「……………自慢がしたい」
その一言に俺は一瞬思考が止まる。
今日は凸さんの家に遊びに来ている。
うたいさんは基本的に在宅勤務だが、今日は会社から重要な会議をするとか言われて、珍しく俺一人だったわけだ。
休日に予定がない、かつうたいさんが居ないので暇だった時、凸さんから「俺んちこない?」と連絡があったので、ゲームとかお菓子を食べながら雑談していたわけなのだが…
「えっと凸さん…自慢って言うのは…?」
「………さもさんの自慢がしたい。」
へ?
「さもさん可愛すぎるんだよ!だからその魅力を自慢したいなって!」
な、なるほど…気持ちはわかる。
こうして凸さんによるさもさん自慢、もといさもさん語りが始まったのだった。
「…まず、可愛い、これは第一。顔可愛いし話し方可愛いし仕草可愛いし笑顔可愛い。さもさんis天使」
…とにかくさもさんが可愛いと言うことが伝わった。
凸さんの早口に俺は圧倒される。
「…この前買い物から帰ってきたらさもさんが昼寝してて、幸せそうに寝てたのがほんっっっっっっっっっっっっっっっっっとに天使…」
………自慢、か
「…凸さん」
「ん?何?」
「………俺も自慢していいですか?」
「…もちろんいいよ!」
「………えーまず可愛いですね。小柄でマフラーしてて厚着なのほんとに可愛くて、寒がりだからか冬はよく俺に抱きついてるんですよ、あと若干ツンデレ、可愛いって言ったら”可愛くないし”って顔赤くてして否定してきて、それもほんとに可愛くてですね、キスしたとき恥ずかしくなって抱きついてくるのも…あと食べるとき一口小さくて、ハムスターを見ている様でしたよ。寝るとき体丸くして寝るし寝起きは寝ぼけて俺に抱きついてくるし、目が開ききってないのもマジで可愛くてですね…あと普段は雰囲気ふわふわしててマイペースなのに、仕事になると真面目になって仕事とのONOFFがあってギャップ萌ってやつですね…たまにうたいさんから甘えてくるのも…」
「ちょストップストップ」
凸さんに手で制される。
「うん、なんか…凄い。人って好きなもののことになると凄い喋れるんだね…」
「そうですね…うたいさんに会いたくなってきた。」
「俺も後でさもさんとイチャイチャしよっと…」
「………入りづらい…///」←部屋の外で聞いてた。
『………恥ずい///』←ニグさんがスマホを忘れていたため、さもさんに確認の電話をした。
コメント
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何この最高の空間やばすぎるって誰かお墓くれよ