hr 小説 ☄️
自己満
創作設定有
暗い
閲覧注意
少空白厨
脱字誤字有?
下手
長編予定
学パロ
キャラ崩壊注意
あらすじ必読
地雷有 → 閉
地雷無 → 進
『 ___ では 、 生徒会長 の 星街すいせい さん 、 お願い します 。 』
体育館 に 響き 渡る まばら な 拍手 の 音 。 辺 り 一面 人 一色 。 その 中 で 私 は 、 今 一番 目立っている 。
こつこつ 、 と 鳴らして 歩く 自分 の 足音 さえも 拍手 で 掻き 消され 、 やがて 拍手 が 次第 に 収まり 、 静かな この 空間 に ただ 一つ 、 私 の 声 が 響いた 。
『 ___ より良い 学校 生活 を お過ごし の 皆さん 。 』
『 いかが お過ごし でしょうか ? 』
『 突然 ですが 、 そんな 貴女 達 に 質問 です 。 』
『 … 良い って 、 誰に とって ? 』
音 が 止まった 。 静寂 、 一色 に 染まった 。
『 此処 に 居る 皆 、 ? 先生 、 ? 』
『 … お母さん 、 ? 』
『 … 私 は 正直 。 』
“ どうでもいい 。 ”
『 全部 、 全部 。 』
『 ぜんぶ 。 』
“ めちゃくちゃ に なれば いいのに “
『 って 、 思ってます ___ 』
『 … 星街 さん ? 』
一つ の 声 が 私 の 片耳 に 響いた 。 私 は 緞帳 の 縦長い カーテン の 傍 で 、 1人 ハッ と した 。 静かに 、 落ち着き を 取り戻す 為 に 頬 に 滴る 水 を ハンカチ で 拭く 。
『 … はい 。 』
返事 を して 、 緞帳 から 登場 する 。 大きくて 、 まばらな 拍手 が 体育館 を 占めた 。 それは やがて 、 私 が 演台 の 前 に 立った 頃 に 収まり 、 会場 は 静寂 に 包まれた 。
演台 の 前 に 立つ なり 、 私 は 静かに 席 に 座る 生徒 達 を 其々 見渡した 。 隣 と コソコソ 話す 人達 、 ぼーっと 何処か を 眺める 人達 、 退屈 そうに 欠伸 を する 人達 … 分かっている けど 、 誰も 私 を 見ていない 。
… ただ 1人 を 除いて 。
目 が 合った 途端 、 心配 そうな 瞳 で 見詰めて くる 桃色 の 長い 髪 の 女の子 。 そう 。 私 の 親友 だ 。 何か 此方 に 伝え ようと している 。
… ” が ” ん ” ば ” れ ” 。
口 の 動き で なんとなく 分かった 。 そんな 彼女 を 見て 、 私 は ようやく 前 を 向いて 言葉 を 発し 始めた 。
『 … 〇 年 △ 組 、 生徒会長 の 星街すいせい です 。 』
私 が 話し始めて も 視線 は 変わらない 。 誰 一人 とも 、 ” 私 ” を 見ていない 。 親友 を 除いて 。 まあ 、 仕方 の ない ことだ 。
『 … これから も 、 皆様 の … より良い 学校生活 を 更に より良く させる 為 、 最善 を 尽して いきたい です 。 』
『 よろしく お願い します 。 』
取り繕って 言葉 を 繋げた 。 きっと 皆 まともに 聞いていない の だから 、 別 に 此処 に こだわる 必要 は 無い 。 私 が 退場 するまで 、 無駄 に 大きくて 空っぽな 拍手 が 体育館 を 包んだ ので あった 。
集会 が 終わった 後 、 私 は 親友 と 二人 で 静かな 廊下 を 歩いて いた 。 窓 からは 、 温かい 橙色 の 日光 が 差している 。 私 は そんな 空 を 眺めて 歩いて いた 。 ふと 、 柔らかくて 、 ふにゃ 〃 した 口調 の 親友 の 声 が 耳 に 入る 。
『 ___ 今日 も 真面目 だった にぇ 〜 、 すいちゃん 、 』
何処か 退屈 そうに 話す 親 友 。 いつも そうだ 。 だけど そんな 姿 に 私 は くすっ と 笑って 軽く からかう 。 いつも みたいに 。
『 いつも そう言う けど 、 私 に ふざけて 欲しい の ? 』
『 うーん 、 そういう 事 では 無いけど … 』
『 … すいちゃん は いつも ” 完璧 ” じゃん 、? 』
『 あんな 大勢 の 前 でも 、 すらすら 話せちゃう し … 』
羨ましそうに 溜息 を つく 親友 。 私 は 親友 の その 言葉 に 、 表情 を 変えず 静かに 床 を 見詰めて 足 を 進めて いた 。
『 … まあ 、 すいちゃん は 慣れてるか ! 』
『 昔 から 生徒会 とか 学級委員 とか 頑張って たし 、 』
『 みこ も すいちゃん みたい に なりたいな ぁ 〜 、 』
“ そんな事 ないのに ” その 言葉 を 吐き出し そうに なる 心 を 閉じて 、 私 は 親友 に 笑顔 で 取り繕った 。
『 … まあ 、 昔 から やってると 任されちゃう よね 、 』
『 … 別 に 良いけど 、 』
自然 に 喉から 出る 言葉 。 この 言葉 には 嘘 も 混ざって いるし 私 の 本心 も 混じって いる 。 多分 。 まあ 、 そんなの どうでも いいけど 。
『 それに 、 誰も 見てくれない し 聞いても いない 、 』
『 … ちゃんと 見てくれるの 、 みこち ぐらいだから 、 』
私 は 足 を 前 へ と 進めながら そう 呟く 。 その 呟き に 親友 は ” えっ 、 ” と 言った 。 その 瞬間 、 親友 の 足音 が 止まった 気がする 。 でも 、 私 は 一切 立ち 止まらなかった 。
すると 、 親友 は 足 を 止めない 私 との 距離 を 縮める ように 足 を 速めて 近付いてきた 。
『 … そんなこと ないよ 、 ! すいちゃん ! 』
『 皆 も こ の 前 すいちゃんの 事 __ 』
私 は そんな 親友 の 言葉 を 夕暮れ の 空 に 溶かした 。 真っ白 に 光る 、 どんな もの より 目立つ 太陽 。 日中 は 常に 輝いて いて 、 一番 最初 に 視界 に 入る ものだ 。 でも 今は 橙色 の 空 に 飲み かけられてる 。 綺麗な 円型 が 、 崩れている 。 … どうでもいいな 。
『 … みこち 、 背低い から 見つけ やすかった 、 』
この 話 を 水 に 流したくて 、 私 は くす と 笑って から そう 親友 を からかった 。
案の定 、 親友 は 驚いた 表情 から いつも の 怒った 表情 に 変わった 。 これで 良いんだ 。
『 なっ … ! みこ 、 背 低く ないし っ !! 』
『 はいはい 』
『 も 〜 !! 』
私達 は いつもの ように 一緒 に ふざけ 合いながら 、 夕暮れ の 香り を 味わって いた ___ 。
to be continued …
コメント
4件
続き楽しみすぎる
わー……‼️‼️神作品の予感しか。めっちゃ続編楽しみです😌