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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
番外編 第2話 暴かれる秘密
『主様が倒れた理由。それは眼帯で隠してる瞳に理由があるんです。』
『え…?お姉ちゃんの眼帯って傷があるからじゃないの?』
(パパとママはそう言ってた昔怪我したからそれを隠すために……。)
『…百合菜様にはそのように伝えていたんですね。でも実際は違います。私とベリアンも初めて見た時驚きました。主様の右目は赤色なのです。そして、その赤い瞳に込められた力は読心という能力を持っています。』
『読心…?心を読めるの?』
『えぇ。右目が赤いのは生まれつきのものだと仰ってました。』
『生まれつき……。』
(お姉ちゃんがずっと眼帯をしていたのは能力を隠すためだったってこと?)
『ですがその能力には代償が伴うそうです。』
『代償…?』
『はい。能力を使って心を読み過ぎると頭の中が支配され幻聴のようなものが頭に響いて聞こえるそうなのです。そして心身を蝕むような痛みに襲われるのです。』
『そんな…。』
『…でもなんで隠してたんだ?主様は。』
『…みんなに嫌われるのが怖かったからなんだ。それは。』
『嫌われる…?』
『主様はあの瞳と能力のせいで幼い頃から虐められていた。だから同じようにはなりたくなかったんだよ。みんなに嫌われたくない、怖がられたくないから。』
『……。』
『それに何より…。妹である百合菜様には…知られたくない、見られたくないことだったんです。』
『私に…?』
『はい。麻里衣様は百合菜様のことを大切に思っていられます。』
『嘘…だって、お姉ちゃんは私を避けて…。』
『それも右目のことを知られたくないからです。』
『え……?』
『お仕事に百合菜様を連れていかないのもそれが理由です。麻里衣様は仕事では眼帯を外すことがありますから。それを百合菜に見せない為に連れていかないのです。ただただ…貴方に嫌われるのを恐れて。』
『そんな……っ。だから、お姉ちゃんはずっと…っ。』
私は床に崩れ落ちる。
幼い頃。
『お姉ちゃん、私もお仕事手伝いたいよ。』
『百合菜にはまだ早いわ。』
『じゃあ大きくなったらいい?私もお姉ちゃんの役に立ちたいの。』
『百合菜…。ふふ、お母さんとお父さんのお手伝いは大変よ?百合菜は飽き性だからすぐに投げ出すかも。難しい資料を読み込んで暗記したり…。時には殺人現場も見に行くこともあるから…それに普段から難しい本を読んで勉強しなきゃだし。』
『💫(@Д@)💫』
『クスッ。』
百合菜は頭がこんがらがっていた。
『ね?百合菜はおうちで遊んでなさい。帰ってきたらお姉ちゃんと遊びましょう。ね?』
『うん!』
『お姉ちゃんはずっと私を守る為に…。』
『…はい。もしお仕事に行き麻里衣様の瞳を見た方から怖がられたら妹の百合菜様にまで危害が及ぶと…。』
『だからずっと私を遠ざけて…でもお姉ちゃんは完全に避けたりはしなかった。』
『それは…百合菜様のことが大好きだからです。大切な妹だからこそ1番近くで守りたいと…。』
『っ…私、何も知らないでずっとお姉ちゃんに守ってもらってばかりだったんだ…っ。』
私は涙を流す。
『主様…。』
俺は主様の背中をさする。
『…ルカスさん。話してくれてありがとうございました。麻里衣様はずっと恐れていたんですね。その瞳を見られることで俺達に嫌われるかもしれないということを。』
『うん……。心を読めるから尚更だよ。』
『…俺達の答えは最初から決まっています。
どんな姿をしていようとどんなことを隠していようと……俺達は全て受け入れます。主様が俺たちのことを全て受け入れてくれたように。』
『ハウレス君……。分かった。じゃあ主様の所へ行こうか。』
『はい。』
次回
番外編 第3話 支配される心
コメント
2件
ありがとうございますじいじの家に行ってたので遅れましたがさいこうです次回は、早く見れるようスタンバっときます