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怪しげな通販サイトで買った箱を机の上に置いた。
「好感度が見えるメガネって、 さすがに胡散臭すぎるやろ」
そう言いつつも、好奇心には勝てず、
箱を開ける。
中に入っていたのは、
見た目はただの黒縁メガネ。
「どうせネタやろ…」
半信半疑でかけた、その瞬間。
視界が、すっと切り替わった。
「…は?」
目の前にあった観葉植物の上に、
小さく「0%」の文字。
「え、ほんまに見えとる?」
壁、テーブル、床。
全部“0%”。
「人にしか反応せぇへんタイプか」
そう思って、音がした方をみると
ちょうど寝起きのないこがいた
その頭の上には
『78%』
「は???」
思わず声が漏れる。
(……思ったより、だいぶ高ない?)
平静を装おうとするけど、
口元が勝手に緩む。
「…なに、その顔」
「いや、なんでもない」
視線を逸らすけど、
ついもう一度、ないこの方を見る。
『78%』
(…70超えは、普通に嬉しいやろ)
「朝のキスは..?するの、しないの?」
「し、します!」
「まろ、今日やけに機嫌よくない?」
「そ、そうか?」
「うん、なんかニヤニヤしてる」
「してへんわ」
即否定するけど、
心の中ではガッツポーズだった。
(…俺のこと、 ちゃんと好きでいてくれとるんやな)
そのあと、何気なく視線を外した瞬間、
別のことに気づく。
ふと、鏡に映った自分の頭の上。
『―― %』
数字が表示されていない。
「自分の好感度は、見えへんのか」
なんだか、少しだけ安心した。
知らないほうがいいことも、
ある気がしたから。
もう一度、ないこを見る。
『78%』
変わらない数字。
まろは、心の中で小さく呟く。
(…よし)
(今日はちょっとだけ、 優しくしたろ)
メガネのことは、
まだ内緒にしておくことにした。
続く・・・