリンッ!」
仔虎「今はそーゆー募集はしてないわブンッ!」
仔虎「それに…俺は今…」
次回➳さよなら深い思いで
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飛 鷹 チ ャ ン と 気 合 う わ 友 達 に な れ そ う (( 黙 れ 陰 キ ャ