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Tとなりのおはぎ
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4件
『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.29
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
るな→❄️
??→” ”、 「 」、 《 》
??→【 】
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:清水月 -shimizu runa
「偽物…へぇ、貴女はそう思うんですね。」
❄️『自分が本物だとか思わないでください。貴女、本当に馬鹿なんですか?』
「馬鹿……ふふっ、もしそうなら、貴女はどうなんです?」
──────────────
るなに、あの人を偽物だって言う権利はあるのかな。
るなだって、あの人から見たら偽物なんじゃないのかな。
❄️『……分からないことって、こんなに辛いんだなぁ……』
ねぇ、 るなはどうしたら良いの?
……教えてよ。昔みたいにさ…
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side:Midwinter
「姐さーん! この歌何でしょうクイズしよーよ~!!」
“おい聞いてねぇぞ!俺にもやらせろ!!”
《 今は機嫌が良いので聞いてあげますよ。》
「よっしゃ!姐さんの機嫌を更に良くする選手権、始めるぞ~!!」
“おー!!”
──────────────
“じゃねぇよ。仕事だわボケカス。死ね。”
「チョットヨクワカンネェシ」
《吐く通り越して死にそうですが何か‥ッ”》
↑三徹
“「姐さんはとりあえず寝ろ/寝て ッッッ!!!」”
──────────────
オレは「Midwinter」。直訳すると「真冬」。
むかーしむかしに松海冬知と契約していた悪魔だ。
17話「”Midwinter”」を読んでくれた方は分かると思うが、オレはあの本を書いた張本人。
…その癖に、なんで今ここに存在してるか
‥ってか?
そんなのオレだって分かんねーっての。
オレの契約内容は守ることだけだった。
それが切れちゃあ守りようもねぇしな。
“ま、今は気楽にすっかぁ。マナツも祭雛子も大分落ち着いたみてぇだし。”
「オレはマナツで、マナツはオレだ。」
大分前に言ったであろう言葉。
…今になっては、「だった」の方が適切な使い方だろうな。
オレはマナツの血が入ってるけど、マナツにオレの血が入ってる訳じゃねぇ。
そんなの分かり切ってることだ。
「みっどぉ~…慰めてぇ…」
“はぁ?何でオレがやんなきゃなんねーんだよ。無理だわ。”
「…最近みっど辛辣すぎねぇ?」
“辛辣じゃねーよ。『オマエ』よりマシだわ。”
「ちぇ、食えねーヤツ。」
薄々気付いているだろう。
オレはあの4人と+アルファの動向を見守ってる。 ときどき口出しもできる。
そんなオレの側に居るこの二人…
……いや、二”体”は……
……いや、まだ言うときじゃないな。
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side:猫宮伊舞 -nekomiya imu
🐤「きーーみーーがーーあーー‥」
🐾『ピコンッ あの~…国家のやつ!』
🐤「正解っ!」
👀「じゃ~次俺な!ぽーにょぽーにょぽにょ‥」
🎀「はいっ!なんかよく分かんないけどポ○ョのやつ!!」
👀「俺も分かんないから正解!!」
中間考査真っ只中の俺らは、メンタルが以上なほどにイカれ狂っていた。
ちなみに元々頭良さげなひなこや俺はなんとなくでとち狂ってる。((
──ガラッ
❄️「猫宮くーんっ!!✨」
🐾『うッッッげ、また来た‥』
❄️「ちょっ、辛辣すぎません?!」
清水さんとは……相変わらずだ。
あの人まだ俺に飽きないんだな~っていつも感心してる。
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side:───
【……】
──一人きりの屋上。
錆びたフェンスは風を受けてガタガタと心地悪い音を慣らす。
鼓膜に吹く空気は澄んでいて、耳に当たって体温を徐々に奪って行った。
……ここに居たくない。
そう、思ってしまった。
【…また会いたいなぁ‥】
インクの滲んだ文字は、彼女を体現するかのように丁寧に書かれ、綺麗に華やかに、書いた本人である彼女の痕跡をひっそりと残していた。
真っ白なツツジの花は、一枚ずつその花弁を散らせる。
造花でもなんでもない。無造作に切り取られた茎は、まだ少しだけ瑞々しさがあって、少しだけ冷たかった。
自身の身体を、何かに打ち付けるように風が吹きつける。
肌寒いとは感じない。ただ、暑さも感じない。
丁度心地が良くなる程度の、平和を象徴でもするかのような暖かさだ。
【……ねぇ、俺‥ここに居るよ。】
【覚えてくれたら嬉しいなぁ…】
【ね、”のあさん”。】
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side:百石乃愛 -momoishi noa
🎀「ねーのあ~っ。今日転校生来るらしーよ?」
🍪『え、今の時期なんですか…?』
椅子を引いて座り、シンプルに作られたスクールバッグを机のフックにかける。
既にほとんどの生徒が登校し終わっており、ホームルームが始まるまでの数分だけでも、教室は他愛もない話題で盛り上がる生徒たちで埋め尽くされていた。
❄️「…可愛い子だと良いですねぇ……」
🎀「こーら。るなはほんっと面食いなんだから……」
「この時期に」、と言っても、二年生の中盤ならまだまだ転校生が居てもおかしくはない時期。
ただ、転校するなら学期の初めに来る場合が多い。私が言ったのはそう言うこと。
🎀「あ、転校の手続きにちょっと手間取ったらしーよ。せんせーが言ってた~。」
❄️「ほえ~…!ひなこさん、なんか情報通って感じでカッコいいですっ!」
るなはいつも純粋で、何かにつけて他人に憧れる。
「何かにつけて」、って、言い方はちょっと悪いけど……まぁ、褒め言葉なのは違いありませんよね。
🎀「そう~?褒めても何も出ないよ~。飴ちゃんいる?」
❄️「やったぁっ!!」
🍪『いやバッチリ出てるじゃないですか…』
呆れるように目を伏せる。
昔のひなこさんみたいに、ほとんど違和感の無い笑い方が出来るわけじゃないけど……
だけど、何となく嫌な予感がして…それを隠すために、繕った。
🍪『……まともな人だと良いですね。』
❄️「えっ、何それ…フラグ……?」
──────────────
🍪(何、してるの……)
嫌な予感。
それは、全く持って的中してほしく無いものだ。
それはいつだってそう。
嫌なことなんて、人間誰しも嫌がるものだから……。
「俺、”綾咲碧“って言います。これからよろしく。」
──そっくりだった。
男性にしては少し珍しく、ぱっちりとして女の子みたいに可愛らしい目。
キラキラと光を反射して輝く赤色の瞳。
寝癖のようにくるんと跳ねた頭頂部のアホ毛。
日焼け跡が全く無くて、絹みたいに綺麗で透き通っている、少し青白い肌。
メイクなしで均等に整ってしまう睫毛。
寒がりでよく着ていた上着に似た、淡い黄緑色のカーディガン。
笑うときに目尻が下がるところ。
緊張するときに肩が上がるところ。
手遊びが癖になって、つい手が荒れてしまうところ。
「落ち着かないから」って言って、怪我もしていない左手の薬指に絆創膏を貼るところ。
……全部全部、私が一番側で見てきた。
「彩風沙葉」に、そっくりだった。
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Episode.29
「まるで君みたいな」 終了
Episode.30・・・3/29公開
次回もお楽しみに。