テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
まあ、今更こんならグチグチ考えていても仕方ないか。
ハンガーにかけてあった制服へ手を伸ばす。
セーラー服だ。
「わー…!」
鏡の前で一回転。
とても似合う。似合うぞヒカル。
正に美少女…!あ、でも他にも美少女いるんだったな。この世界…
こんな何時間も部屋にこもっていたらヒカルの両親に心配させてしまう。
カバンは…これか。カバンを持って自室からリビングであろう場所へ向かう。
ガチャッ
扉を開けると、両親であろう2人がダイニングを囲みながら穏やかにモーニングティーを楽しんでいた。
ヒカルも中々の美形だけど、両親も両親だな。
そんくらい2人ともお綺麗だった。
何歳だろ…と思いながら3つあるうちの空いているひとつの席へ座る。
「おはよう。ヒカル。遅かったわね」
母であろう人がパンにジャムを塗りながら渡してくれる。
「あ、うん!…ちょっと寝起きが悪くて…!」
「そうか、珍しいな。いつもは朝早くに起きて隣の家の田中くんを訪ねるのにな」
「え??」
田中くん?…もしかして主人公??
「そうよ。いつもは誰よりも早起きして田中くんの後をつけて回っていたじゃない」
ヒカル!この頃から主人公が好きだったのね!!
私は苦笑いを浮かべながらパンにかぶりつく。
「も、もうやめようかなって。相手に迷惑だと思うし…」
そう言った途端、両親がバッと私を見る。
「迷惑!?そんなわけないだろう!うちの可愛いヒカルに毎朝尋ねてくるだぞ!?最高じゃないか!」
「そうよ!…ま、まさか!誰かに言われたの!?」
「え!?あ、いや!そんなことないよ!?」
なんてこった。
ヒカルの両親、めっちゃ親バカだ。