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尊すぎる… ありがとうございますっ…これで明日からも生きていけます…😭 無理しすぎないで頑張って下さい!ずっとずっと応援してます!!

てぇてぇがすぎるよ!いるなつてぇてぇ、全然下手じゃ無い気がするんですが、むしろ上手い
お久しぶりです。
少し現実世界で戦ってました(国試、テスト、面接練習、ストレス等)
リハビリ作品です。下手くそだけど許して。
紫赤/付き合っていない/ただイチャついてるだけ
「………..」
「………..」
「……えーと、暇72くん?」
「…んだよ」
今の状況を説明しよう。
今、俺の目の前には、俺の好きな人が抱きついている状態だ。
「えぇ〜……」
それは昨日のこと…
「___じゃ、そんな感じで」
リーダーからの決定の言葉を聞いては、数時間に渡る重大告知の会議がようやく終わった。「お疲れ様です」の一言を残して、サーバーからマネージャーが出てった瞬間、そこにいるリーダー以外のメンバーは疲労と安堵のため息を吐き出す。1人椅子から崩れ落ちた音も聞こえてきた。
「おーいw、すち大丈夫かぁ?w」
「俺ぁもぉ、プロテイン飲まんと起きれねぇ」
「チーム名はもうええてw」
「もぉ〜…長すぎて腰が痛いよぉ…」
各々自由に喋りまくるメンバー。先程のピリついていた空気からいつの間にか暖かく柔らかい空気へと変わっていた。
前の球技大会のチーム名やら高級肉をあげるあげないの論争が始まっている中、なつはその中に入らず、アイコンも光ってる様子が もなくただ静かにそこに居た。
「なつ?疲れてるん?」
「んぁ、…んーん、大丈夫」
どうやらただぼーっとしていたらしく、俺が彼の名前を呼べば我に返り、思わずなのか口からは阿呆で可愛らしい声が聞こえた。
「なっちゃん疲れてんならもう休みな?」
「もう深夜やし無理は禁物よ?」
こういうバブなつが出てくると、メンバーは彼に甘くなってしまう。
特にらんとみことは彼の素直で柔らかくなる声に弱いのか、元から持っていた母性本能がくすぐったのか、こうやって心配の言葉を投げかけては笑っている。 2人のそこに触れてみたら「お前に言われたくねぇ」って言われたのはつい先日の事。
「ん、ぃるまぁ…」
「ん?」
「明日グッズの発売日だから一緒に行こ?」
可愛らしい声で俺の名を呼んでは彼からの嬉しいお誘いをくれた。どうやら、彼の大好きな某孫悟空の1番くじが始まるらしい。いつもフィギュアを前にして笑顔で喜ぶ彼を間近で見れてしまう一大イベント。
俺はグループ活動を始めてから知らないうちに、いつの間にか彼に恋に落ちていた。
きっと、いつも距離が近いからと彼の行動と発言を意識してしまってるのと、目が死んでる彼の唯一下手くそだけど可愛らしい笑顔に、信じれなかった恋心に負けてしまったのだろう。
そんな好きな人に誘われて行かない奴なんかいるはずがないだろう。
「あー、、ごめん…」
「え?」
……俺以外の人は、
大好きな彼からの誘いを断った翌日。
スマホに送られた地図を見ながら、集合場所へと向かって行く。ちゃんと時間通り(俺からした)に家を出たのだから、数分の遅刻でも彼らなら笑って許してくれるろ、と優しさに甘えつつ舐めながら足を動かしていく。
『お、いるまー!相変わらず遅せぇぞ!』
「へーへー、さーせんw」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「なんでよいるま君!?」
「お前!!女か!?女なのか!?」
「なんでそうなるんだよ!」
4人からしていつもなら、なつからの遊びの誘いに断ったことがあまりない。俺がなつの事を恋愛として見てるのも4人は知っていた。だから尚更、俺が断ってしまったのを見て4人とも驚愕していた。
なつも断ると思わなかったのか、心做しか寂しそうな声が聞こえてしまい、俺の心は針に刺されたように痛くなってしまった。
「先約があっから行けねぇだけだよ…」
先約というのは、運悪く明日は友達の結婚式に呼ばれていたから。招待状が家に送られてきて、好きな人との時間が来るとは知らずに当時の俺は参加の連絡をしてしまった。
だが、そんな高校時代からの親友であり、いつも馬鹿騒ぎをするのに隣に居た彼の晴れ舞台を、好きな人の為に今更断るのも難しいし。悪いが今だけ彼には我慢して欲しい。
「なつ、悪いけど来週でいいか?」
「…ん、」
数秒の沈黙の後にか細い返事をしてくれたなつ。彼からの了承を貰えたが、その返事の寂しそうな小さい声に謎の申し訳なさと、本能的に感じてしまう可愛さに心臓が痛くなった。
そして、俺しかいない防音室で、俺の目の前にはいつも睨み合ってるパソコンの画面にメンバー6人が映っているチャット。 誰も居ないはずなのに、4人分の嫌な視線を後ろから感じてしまい、ゾクリと背筋を凍り、俺の中に罪悪感が混じり残っていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんな昨夜を思い出しながら、俺の視線の先には、純白なドレスを着た綺麗な花嫁と白いタキシードを着たかっこいい親友が幸せそうに歩いていた。
『アイツがあんなに可愛い人を捕まえるなんて、世の中って分かんねぇもんだな』
「あー…確かにな…w」
俺の隣にいる友達は彼の花嫁を見ながら羨ましそうな目で見つめている。
『?いるまは欲しいとか思わんの?』
「んー、…仕事優先だな…」
昔の俺ならきっと冗談で寝取ってやるとか言って弄り倒してたんだろう。 だが、今の俺はというと、彼の妻を見ても綺麗な人だなとか、可愛らしいなとしか思えなかった。
それも俺の頭の隅には、昨夜遊びの誘いをくれた彼の声と顔が住み着いているせいなのだろうか。頭に思い浮かぶなつの顔のせいで、綺麗だと感じた花婿達を自分となつの姿に照らし合わせてしまう。そんな気持ち悪い妄想をしてしまってることに気づき、頭を振って自我を取り戻した。
なつの事は今だけ忘れて、親友の門出を祝う事に専念しようと幸せそうな親友を嫌になるほど弄り倒し、妻となる花嫁に挨拶を交わし、豪華な食事を前に、相変わらず酒が弱いからシャンパンを煽っていく。
スマホで写真を撮りまくっては友達に共有をする。友達も写真を送っているのか、ポケットに入ってるスマホは振動が止まらない。俺はそれも気にせず今の時間を楽しんでいく。
なつを思い浮かばせた脳も、楽しい方向へと進んでいき、気づけば彼の事は忘れていた。
『んじゃ、またなー!』
「おう」
今は夕方の18時半。寒くなっていくに連れて日が落ちるのが早くなり、夕方よりかは完全に夜だと感じてしまう程周りが暗かった。
楽しかった時間は終わり、祝福を願いながら会場を離れた。 友達と駅前で別れ、改札に入り、今度は自分の家へと向かって行く。仕事帰りの背が高いサラリーマンに、ほんの少しの嫉妬しつつ、押しつぶされないように電車に揺られていく。
数分にして駅に着き、家までゆっくり歩いて帰る。冷たい夜風に当てられながら家に帰ったらまた地獄のような仕事が始まるのを想像する。いつも通りブルースクリーンに目をやられ、キーボードを叩く指先が痛くなるくらいの仕事が待ってるのだろう。
思い浮かんだからか、夜風に当たって寒くなってきたせいなのか、また背筋が震えた。 途中で、俺がよく使ってるセブンがあったため、飯を買いに入っていく。
店員の棒読みみたいな挨拶を耳にしつつ、おにぎりやサンドイッチが売られてる棚を素通りし、蕎麦を探してく。
そのままレジへ行こうと歩んでる途中、棚に売られてる1本のジュースを見つけ、足を止める。それは、なつが好きだからとよく会議中やダンス練が終わったあととかに飲んでいたものだった。それほど美味しいものなのかと好奇心が生まれ、手に取ってしまった。
レジに行き、滑舌良くレジ袋は要らない事を伝えて、会計を終わらせる。外に出ればまた冷たい風が全身に当たり、コンビニの中がどれだけ暖かかったのかが知った。
冷たくて離したくてたまらないジュースと大好きな蕎麦を手に歩いて行き、 気づけば自分が住むマンションに着いた。
ため息を吐けば、白くて消えてしまいそうな息が空に消えていく。それも気にしないでマンションのエレベーターへと入り階数を押す。
ポケットに入れてあった鍵を取り出しながらエレベーターから降りて、自分が住む部屋まで歩いてると、扉の前に何かが置かれていた。
「…なんか注文してたっけ」
黒くて何処かモゾモゾしてる何かに恐怖と疑問を思い浮かばせながら、近づき正体を確かめていく。
するとどうやら体育座りをして、しゃがんでいる男の人だとわかった。黒いのはパーカーであり、フードを被っていて顔はよく見えない。
隣に住んでる人なのか、そこに居られると困ると仕方なく声を掛けようと近くまで歩んでく。すると、近づくに連れ髪の色や肌の色に見覚えがあった。そして隙間からよく見ている茶髪が目に入った。
「……なつ?」
「…遅せぇよ、帰ってくんの…」
顔をあげれば赤色の目がこちらを見つめ、 顔を赤らめている。俺の好きな人であるなつだと知り、俺の心臓は少しだけ早鳴り始めた。
「お前っ、何してんだよ…寒いだろ…」
「…寒くねぇ…ズッ…」
「鼻啜りながら言うなよ」
そっちは寒そうにしてるのに、俺目線からすれば泣いた後の子供みたいで可愛く見えてしまう。 そんな彼の顔を見つめてれば、小さな声でくしゃみをする。した後にはいつも「ん、」と幼く弱々しい声を吐く。
こんな寒い中で俺を待っていたなつに、可愛さを覚えつつも風邪を引かれては困るため、手にした鍵を入れて、左回しで開ける。
するとなつは、余程寒かったのか俺より先に身体を擦り込ませながらあがってきて、靴を脱いではリビングに行った。
こんなとこでも子供みたいな動きを見せる彼に、呆れと可愛さを覚えながら、俺も靴を脱ぎ、玄関の鍵を閉めた。リビングを覗けば不貞腐れた顔しながら体育座りで座っている彼の姿。
昨日俺が遊びの誘いを断ったのをまだ気にしてるのかとまた呆れつつ、キッチンに行き家の冷蔵庫にリア友から突きつけられた有り余ってるくらいのジュース達を入れていく。途中コンビニで、手に取った彼の好きなジュースをコップに入れて持っていってやった。
「ほら、お前これ好きだったよな」
顔の近くまでコップを持っていってやれば、なつは驚いた表情をした。何をそんなに驚いてるのだろうと疑問に思っていれば、いきなり目を潤ませてしまった。
そんな姿を見た俺も思わずギョッとしてしまい、疑問と対処が頭に周り散らされた。
すると、俺の顔を見てはいきなり俺の身体に突進してきた。「ゔっ、」と、出てしまった汚い声でうねりながらも、手に持ってたコップに入ったジュースを零さないように手に力を込めて阻止する。
彼の顔は俺の腹に埋もれたまま、俺の理性の戦いが始まっていた。
それが最初のような状況である。
未だに俺の腹に埋めたなつの顔は見えない。ただ、好きな人に抱かれてる状況に、平常心で居ようとしても、耳が赤くなっている事に自分で気づいていた。心臓の音が彼に聞こえてそうで、鳴り止まなくて困ってしまう。
「っ…なつ?」
優しく声をかけても彼は顔をあげない。寧ろ、ぐりぐりされてしまい俺は可愛さで死にかけるところだった。
話しかけても離してくんないなら、なつによく悩みを聞いてる時のように気持ちを知り、声をかけていくしかないと数秒で考える。
「俺、なんかしたか?」
「………」
「遊べなくてごめんな?明日なら予定ねぇから遊べっけどどうする?」
「………」
すると、俺の腹から顔を離してくれた。 言うことを聞いてくれれば機嫌を治す子供みたいななつに少しだけ笑ってしまった。
そんな彼の嬉しそうな 顔を目に焼き付けようと覗いてみると、まだ涙目をしたままのなつの姿がいた。また可愛さに殺されそうになりながら、いつものように彼に茶々を入れてみる。
「っw、そんなに俺と行きたかったん?」
そう聞いてもうんともすんとも言わず、顔を俯いたままで。黙秘って事はそういう事で。
それくらい俺のことが大好きなのがこれだけでも伝わってしまって、やっぱり俺も彼の事が大好きで嬉しくて、寒さで凍えた心が溶けてくように暖かくなっていく。
「…女と遊んで楽しかったん?」
「は?」
すると、なつの口から俺の知らない情報が吐き出された。嬉しくて緩んでいた頬が固まってしまった。
「…女と遊ぶの、否定しなかったじゃん。」
『先約があっから行けねぇだけだよ…』
「…あー」
女というのは、昨日らんから冗談で言われたものなんだろう。確かにあの時はディスコードにいたメンバー全員が冗談だと思ってメンヘラの言う事はスルーをしていた。
「俺、電話したくて、お前にかけたのに全然出てきてくんねぇし。」
そう言われて、ポケットに入っているスマホを取り出して画面を確認してみる。LINEに送られた写真や他のアプリの通知達の中に紛れていた電話のアイコンと【なつ】の名前。
振動しているのがLINEだと思っていて気づけなかった彼からの電話。働かない頭が、好きな人の前になると嫌に変な考えが思いついてしまう。
彼は意味もなく、俺に電話して、声を聞きたかったのかと思ってしまっていた。 そうすると、なつははっとしてから付け足したかのように「仕事の連絡だから」と焦りながら言ってくる。
「…お前、俺の事好きやんっw」
「っ…!ぅわ、悪いかよっ!//」
顔を少し赤らめながら、怒り口調で言ってくるなつ。そんなの見せられたって、俺は嬉しくてまた頬が緩むだけだった。
そんな彼に俺は今日の出来事を話してやった。親友の結婚式があったこと、たまたまなつが誘ってくれた日と被ってしまっていたこと、写真を送られてきたから彼の電話に気づけなかったこと、全て話した。
「…なーんだ…」
俺の話を聞いたなつも納得してくれたのか、怒って頬を膨らませた口は、いつもの小さくて真っ直ぐな口に戻っていた。
ただ、彼から明かされた俺のことが好きだという情報の方が俺は気になってしまった。大好きな片想いの人からそんな事を言われたら、誰だって気にはなってしまうだろう。
「お前って俺の事ほんとに好きだよな?」
「…なんなんッ、お前っ…」
「俺のこと、どんくらい好きなん?」
裁判にかけるかのように、彼から俺が好きだということを炙り出していく。 きっと彼も、バレてしまったから諦めたのだろう。
「っ…こ、こんくらい?」
するとなつは、自分の胸の前で手を丸にさせて、だいたいの大きさを教えてくれた。
「そんくらいだったらわざわざ俺ん家行かんくねぇか?w」
「む…だったら、こんくらい」
ムキになったのか恥を知らなくなったのか、 今度はさっきより大きめの丸を作ってくれた。
「へぇ?そんくらいなんだ?」
「んなっ…違うし、こんくらいっ、 」
次は腕を使って上に大きく広げた。こんなにも可愛らしい俺の好きな人に 今しか、彼に伝えられないのかもしれないと、頭の中で判断した。
腕を大きくあげてる瞬間に、今度は俺がなつに抱きついてみせた。顔に触れてる胸がほんのり柔らかくて、彼の使ってる柔軟剤が鼻に香ってくる。
「…仕返しだわ、アホw」
そう言うと、ぽかんと口を開けたマヌケ顔から、耳から徐々に顔を赤らめ始めた。大きく広げた腕は固まったまま動かないし、心臓の音はバクバクと聞こえてくる。
「…やっぱ、俺もお前の事大好きだわ」
「っ…ばか、あほっ…///」
赤い顔を俯いたが下に俺がいるからか見えてしまって、こんなにも可愛いらしい彼の顔を堪能していた。
見すぎと言われ頭を叩かれたが、顔は少し嬉しそうに緩んでるのを俺は見逃さなかった。
下手くそになったね。