突如思い付いた話なので色々おかしいです
キャラ崩壊注意
哀絶目線となっています 多分、、、
哀怒です
大丈夫な方はどうぞ↓
今宵もまた鬼狩りとの戦いだった
本体の姿(老人の姿)だったが、近くにいた一人の隊士に首を斬られた
だが、それは作戦だ
首を斬れば当然、頭と胴体が分かれる
斬られた胴体からは頭が生え、怒りを司る鬼「積怒」に
斬られた頭からは胴体が生え、楽しさを司る鬼「可楽」となった
突然の分裂に驚き、可楽の出した風に吹き飛ばされた隊士もいたが、反射神経が良いのか、咄嗟に避けた隊士もいた
その隊士は隙を見て積怒と可楽の首を斬った
だが、こちらは上弦の鬼
そんな簡単に殺されるはずがない
柱でもない隊士なら、尚更
これも作戦のうちだ
儂等は別名「分裂鬼」
二体の鬼の首を斬れば更に分裂する
喜びを司る鬼「空喜」
哀しみを司る鬼「哀絶」
この四体でなら数十人の隊士を殺すのも簡単な事だ
そんな無駄な戦いは数十分も立たないうちに終わった
「カっカッカ!今日の鬼狩りも弱かったのう」
「あぁ、でも楽しかったしいいじゃろ!」
と楽しそうに話をしているのは空喜と可楽だった
そんな二人は自分の隣で話ながら歩いていた
自分の、空喜と可楽のいる方とは反対側には積怒が歩いている
ふと気になり積怒の顔を覗いてみた
いつものように眉が上がり怒っている顔だった
だが、どこかいつもと違う気がする
その真っ赤な瞳は怒りしか写していないはずなのに、今日のその瞳は「不安」などの色々な感情が混ざっていて、いつもの綺麗さが欠けている気がした
「積怒、どうかしたのか?」
山の奥にある崖に積怒はいた
一歩踏み外せば、下へ落ちていくだろう
それほどの高さだ
「、、、何でもない」
積怒の口から出たのはそんな素っ気ない返事だった
だが、こちらは気になっているのだ
なぜ積怒がいつもと違うように見えたのか
「何でもない訳ないじゃろう、いつもの積怒らしくないぞ?」
何か勘づかれたのだろうか、どこか諦めたような顔をしていた
「哀絶、聞いたことはあるか?喜びよりも楽しみよりも哀しみよりも、感情の中で一番大きいのは”怒り”、怒りが大きければ他のどんな感情も潰してしまう、怒りは大きくなればやがて憎しみへと変わる」
「積怒、、、」
他にも言いたかった事はあるはずなのに、今は名前を呼ぶことしかできなかった
積怒は続ける
「本体が危機に陥った時などに自分はどうするのだろうな、自分が自分でなくなるのではないかと思ったのだ」
それでいつもと違うように見えたのかと少し納得した
「未来の事など誰も分からないだろう?次、この姿で会えるのは百年先かもしれない、明日かもしれない、だから今のうちに言っておきたい」
その声はいつもの威厳のある声ではない、弱々しい声だった
「儂が儂でなくなりそうになった時は、哀絶、お前が止めてくれぬか?」
その口から出てきたのは意外な言葉で少々驚いたが、すぐに自分も口を開いた
「あぁ、約束しよう」
誰も未来の事など分からぬのに
あぁ、哀しい
哀しいのう、、
ここまで見ていただいた方、ありがとうございます!
ここからは後書きになります
この話は突如思い付いたと言えばそうなんですが
刀鍛治の里編で積怒が空喜と可楽を吸収した後に、哀絶が吸収されるじゃないですか
あの時、哀絶は「何か講義するように口を開いたが」と書いてあるんですよね
哀絶って何を言おうとしたのかな?って考えて妄想した結果こうなりました
積怒が自分ではなくなる、つまり憎珀天になる
それを哀絶は何となくですが分かっていて何か言おうとしたのではないかと
必死に止めようとしたのではないかと思いました
そして、積怒がこのお話で言っていた”怒りは憎しみへと変わる”
これは積怒が憎珀天になるということを表してます
気になったのがですね、他の3人は憎珀天になることはできなかったのだろうかと
仮になれたとして何故、積怒がなったのかと考えた時に
半天狗の過去が関係しているのではないかと思いまして
詳しくは知らないんですけど、半天狗は怒りが憎しみへ変わり、人を殺すような事があったのでは?という考えが積怒のあのセリフの由来となっています
もうアニメでは憎珀天になって喜怒哀楽が出てこないんですよ!
積怒ぉぉ!!!私は!君のそのままの姿の方が!好きだったんだよぉぉぉ!!!
とまぁ、そんな事を置いてですね
ここまで見てくださった方、本当にありがとうございます!
コメント
4件
最高すぎました!! その考察天才すぎませんか!? 凄く楽しく読ませて頂きました!