テラーノベル
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それから、長い一分の沈黙を続けてから、みんなをダイニングに呼んで、美味しく、楽しくお昼を食べた。
お泊りする部屋で、持ってきたスケッチブックに今日、目に焼き付けた炎吉の絵を描いていると、スマホの通知音が鳴った。
「炎吉からLI〇E?」
不思議に思ってトーク画面を見ると、炎吉も相当焦ってるみたいで、敬語じゃなくて、タメ口になっちゃってる。
[緊急です。西華の主と俺の主達が来た]
「えぇ!」
驚きの余り、声が漏れた。
[ま?!]
[とどりあえんず、]
続けて返信しようとすると、jeも相当焦ってるみたいで、ものすごい誤字の状態で返信しちゃった。
[ごめん誤字った。取り敢えず、あくまでも、“仏華”と“炎吉”ていう感じでやるんでしょ?気を抜かないようにしないとね]
もう一回落ち着いて、文字を打つ。今度はしっかりと誤字が無いか確認して。
[了解]
返信してすぐに、吉からの返事が帰って来た。
スマホを机に置いて深呼吸をする。
もしかしたら、今日、皆にバレちゃうかも知れない。
本当に嫌われてたらどうしよう。
そんな言葉ばかりが脳裏をよぎる。
「大丈夫。jeなら、大丈夫」
自分自身にそう言い聞かせて意を決して玄関に足を運ぶ。
ガチャっと音を立てて玄関のドアを開けた。
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