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ちゅんちゅん_
鳥の鳴き声で私は目を覚ました。理解するのに時間が少しかかった。そっか、私カウルから逃げたんだ。
今でもあのカウルの優しくて全てを包み込んでくれるような安心感のある笑みを私は忘れない。けれど、あの笑みの裏に私は気づくのが遅すぎた…。あのカウルは私を閉じ込めて何がしたかったのだろう。あれこれ考えていると何処かに出かけてたであろうお母さんが
帰ってきた。
第2章ー悪魔と再会
「ステラ。ただいま。」
カウルと同じ不気味な裏のある笑みを浮かべ言った。
「おかえり、なさい…」
「…え」
「 驚くのも無理は無いかもしれないわね。」
ニヤニヤと顔を動かしながらお母さんの後ろから人がやってくる
「 ステラ 」
もうその人の不気味そうに笑う笑みは一生見ないと思っていた。
その人を見た瞬間に私は
ヒュウ、ヒュウ、と音を立て過呼吸を起こし、目を真っ赤にして涙が溢れ、汗が出てきた。
「 ど、うし、て…? 」
「 決まっているだろう。君に逢いたかったからだよ。」
お母さんもその人も焦る私を見てニヤニヤとほくそ笑んでいる。
「か、か、カウ、ル…?なぜここに…」
「理由は今話した通りだよ」 ドサッ
偉そうにあぐらをかき床に座るカウルと私の顔を見て満足そうに笑っている母親_。
「ステラ、3人で楽しい日々を過ごしましょう?」
「 … 」 私は何も言えなかった。やっと逃げ出せたと思っていた地獄をまた見ることになるとは…