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〈第二章〉
今回ばかりは銀時の言うとおりだと思った。そうだ、これどうするんだ。
「どうやら、俺たちの身体はまだ子猫らしい。俺と銀時は以前猫化したことがあるが、その際もすでに成猫だったから良かった。しかし子猫の体では、いろんなことがしづらくなる。」
「あー。そうだよな。今の俺ら子猫だもんな。」
「………認めるしかねェか」
「おんしまだ認めちょらざったのかよ!?」
空を見上げる。暗い。まだ深夜だ。
「時刻ももう遅い。どこかに身を隠さんとキツネに食われる」
そのとき。背後から物音がした。なんだと振り返る前に銀時が反応した。
「お、おま…ヅラァ…後ろ…!キツネ!デッケェ!」
後ろを振り返る。キツネだった。まずい、食われる!
「お前ら!逃げるぞ!」
皆で無我夢中に走った。といっても、子猫の脚力では些か限界がある。すぐに追いつかれた。
「…ッ!?」
高杉が狐に咥えられた
「高杉ィィィィ!」
銀時はもう、空を見て悟りを開いている
「嗚呼…俺はこんなに月がきれいな日にこんな死に方をするのか…」
「銀時ィ!諦めるんじゃない!」
為す術なく、高杉がそのまま狐に丸呑みにされた。
「高杉ィィィィ!そんな、食われてしもうた!」
高杉、南無阿弥陀仏。そう思った時だった。
狐が突然苦しみだし、バタンと倒れた。それから、ピクリと一度痙攣したかと思うと、それきり動かなくなった
「死んだ…のか?」
「え、怖。なにそのホラー展開」
「とにかく!高杉を助け出さんと!」
俺達が助け出す前に、あいつは自力で狐の喉を爪で切り裂き、出来た穴から出てきた
「酷い目にあった。」
げっそりしていたが、不思議と元気そうだった
「よかった…。しかし、なんであの狐は死んだんだろうな。」
「知らねーよ。あいつが喉に詰まったんじゃねぇの?チビだけど」
「誰がチビだ!」
「窒息死にしては少し死ぬのが早くなかったか…?」
「まぁまぁ!とにかく高杉は助かったがやし、ええやないか!」
「ま、それでいいじゃん」
まだ少し疑問を抱いていたが、今はそれでいいか、と思い直した。
その時、後ろから声が聞こえた
「……貴方たち、だあれ?」
がばっと振り向く。すると、そこにいたのはたくさんの猫だった。声の主は、恐らく先頭にいる、背中に古傷の残るあの青っぽい猫だろう。恐らくさっきからいたんだろうが、キツネの一件で全然気が付かなかった
「あんたから名乗ってよ。人に名前聞くときはまず自分の名前を名乗れってお母さんから教わらなかった?」
銀時の不敬な言葉に、その青い猫はピクリと耳を動かしたが、すぐにキリっとした顔に戻して名乗った。
「私はブルースターよ。」
コメント
1件
うわあ銀時たちが子猫になっちゃってる…!しかも高杉がキツネに丸呑みされるとか心臓止まるかと思ったよ😭でも自力で穴開けて生還するところ、さすが高杉だなって思った(笑)ラストに現れた青い猫のブルースター…背中の古傷が気になるし、名前もかっこいい。ここからどんな展開になるんだろう、すごく気になる!次話も楽しみにしてますねこまたさん🤍