どうも。今作はあぎょたんメインのお話です。
今作のヒロインちゃんの紹介します。
赤星 桜兎ちゃんです。
駄作ですが見て言ってくださると嬉しいです。
それではどうぞ。
初めてあなたに出会った時の感動は、今でもはっきりと覚えている。
画面越しでも伝わる力強いダンス。なのに繊細で、見る人全てを魅了してしまう様な素敵な姿に私は、一瞬にして心を奪われた。
あなたのことが、世界で1番大好きになった。
桜兎「o-menz新しい動画上がってる!早く見ないと!!」
桜兎「は〜!今日のあぎょたんもかっこい〜♡!」
o-menzが5周年をむかえるのが再来週に迫ってきた今日この頃。TikTokにて新しい動画が上がっていたのでチェックする。今日も今日とて輝いている推しを眺めて幸福感に浸る。
まだo-menzに、あぎょたんに出会って1年は経っていないがこの1年でたくさんの思い出と幸せを貰った。だから私からも返したくて、周年に合わせてひそかに準備していることがある。
桜兎「さーて、、今日することは全部やったし…。することもないからさっさと寝ちゃうか。」
時計は10時半を指している。明日も学校があるため早く寝ようと布団に潜った。
寝る前にあぎょたんに会えますように、とお願いする。夢でも彼に会いたいから毎晩お願いをする。でもそれでよくあぎょたんの夢を見るんだから効果は少しはあるんだと思う。
なんてことを思いながら私の意識は次第に薄れていった。
『…ちゃん、…とちゃん』
うっすらと声が聞こえる。
その声は大好きな人の声と似ている。
『おとちゃん』
桜兎『はぁい、、』
『あ、やっと起きた!おはよ!おとちゃん!』
桜兎『ん、、おはようございます、、』
桜兎『、ぇ、?ええええ?!』
阿形『うわぁ?!ビックリした、、』
桜兎『あ、あ、あぎょたん?!なんで私の部屋に、??』
阿形『え?ここは俺たちの家じゃん。どしたの?寝ぼけてる?』
桜兎『え、あ…そう、だっけ?』
阿形『そうだよ!』
桜兎『そっか…そうだったね、。ごめん、まだ寝ぼけてるみたい』
阿形『全然気にしてないから大丈夫!ほら、朝ごはん食べよ?』
桜兎『わかった!』
幸せな夢を見ている中、不意に目が覚める。
夢が終わってしまって悲しい気持ちになるも、まだ外も暗いのでもう一度寝てまた続きを見ようと思い、目を閉じた。
阿形『おとちゃーん!会いたかったー!』
桜兎『私も!あぎょたんに会いたかった!』
阿形『えへへ。嬉しいなぁ。』
『…ねぇ桜兎ちゃん?』
桜兎『ん?』
阿形『もし早く出会えても…俺のこと好きでいてくれる?』
桜兎『そんなのもちろんじゃん!!私は何時でもあぎょたんのことが大好きだよ!』
阿形『俺も。…じゃあ、もっと早くに会おうね』
桜兎『会おうね!約束だよ!』
阿形『約束』
そう呟いた彼は、まばゆい光に包まれた。
光に包まれる直前、少し悲しそうな、申し訳なさそうな笑みを浮かべていたのは見間違いなのだろうか。
《おとー?もう朝よー?》
《登校班に置いてかれちゃうよー?》
お母さんの声が聞こえる気がする。でも登校班なんて久々に聞く。それもそのはず。だって私は高三なのだから。登校班は小学校で終わりだ。なのになぜ、今聞こえているのだろう。
《おーとー?》
桜兎「ん、、はよ、、」
母「やっと起きた…ほら、早く顔洗ってご飯食べて」
桜兎「はぁい、、」
桜兎「、ん?」
自分の声に違和感を感じる。いつもより高い気がする。さらに違和感はこれだけでは無かった。目線もあからさまに低い。手も小さい。一体どうなっているのだ。
まだ夢の中なのかと思い頬を手でつねってみるが、痛みを感じる。夢では無さそう。
いよいよ訳が分からなくなってきた。
取り敢えず顔を洗おうと洗面所へ向かう。その間も目線が低くなっていて、ありとあらゆる物が大きくなったように感じた。
洗面所にたどり着いたら今まで無かったであろう踏み台が置いてあった。なぜ踏み台があるのだろうと思ったが、今の状態では鏡が見えないので使うことにする。
鏡で自分の姿を見て溢れた言葉。
桜兎「…ぇ、?なんで、」
鏡に映るのは自分と同じ動きをしている小さい女の子。でも見覚えがないわけが無い。
なぜならその姿は自分の幼少期の姿とまるっきり同じなのだ。アルバムなどで何度も見たことがある顔が鏡に映っている。
どうやら私は子供になってしまったようだ。
桜兎「いやいやいや…待って、流石に意味がわかんない…なんで子供の姿に戻ってんの?コ○ンじゃないんだからさ、、」
別に昨日の夜にアポト○シン4869を飲んだわけじゃない。そもそもアポト○シン4869が現実世界にある訳なんてないし、あったとしても私の手元にあるはずがない。
異世界転生だとトラックとかに轢かれて転生するとかをよく見かけるが私は布団に入って夢を見ていただけ。地震や火災なども無かったはずだ。
意味がわからなすぎる。
鏡の前でぐるぐると思考を巡らせているとリビングから朝ごはんを急かす声が聞こえてきた。
一先ず朝食を食べよう。腹が減っては戦ができぬと誰かが言っていたし。別に戦はしないけど。
朝食のパンを平らげお母さんに促されるまま学校に行く支度をする。
支度をする途中に朝のニュース番組を見た。どうやら今は2014年の5/15らしい。昨日まで2025の5/14だったから11年過去に遡ったらしい。ということは私は今小学1年生だ。しかも入学して間もない。
ほんとに、なんでこんなことになってしまったのだろう。
でも考えていても一生答えに辿りつけない気がするから諦めて学校に行く。
ピカピカのランドセル。まさかもう1度背負う日が来るなんて思ってなかった。小さい頃はこの茶色いランドセルの可愛さが分からなくて嫌だったが、今となってはこのランドセルで良かったと心から思う。でも赤も可愛い。
登校班の集合場所に着いて他の班員の集合を待つ。しばらくすると班員が揃ったので出発する。6年生が先頭に立ち、その後を低学年から並んで着いていく。大きい背中を見ながら、中身の年齢は私の方が上だと言うことを考えるとなんとも言えない気持ちになる。
同学年の子と話しながら歩いているとあっという間に学校に着いた。
校門に立っている先生に挨拶をして校舎に入る。少し不法侵入している気持ちになったが、一応見た目では小学1年生だ。別に変なことなんてなんも無い。
いや、小学1年生になっているだけで十分可笑しいか。
流石に11年前となると校舎の構造が曖昧になってくる。でも周りには同学年の子達が沢山いるのでついて行けば何とかなる。
そうこうして教室に着いた。私は1-2だったらしい。
「おとちゃんおはよ!!」
桜兎「え、あ、。おはよ!!」
なんとか挨拶を返すも名前が出てこない。返事に困っていると向こうから会話を始めてくれた。
「今日のゆづの朝ごはんシャケおにぎりでね!すっごく美味しかったんだ!」
そうだ。この子は丹色 柚月だ。
中学までとても仲が良くて、しょっちゅう2人で遊んでた。高校は離れてしまって、それから合わなくなっていたから記憶が薄れてしまっていた。それに小学1年生の姿と中学3年生の姿はだいぶ異なるから名前が出てこないのは仕方がない。
桜兎「そうなんだ!おとはね、パンだったけどメロンパンで幸せだったよ!」
小学1年生の喋り方が分からない。果たして私はどんな風にして喋っていたんだろう。一人称も気を抜くと『私』に戻ってしまいそうだ。
柚月「メロンパンもいいなぁ〜!ゆづはパンだったらイチゴがいい!」
桜兎「イチゴだったらなんでもいいの?」
柚月「うん!ゆづイチゴ大好き!!」
イチゴか…いちごミルクなら隈ちゃんの好物だったな、なんて考えているうちに朝の会を始めるチャイムがなった。
連絡帳を書いて先生からの連絡を聞いて…など全てに懐かしさを感じる。あっという間に朝の会は終わり1時間目の準備をする。
1時間目は算数だ。多分この時期は簡単な計算だけだろう。絶対に楽勝で解ける。逆に解けなかったら高3まで何を学んできたんだとなってしまう。だから間違える訳にはいかない。
1時間目を告げるチャイムが鳴る。号令をすると教室に元気いっぱいな挨拶が響き渡る。
コメント
2件
うわぁぁぁぁ絶対に神作ーーーー!!!!!!!!