その後、テイオーさんが学校を案内してくれた。
「こっちこっち〜!遅れないように、ボクについてきてね!」
テイオーさんは走って学校を案内した。
メジロサンダーが、質問をした。
「あの、ここはなんですか」
見ると、中が空洞になっている切り株に向かって他のウマ娘たちが叫んでいた。
「あぁー!ここはね!ほら、レースに負けると、悔しいでしょ?その時、負けて悔しい!って気持ちをここに向かって叫ぶんだ。キミ達も使うといいよ!」
テイオーさんの案内は続く。
「ここはプール!温水だから一年中トレーニングできるんだ!」
「ここはカフェテリア!好きなものを取って食べる!」
「ここは購買部だよ!品揃えはコンビニ並!」
「ここは、トラック!ここでみんな走り込みをするよ!」
テイオーは、密かにこう思っていた。
(結構トバしてるのに、みんな普通に着いてくる…)
「紹介はここで終わり!あとはフジキセキに任せる!」
そう言って寮のドアの前に9人を取り残すテイオーであった。
「え…?俺らこの後どうすればいいわけ…?」
フッカゲイムオーは呟く。
すると、ストイックヒカルが、
「ん、とりあえず入ってみる?」
そう言ってドアを開けた。
サクマライアンは、1人、え、これ開けていいやつなの?と動揺していた。
「失礼しまーす」
そう言ってストイックヒカルは寮へと入っていった。
ドアを開けたその瞬間、ほんのり暖かみのある照明が目に入った。
すると、それを出迎える人影があった。
「ようこそ、トレセン学園の寮へ。私の名前はフジキセキ。よろしくね。」
「ここであなたに部屋割りを決めてもらうって聞いたんですが…」
そうミヤダテコクオーが口にすると、
「ああ、そうみたいだね。といっても、私が決めるんじゃなくて、くじ引きで決めるんだ。」
そんなこんなでくじを引いた。部屋割りは、こうだ。
ストイックヒカル&フッカゲイムオー
ショウタナベヘイロー&ミヤダテコクオー
サクマライアン&アベサイレンス
メジロサンダー&ラウールシャトル&エルコンドルジーコ
となった。







