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よしと「ふぅ…..(今、どんぐらい時間経ったんだ…?)」
りゆが魚を釣り上げた後、俺らはずっと魚がまた釣れるのを待っていた。
だけど、釣れる様子もなく、時間だけが過ぎていた。
りゆもずっと無言で、真剣な眼差しでずっと釣り竿を見つめている。
釣り好きって凄いなぁ…. 俺は物凄く短気なんだなと思った。だけど、ずっとこのままってわけにもいかないからな…
俺はそう思って、りゆに話しかけてみた。
よしと「なぁ…りゆ..?」
りゆ「ん?どしたの?」
よしと「….、ちょっと疲れた…(良くなかったか…、、、)」
りゆ「だね〜。実は、私も疲れてきてるんだよね。そしたら、そろそろ終わりにしよっか。」
「これ以上やっても釣れないかな〜 って感じ。何となくね?」
よしと「よなぁ… じゃ、上げるな?」
りゆ「うん!」
――その時だった。
よしと「うぉ、…っっっっ!??」
りゆ「!?」
よしと「か…かかった! ヤバい、重いぃ….!!うっ!」
りゆ「ちょっと待って!あと少し、耐えて!!(助けなきゃ…!)」
よしとくんのやつには、大きめの魚がかかったらしい。
苦しい表情でこちらを見ていた。 ――助けなきゃ,、!
私はとっさに、よしとくんの釣り竿を持つ手を、ガシッと掴んだ。
りゆ「よしと、くン、、、!もうちょっ、、、、、と!」
よしと「!!/(手、りゆと重なってる,,!///いや、そんなことより!今は魚のことに!)」
俺達は、その後も少しの間、魚と戦っていた。
だけどその戦いに、ついに終わりが来た。
りゆ「あ、あぁ、、!….魚、逃げちゃったね…」
よしと「ああ……」
りゆ「….でもあの魚、めっちゃ大きかったよね、、、!」
よしと「うん…(りゆのために、釣ってあげたかったのに… 俺は食べるだけ?そんなの嫌だ!)」
「(りゆの喜んでる顔が見たかった、、)」
そう思ったけど、もう俺はどうしようも無い。
もう釣れる予感もしないし、実際、魚は逃げてしまったんだ。
諦めるしか無い。
りゆ「よしとくん、落ち込まないで! 一匹で十分でしょっww」
よしと「まあ、それもそうだな…!(りゆは、いつもポジティブだな…羨ましい….)」
「(こんな風に、ずっと落ち込んでても仕方ない!時には 諦め も大事だ!)」
よしと「じゃ、釣った魚食べに行くかーー!」
りゆ「うん、そうしよ〜〜!楽しみぃ!」
よしと「ふっ…!」
りゆ「?何か言った?? 気のせい、?」
よしと「ん?何でも無いけど?」
りゆ「そう?んじゃあ、早く行こっ!」
よしと「うん!(可愛すぎて笑っちゃったんだが…w ま、気付かれなくて良かった!)」
りゆ「….、てか、釣った魚食べに行くって、どこで食べるの?」
よしと「あそこの椅子んとこで良いんじゃない?」
りゆ「そうだね!」
そして俺らは、ベンチとテーブルがある所に向かった。
俺達が釣れた魚は一匹と少ないけど、自分で釣ったと考えると物凄く楽しみだ!
よしと「ここら辺で食べよ?」
りゆ「うんっ! じゃあ、魚を食べられる状態にしてもらいに行こう!」
よしと「え?どこに? てか、そんなのあんの!?知らなかった…!」
りゆ「私が見つけておいたの! ほら、ここ!」
りゆが指を指した先には、他の人が魚を差し出し、揚げてもらっている姿があった。
俺達の魚も揚げてもらおう ということだ。
よしと「揚げるんだな!」
りゆ「そーそー! 揚げるのが一番美味しいかな〜って✨️」
よしと「自分で釣ったのだったら、それが一番良いかもな!」
りゆ「でしょ? じゃ、行こうよ!」
よしと「うん。」
・・・
「――はい、揚げましたよー!美味しく召し上がって下さい!」
りゆ・よしと「ありがとうございますっ!」
揚げ終わったその魚からは、物凄く良い匂いがしていた。
見る限り、カリッと綺麗に揚げられた様子だ。
りゆは、揚げたての魚が入ったお皿をワクワクした顔で受取った。
よしと「良い感じだな!冷める前に早く食べよ!」
りゆ「うん!!」
ベンチに座って――
りゆ「よ〜し、じゃあ、頂いちゃおっか!」
よしと「オッケ!では…」
りゆはそう言った瞬間、すぐに魚をお箸で掴み、口の中にほうりこんだ。
『カリッ!』
りゆの口の中からは、美味しそうな音がした。
それと同時に、りゆは幸せそうな表情を見せた。
よしと「(りゆは常に可愛い…//)」
「(その表情、最高///)」
りゆ「おいひぃ〜〜〜〜〜!」
よしと「俺も食べる!」
『カリッ!』『ジュワッ!』
よしと「うんっっま!!サイコー!!」
りゆ「ねーー!!!やっぱ、自分で釣ったのは格別だなぁ!」
よしと「だよな!とれたて の 揚げたて だもんな!」
りゆ「そうだね!ホント最高!」
よしと「今回は、こんな楽しい計画立ててくれてありがと!」
りゆ「ううん!私が行きたいな〜っていう所を回ってるだけだからっ//(楽しいって思ってくれてる…!)」
しばらくし、俺達は魚を食べ終わった。
正直あっという間で、もっと食べたいと思った。 けどやっぱり、りゆがとった魚は美味しかった!✨️
今までで一番美味しかったかも知れない….!
きっとそうだろう。なぜなら、りゆが釣ってくれたから。それだけだ。
それだけで、何でも美味しくなるんだ。 きっと魚だけじゃないだろう。
料理を美味しく出来るのは、人を幸せに出来るのは――!
りゆは凄いと思った。
《いや、俺がりゆの事を考えすぎてるからだな――》
そんな事を思いながら、しばらくの間、りゆとの会話を楽しんだ。