第一話、姫の夢
末永くよろしくお願い致します
トントン ドアをノックした音がしたと同時に
「失礼します」
と声が聞こえた。声の主は乾青宗だった。青宗は私の執事である
乾「国王がお待ちです」
青宗は私の父国王からも信頼されるほど有能だった。
私はいつものように
「わかったわ」
と返事した。素っ気ないことはわかっている。だけど父上の話は少し苦手だった。
このドアの向かいに父上がいると思うと緊張する。深呼吸してドアを開けた
「父上どうされたのですか?」
とっさに声に出したのがその言葉だった。やはり意味がわからず呼ばれるのは不安でしかなかった。
父上はこう答えた
王「もうすぐ誕生日だから欲しいものがなにかと思ってな」
本当にそんなこと思っているのか。欲しいものなんて無い。昔っから。でもひとつ望みがある?それは、
「では許嫁の解消をしてほしいのですが」
きっと無理と言われる。そうわかっていたけど何故かこの言葉しか思い付かなかった
王「無理な話だ」
ああ、やっぱり無理だ。無理なのに何で聞くんだ?
その思いでいっぱいだった私は無我夢中になっていた
「何でなのですか?!」
「私だって心はあるのです!」
自分が父上にこんなことを言う日が訪れるなんて思いもしなかった。
頭の中がいっぱいだった。その時
「失礼します国王」
ビックリしたこの声の主は灰谷竜胆だ
うちの騎士の厄介者の始末をするような人だ
国「なんだ」
父がそう答えた。どんな話かは特に気にならない。だけど内容が耳に入っていった
竜「パークという名の窃盗だんができたそうなのですが」
変な名前の窃盗団だと思った
だけど声に出さなかった
国「今すぐ退治しに行け!」
父がそう言うと
竜「はっ!」
と答えた。仕事熱心でいい人だが仕事にしか興味が無さそうに見えるのは何故だろう
どうでも良いか
そして父上が私に話し掛けた
国「心があったとしても無理な話なのだ」
国「別のものを考えておけ」
父上はそれだけを言って私を部屋に戻した
私は部屋に戻った瞬間に涙が溢れた
「うっうぐっ」
「失礼する」
いきなりでビックリした
だがすぐに誰かわかった
千壽「泣いていたのか?」
「いえっ」
私は咄嗟に否定してしまった
千「正直に話して良い」
私は固まってしまった
だけど千壽なら相談に乗ってくれると思い話始めた
「私には許嫁がいることを知っていますね?」
千「嗚呼」
城のもの全員が知っていることを始めに聞いた
「私は許嫁がそのっ…」
本当に言って良いのか。私は考えた。だが伝えた
千「その?」
私は勇気を振り絞って
「嫌いなの!」
千「その許嫁は姫が嫌うようなクソってことだな!」
私はその言葉にビックリした。まさかこんな言葉を返して来るなんて
「まあ間違ってはないわ」
千「いいなずけ?がどんな奴か自分に会わせてくれないか?」
どういうことだろう。だが勇気付けられた気がしたのか
「わかったわ」
と返事していた。次に青宗を呼んでいた
すべて無意識だ
「青宗」
乾「何ですか?」
「あの人を連れてきて」
私はあの人の名前を言うのすら嫌だった
第一話終わりです
まず先に、チャットノベルの方を書くのでノベルの方は遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします
アディオスアミーゴ
コメント
3件
もう100いくってはやくない??