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ホカホカのラザニアを彼の前に置くと、柚彦君はすぐさまがっついた
私は畏敬にも似た気持ちで彼を見つめた
「底なしの胃袋ね・・・いつも絶食しているみたいなの?」
彼はラザニアの最後の一口を幸せそうに飲み込んだ
「いつもは・・・こんなんじゃないですよ、あんまり食事をしようとは思わないんです、でも・・・鈴ちゃんの作るものは何もかもうまい」
「食事をしようと思わないなんて・・・」
私は少し驚いた、そんなこと自分は考えたことなかった
「単純に食うのを忘れるんだ、やらなきゃいけないことが多くて・・・一日のメニューをこなすのに忙しいっていうか・・・」
食事をするのも忘れるほどこの子は、忙しいっていうの?お花屋さんってそんなに忙しいのかしら?
自分の中で私は考えを巡らせた
「色々質問していい?」
「ハイ!どうぞ 」
「何歳?」
「22です」
「やっぱり私より四つも年下ね」
「何月生まれですか?学年でいったら、みっつしか違わないかもしれないじゃないですか」
彼はムッとした顔になった、かわいい
「別に私は人に対して年齢で態度を変えたりはしないわよ」
クスクス笑って言う
「だってあのショッピングモールのプードルも、あの子もう1歳になるのに、いまだにトイレの場所を覚えていないのよ、でも隣のレーンの三か月の子はちゃんと覚えているわ 」
その言葉に少し気をよくした彼が言った
「あれ?鈴ちゃん犬欲しいの?」
私はその会話に興味を轢かれた、実は結婚していた時もずっとペットが欲しかったのだが
あの時は俊哉を恐れて何も言えなかった、今自分はしたいことをできる立場にいるのに、仕事に追われて何もできていない状態だ
「そうなの!犬が欲しいのだけど・・ペットショップにいる子でもいいのだけど、まだ運命の子に出会えていないのよ」
「運命の子ってどうやって見極めるの?」
彼がおかしそうに言う
「そんなの一目会ったらわかるわよ、なんていうかビビビビって・・・・ 」
彼はじっくり考えてから答えた
「そういうことなら、いい場所があるんだけど」