距離

心菜やっぱり、開星のこと諦めてなかったんだ。とりあえず、優香にこのことを話さなきゃ。

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

「優香…」

「あれ？小春？心菜と帰ったんじゃないの？」

「…心菜は開星と帰ったよ。優香が帰ったって嘘ついて…」

「…そうなんだ。とりあえず、小春帰ろ？」

「優しいな、優香は。でも、一旦2人を追いかけよう。」

「なんで？」

「まぁ詳しいことは説明するから。」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

「実は心菜は開星が好きだったんだ。」

「そうなんだ、2人が付き合えるといいね。」

「違う、優香が悪い訳じゃないけど、優香が開星に放課後呼び出されたって言うのを聞いて、怒ってるんだ。」

「そうなんだ。あっ。心菜と開星くん。」

「行ってこい。」

「小春は？」

「私は関係ないだろ。早く行ってきな。」

「うん。」

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

開星…あとは優香のこと任せたよ。