ニキしろ 叶わぬ恋は残酷だ
nk⬅ニキ
sr⬅しろせんせー
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しろせんせー視点
sr「落ち着かな…」
ニキが来る
そう考えただけで俺は
気分が高揚してしまう…
ニキには届かないというのに
家が近いから
すぐ着くのだろう
そう家が近いのだ
ニキの家は徒歩15分圏内にある
そんな…家が近いと言うだけで
ニキのことを余計に特別に感じてしまう
ニキが居候していた頃が懐かしい
その時にニキが選んだ家だ
そのせいで
俺に気があるんじゃないか
と…叶うはずもない思いを謳ってしまう
sr「我ながらあほらし…」
なのに諦めがつかないのは
なぜだろう…
ニキ視点
nk「早く行かないとっ…」
ボビーが泣いていた
そしてその理由に気づけない俺が憎い
ボビーのことをもっと知るために
気持ちの変化とかには
気づくようにしていたのに
なんでこうなってしまったのだろう
もしかしたら…
俺のせいなのかもしれない
そんなことは無いと信じたい
そうでないと
ボビーに顔合わせができない…
nk「俺の足…もっと早く走れよ…!」
そんな中
心の奥底で
ボビーの家に行けると言う昂りが
この考えの前を横切って落ち着かない
ボビーが泣いているというのに
恋は…なんとも正直なものだ
nk「着いたっ…」
息を切らして
これでもかというほど走った
ボビーの話を聞きたい
その一心で…
しろせんせー視点
ニキはメンバーとして俺を見ている
俺は好きという感情でニキを見ている
今ニキが来てくれるのも
メンバーとして
俺の事を気にかけてくれているからだ
もちろん嬉しい
どんな形であれ
俺の事を気遣ってくれる
こんな嬉しくて…辛いことはあるだろうか
sr「ニキ…はよ来てや…」
sr「俺の事を抱きしめて … 好きって……」
sr「言ってくれ…や…グスッ」
結局泣いてしまう
どうせこんなことしてくれないだろう
俺が大丈夫って
何回か言ったら安心して帰っていくのだろう
本当は…
もっとここに居て欲しい
大丈夫じゃないから近くにいて欲しい
俺に…好きって言って欲しい
なんて…言えるはずもない
ガチャっ
nk「ボビー!!…はぁ…はぁ……」
ニキ視点
ボビーを呼ぶ
大丈夫か知りたいから
部屋を進んでいくと
自分の部屋にいて…うずくまって
泣いているボビーがいた
nk「ボビー…大丈夫?」
少し遠くから声をかける
本当は近くに行って抱きしめてあげたい
俺がいるから大丈夫って…
安心させてあげたい
sr「…ニキっ……ぅぅッ…グスッ」
本当にどうしたのだろう
でも安心させてあげなきゃだめだ
ぎゅっ…
nk「ボビー…大丈夫俺がいるから」
nk「今は話さなくていいから」
nk「泣いていいんだよ…」
ぎゅうっ
sr「ニキ…ニキぃっ……」
sr「うぅぅっ……グスッ…」
nk「よしよし」
しろせんせー視点
これは夢なのだろうか
大好きな人が家まで来て
抱きしめて安心させてくれるなんて
でもそんな気持ちにさせるのも
ニキのメンバー思いなところから来ている
それでも…
今の状況を素直に喜びたい
都合のいい様に解釈したい
でも結局
気持ちを踏み躙られた
その気持ちが全てを邪魔してくる
涙がとめどなく溢れてくる
あぁ、ニキは俺の気持ちを理解してくれない
その現実が幾度となく俺の心を蝕んでいく…
sr「ふぁ…くっうぅぅぅ……」
nk「…俺がいるから大丈夫」
また俺を 期待させる
自分だけが特別なんじゃないか…と
考えてしまう……
ニキ視点
nk「…落ち着いた、?」
sr「……おぅ… 」
sr「心配かけて悪かったなもう大丈夫や… 」
sr「…もう帰って大丈夫やで」
nk「…」
nk「ねぇ…何があったの?」
sr「……なんも無い…」
nk「そんなわけないと思うけど」
nk「何年一緒にいると思ってん?」
sr「これだけは…これだけは本当に話せへん」
sr「せっかく来てくれたのにごめんな…」
なぜ話してくれないのだろう
今まではこういう時話してくれていたのに
俺に対することなのだろうか
だから言いづらいのだろうか
あのシーンを使ったことを
それ程気に病んでいるのか
俺にはわからない…
大好きな人から信用されない
何気に今の俺にとっては
1番悲しい…
sr「せっかく来てくれたんやし…」
sr「飯ぐらい作らせてや」
sr「そこで待っとってな?」
nk「わかった…!」
nk「ダークマターとか作んじゃねぇぞw」
sr「作んねぇよw…」
しろせんせー視点
sr「…くそっ……」
sr「ゴミみてぇなプライドのせいでっ…」
言えなかった
こんなチャンス…多分二度とないというのに
それでもニキは
俺を元気づけてくれる
俺が落ち込んでてもちょっとした冗談で
笑わせてくれる
好き…
どうしようもないほどに…
sr「オムライスでも作ったろ…!」
sr「ハートマークなんか…書いちゃったりして」
ただニキに料理を振る舞う
そう思ったら心が弾む
大好きなニキ
俺の気持ちを受け取って…
ニキ視点
落ち着かない
一緒に住んでいた時が嘘のようだ
ボビーが手料理を振る舞ってくれる
好きな人が作ったご飯
これ程までにワクワクする飯があっただろうか
𝕏(旧Twitter)にて
ボビーの料理ダークマターになりそうで怖ぇw
自慢したい
ファンや他のメンバーは
食べれないのだから
俺だけに作ってくれる
そんな特別感に浸ってしまう
sr「ニキー!できたで〜!!」
弾んで嬉しそう…
大好きな声が聞こえてくる
上手に作れたのだろうか
かわいい…
この感情こそ
言ったら嫌われるだろう
引かれるだろう俺に惹かれてはくれない…
nk「失敗してねぇよな?w」
sr「俺をなんやと思ってるん…」
sr「ほれ!オムライス一丁!」
眩しくかわいい笑顔
マスクをしておらず
今は俺だけに見せてる笑顔
ファンは知らないような
特別な笑顔
でもそんなこと
ボビーにとってしてみれば
メンバーに振りまく普通の笑顔なんだろう
もしくは慢心から来る笑顔…
俺だけに見せようとか
そんなこと微塵も思っていないのだろう…
でもこの手料理を食べれるのは俺だけ
俺の為の料理
味わって食べよう
俺以外知ることのない
世界に一つの大切な料理
nk「いただきまーす!」
しろせんせー視点
思いの外上手に作れた
ニキのための料理
これをニキに食べてもらえるなんて
俺は幸せ者だ
nk「いただきまーす!」
あっ!?
まだケチャップで書くの忘れてた
sr「ストーップ!!」
nk「え、?」
sr「ケチャップで書くの忘れとったわw」
nk「書いてくれんだw」
sr「そういうもんやろ」
sr「なにかこっかな〜♪」
./\/\
\ ニキ /
……\/
…こんなの描いてしまおうか
ボケとしてやれば
怪しまれないか?…
言葉じゃ言えないから、
こんなので表すしかないのだ
伝わらなくても
見て貰えるだけで俺は嬉しい
sr「…できたっ!」
nk「www」
nk「俺これ好きだわw」
nk「Xにあげちゃおーっとw」
sr「ええで?w」
喜んでもらえた…!
ネタとして受け取ってもらったとしても
俺は…これを見せれた
それだけで嬉しい…
ニキ視点
かわいい…
俺の相棒はなんてかわいいのだろう
ハートの中に俺の名前を入れてくれた
こんなの俺を好きって思っていると
勘違いするだろ…
Xにあげて自慢したい
ファンから茶化されたい…
俺はボビーが大好きだ
nk「俺これ好きだわw」
直接の好きではないけど
ボビーに好きと言えた
もっと…
もっと素直になりたいな…
叶うならば
大好きなボビーへ
あの秘密を教えてくれますように
そしてこの想いが伝わりますように…
まだこの話は続きます!
長くなってすみません…
ノベルが得意ではないので
大目に見てください💦
是非とも!
2人の想いのすれ違いを
感じてみてください!
コメント
6件
あのですね?神ですか?ほんまに語彙力無くなるほどこんな神作品作るの本当に凄いですよ??もう大好きです。愛してます。
めっちゃ好き……。 そしてめっちゃ焦らしますねww
はい、もう大好きです なんで毎回こんな神作品を… 天才すぎます