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こんにちは。Miyabi🥀です!
今回は太中の小説書きます。
途中から中也が病みます。めちゃくちゃ中也が可哀想です。
なんでもいける人だけお読みください。
「」→太宰 『』→中也 〈〉→その他(使い回し)
首輪につながれた傷だらけの少年。
体は土を被り、身なりも良いものではなく、生まれた時から周囲に忌み嫌われ本当の”愛”を知らない少年。
彼は横浜という都市の闇市場の中、奴隷市場の商品だった。
奴隷市場の奴隷は、商品になってから一年もしないうちに一定数お金をもった富豪たちに買われていく。
でも、その少年は違った。商品になってから12年。その少年は一度、ある者に買われたことがある。
その人は大してお金を持っていなかったが、ストレス発散用具にと少年を購入した。
少年はそこで殴られ蹴られ傷をつけられ、挙げ句の果てには性行為までさせられて、
また奴隷市場に捨てられた。そのせいで傷だらけになり少年を買おうとする者はいなくなった。
その少年を愛す者は誰1人として、いなかった。あの日までは。
ある日、その奴隷市場をこの国の第一王子・太宰治が訪ねた。
奴隷市場の中ではとても大きい方だったから王族が来るのも珍しくはない、が太宰が訪ねたのは初めてだった。
それまで奴隷などに興味をもっていなかったからだ。
しかし、この国の王である父親・森鴎外に命じられお世話役兼何でも屋として奴隷を探しにきた。
奴隷市場の店主から熱烈な歓迎を受け、その奴隷市場のトップを何人か紹介された。
しかし太宰はその紹介を蹴り、少年の元へ行った。少年をみて、店主に対し質問をする。
「どうしてこの子こんなに汚れてるの?それに他の子よりずいぶん扱いが荒いようだけど」
店主が答える。
〈そいつはやめたほうがよいですぜ。なんせキズモノだ。本当はどこかに捨てたいんですがね…〉
太宰は黙り、その少年をじっと見つめた。
「ねぇ、君。こっち、向いてくんない?」
『な、んですか…、?』
少年は太宰の方に顔を向けるが酷く怯えた様子で震えている。太宰は無言で少年を見つめ、少ししてから口を開いた。
「…決めた。この子にするよ。」
店主は驚くがすぐに否定する。
〈やめとけ!そいつはあなたには似合わないですぜ!安くしてもかまわんからこっちの奴らにしとくんですぜ!!そいつはゴミだ〉
太宰はその言葉が、気に食わなかったのか、俗にいう”殺気”を振り撒き、店主に言う。
「…私の決断に背くつもりかい?今すぐに手配を済ませてこの子を私の元に連れてこい。」
店主は気圧され大人しく言うことを聞くことにした。
その数十分後には少年は太宰の手元に渡っていた。太宰は微笑み、少年に優しく話しかける。
「君、名前は?」
少年に名はない。つけられていない。少年はまだ怯えているようで、恐る恐る口を開く。
『…ない、』
「そっか。じゃあ、どうしようかな。んー、…中也!君の名前は今日から中也だよ」
少年は感情をあまり表に出さない。けれど、ほんの少しだけ笑みを浮かべた。
「気に入ってくれたかい?」
『うん!』
中也は今までに見せたことがないような笑顔で答えた。
ーこれは中也が本当の愛を知るまでの物語。
はい。切ります。めっちゃ短いですね、ごめんなさい。
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