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#異世界転生
しめさば
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花月夜れん
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「すごい!!」
赤茶色の岩肌が見えるゴツゴツした街だ。ライトコールとは全然街並みが違う。とても、荒々しくて厳つい。
岩を削って造った家だろうか? それらが軒並み連なっている。
「カッコいい街だろ!!」
ドレンが牙を光らせながら自慢気に笑う。
私達はあの後、彼らの馬を一頭借りてこの街に到着した。
大きな広場に着くと、馬をおりて一つの建物の前に立った。ドレン達の隊舎か何かだろうか。
「嬢ちゃんは、少し席を外しておいてもらえるか? すぐにアリストは返すからよ」
「えっと」
「ごめんね、ちょっとだけ待っててね。迷子になっちゃダメだよ?」
私、子供じゃないです。
アリスにも外で待っているように言われるってことは、あまり聞かれたくないことでも話すのかな?
「いまちょうど祭りの準備であちこち見て回ると面白いぞ。外にコイツを残しとくから、何かあったらコイツに言ってくれ」
ペコリと1番若そうな鬼さんがお辞儀する。
「はい、わかりました」
そう言ったあと、アリス達は建物の中に入っていき、残された私は広場を散策することにした。
あ、お金……ないや、ウィンドウショッピングしかできないなぁ。
ーーー
ぐぅぅ
あちこちからいい匂いが漂う。まさかこの辺は飲食店街なのかな。今日も元気な私の腹の虫くんが鳴いています。
あの鬼さんは付かず離れずの距離でついてくるだけだし。ちょっとさみしい。アリスちゃんはやく戻ってこないかな。
ぐぅぅぅぅ
ん?
私のお腹の虫くんとは別の虫の鳴き声がする。お仲間かしら? キョロキョロ探していると、フッと、目の前が影になる。上を見ると、立派なお饅頭が二つ。じゃない! これは!
だいなまいとばでぃ!!
ぐぅぅぅ
どうやら仲間のお腹の虫ちゃんの飼い主だったようだ。
「この辺り、いい匂いでお腹すいちゃいますよね」
目の前のダイナマイトバディ改め、褐色の肌、赤い髪から覗く二本の角、金色の眼のお姉さんに声をかける。
少しびっくりした顔をしたあと、お姉さんはにこーっと笑いながら答えた。
「そうなのよ。すーーーーっごくいい匂いで、食べたくて食べたくて、食べちゃっていい?」
え?
「すっごい、美味しそう」
ぺろりと舌なめずりしながら、ずいずいずいとお饅頭……じゃない鬼のお姉さんが迫ってくる。
まさか、食べたいって……食べ物のことじゃなくって、私のこと!?
コメント
1件
おお、今回も面白かったです!岩肌の荒々しい街並み、ドレンの自慢げな様子、そして「お腹の虫くん」の掛け合いから一転、あのダイナマイトバディなお姉さん登場にはドキッとしました。「食べちゃっていい?」のセリフ、まさか食べ物じゃなくて主人公のこと!? というラストの持っていき方が絶妙で、続きがすごく気になります!