コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
SNSアプリを開き、君が新しく投稿したポストを見る。
写真の中にはいつも通り君が映っていて、屈託のない笑顔をカメラに向けていた。
__知らない奴と一緒に。
〝見て見て、彼氏(笑)出来ちゃった!!!〟
そんなコメントと共に貼ってある写真を見ると、無性に腹が立ってきた。
いつもならば迷いなく押す〝いいね〟も、今日ばかりは押すのを躊躇われた。
君と彼奴のことを応援している、と捉えられる可能性があったからだ。
君の隣に立って良いのは俺だけだ。
お前みたいな奴に大事な君を渡せるわけ無いだろう?
怒りからなのか、スマホを握る手に力がこもった。
ミシッ、という悲鳴が聞こえ慌てて力を弱める。
力を抜いた途端に、先程まで感じていた猛烈な怒りも大分収まったように感じる。
冷静になった自分に対し、ふとした疑問が浮かんだ。
「それだけで怒ってたのか?」
俺はそんなに怒りっぽかったのか、と苦笑する。
違う、何か他の理由がある筈だ。
何か、こう、俺をもっと苛つかせるような…
____殺意?
突然頭の中に浮かび上がってきたその単語に、驚きを隠せずにいた。
だが、それが事実なんだろう。
〝殺してやる〟
相手の顔を見た瞬間、自分はそう思った。
〝殺してしまえ〟
そんな自分の思いに応える声が内から聞こえてきた。
俺には選ぶ権利がある。
俺にとって最善の選択をするか、弟を応援するか。
猫を被って弟を応援したなら、俺の思いは相手に一生伝わらないだろう。
影で思い続け、そのまま苦しみ続ける。
相手に笑顔を見せるたび、俺には嫉妬という名の苦痛が走る。
俺が、俺にとって最善の選択をしたなら?
それはもう最高なんだろう。
邪魔者は消え、弟はもう俺のモノだ。
君も最初は抵抗するだろうが、後になればもう何もかもが無駄であることに気付くのだろう。
そうやって絶望させてやりたい。
その絶望した表情は、俺しか見ることが出来ない。
外の世界と完全に断絶された君は、嫌々ながらも俺に堕ちていくことになる。
最終的には、俺無しじゃあ生きていけないほど依存するんだ、俺に。
そんな様子を想像しては、にやけが止まらなくなる。
時々小さく笑い声を洩らし、君の元へ向かう。
一時の衝動に駆られ、一生ものの過ちを犯すのか。
俺は弟さえいればそれで良いんだ。
不安を見せるもう一人の自分に、そう言い聞かせる。
これは今後俺が後悔しないための口実になるだろう___。
___ごめんな。
自分の絞り出すような声は、誰にも届くことは無かった。
…まだ僅かに残っていた自分の理性にさえ
一応北韓をイメージして書きましたが、兄弟ものでしたら誰であっても大丈夫です!
🇷🇺×🇺🇦
🇺🇸×🇨🇦
等。