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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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お正月のご馳走もたらふく食べてぐーたら過ごした翌日の夜、自宅へ戻った。あと一日休んだら次の日から出勤だ。連休が短い。


親戚や姪っ子が賑やかだった分、自宅はいつも以上に静かに感じた。一人暮らしだから当たり前だけど、それでも少し寂しく感じてしまうのは実家が楽しかったからだろうか。


持って帰りなさいとカバンいっぱいに野菜や食材を詰め込まれて、めちゃくちゃ重たかった。筋肉痛になるかもしれない。明日はゆっくり過ごそう。


もらった野菜で作り置きなんて考えたけれど、今日はもう疲れたので寝ることにした。明日やろう、明日明日……。


そう考えながら眠ったけれど、目が覚めたのはお昼近く。


「やば。体のリズム狂う。明日からちゃんと出勤できるかしら」


案の定、肩や腕が筋肉痛。グギギと重い体を動かし、活動開始だ。


もらった野菜で作り置きのおかずを作る。二品作ったところでどっと疲労が押し寄せた。休みにダラダラしすぎて体がなまってるのかもしれない。


はー、と一息ついたところで電話が鳴った。

兄からだ。


「もしもし?」


『あー、結子、実はいろはがインフルエンザになった』


「え、大丈夫? お大事に」


『ああ、それでさ、昨日保菌者だったかもしれないから、結子も気を付けて。いっぱい遊んでくれてただろ?』


「確かに。でもまあ、私は大丈夫よ。それより他の人は大丈夫かしら? おじさんとか、もうお年でしょう?」


「今のところ大丈夫そうだ」


「ならよかった。お兄もうつらないようにね」


そう電話を切ったのだけど――。


夜になるにつれて喉がイガイガしてきたことに気づく。体の節々も痛いけど、これって筋肉痛よね?


あえて何も気にしないフリをしていつも通りベッドへ入った。よく寝れば何でもないわよ。明日は出勤だし、体調万全にしておかなくちゃ。

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