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竜春
高校生パロ
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「⋯お前、男もいけんの?」
こう聞かれたのがほんの3秒前
絶対に関わることなんてないと思ってた。関わりたくないとすら思ってた。いつもクラスの中心にいるオトコ。
何故こんなことになったのか。春千夜は何度も思考をめぐらせた。
思い出してみよう。今までのこと全て。
そう、運命の歯車が動き出した、あの晴れた日を。
夏の蒸し暑さがほのかに香る7月。 太陽は地面を照らし、照らされた地面がさらに空気中を暑くする。
先程自販機で買った冷えていたはずのお茶も、もうただの常温の液体でしかない。
クソ暑い日。そんな日に春千夜は委員会である美化委員の活動として校内の掃除をしている。
しているというより、やらされていると言った方が正しい。
春千夜「あ”ーーー、あっちー、。」
ほうきをはきながらそう嘆いた。
春千夜「くっそ、こんなことなら終わったあとのアイスなんかに騙されず、素直に帰っとくべきだった。」
過去の自分を恨めしく思いつつも、どうにかするすべも思いつかず、 はぁ、と春千夜が深いため息をひとつ零す。
春千夜「⋯⋯。」
顔を上げれば、目の前にはまだまだ広がる道。ここを全て掃除しなくてはいけない、そう考えるとなんだか、気が遠くなってくる。
春千夜「⋯⋯⋯あ、そういえば」
段々と遠くなっていた意識の中ふと、先程、山田が言っていたことを思い出した。
山田『あ!そうだ三途言い忘れてた。』
春千夜『?』
山田『お前の他にもう1人掃除手伝ってくれるやつ呼んどいたから』
春千夜『手伝い?』
山田『そうそう。まぁちょっとアレなやつだけど、仲良くやってくれよ』
春千夜「⋯⋯。」
こねーし、そいつ。全然来る気配ねーし。
もうとっくのとうに集合時間過ぎてんだけど。
てか、そもそもあれってなんだよあれって。
全然そのもう1人のこと教えてくんねーし。なんか微妙に誤魔化しやがって山田のやつ。
春千夜「⋯チッ、クソ 」
どいつもこいつも、ほんっとに。
確かに、一人でやる方が楽ではある、が
今はそんなこと言ってられない。即刻帰りたいのだ、俺は。
ずっと動かしていた手を止め、だりぃ、と思いながらそこら辺の椅子に腰かける。
休んだ矢先、後ろの方から声をかけられる。
??「⋯なー、そこの人」
春千夜「⋯はい?」
目が痛いくらいに明るい金髪。着崩しまくった制服。口元に光るピアス。整いまくった顔。
圧倒的な陽。絶対的な自信を感じるその感じ。
⋯うーわ、⋯関わりたくねぇ⋯ー⋯。
春千夜は、会って 3秒で、こいつとは合わない。無理だ。という判断を下した。
関わりたくない、そう思った春千夜の願いは叶わず。
??「もしかしてだけど美化委員の人?」
首を傾けながらそう問いかけるオトコ。
春千夜「そう、だけど⋯」
春千夜は、はっとして、もしかしてと、1番最悪な想像をする。
まさか、そんなわけない、こんな嫌な予感当たるはずがない。いや、当たってたまるものか。
こんなこと。
??「集合時間すこし遅れたけど、」
こんなこと。
竜胆「山田に言われて手伝いにきた。おれ、灰谷竜胆。よろしく。」
俺が可哀想すぎるだろ。
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久しぶりにかきました!
以前より下手になってたらすみません🙇♂️