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ワンクッション
nmmn(実況者様のBL)を含みます
ご理解頂ける方のみご覧下さい
口調迷子です
暴力組のBL(brshk)です
学パロです
では、どうぞ
shk side
br「お待たせー!行こ!」
shk「おお、朝から元気だな」
br「えへへ」
日差しがあまりなくて冷える朝。他愛もない会話の中で生まれる笑顔が癒しになってくれて、俺はこの登校の時間が好き。付き合っているからこその特権だとも思えて優越感に浸れるのも好きな理由の一つだ。
br「あ、そうだシャークん!」
shk「えっ、何?」
静かだったのに急に大きな声を出されて驚いた。本当に心臓に悪いことをしてくる。
br「はい!」
そういって手渡されたのは丁寧に包装された菓子っぽかった。ほんのりと甘い匂いがして食欲を誘われる。
shk「ありがとう。これ何?」
失礼は承知の上で、今日がバレンタインデーという事実と甘い匂いからわかっている答えを彼の口から聞きたくて問いかけた。
まだ付き合ってもいないのに貰ってもいいんだろうか、それとも俺の勘違いでただの友達だからなのか。それを確認する意味もある。
br「シャークん今日が何の日かわかんないの〜?」
br「今日はバレンタインだよ!!!ハッピーバレンタイン!」
shk「ああ、ありがとう…!」
br「どうせシャークん、誰からも貰えないかもだから僕が最初にあげちゃうの〜」
ちょっと酷いな。でも、くれるだけでテンションがあがってるし、心臓だってバクバク言ってる。Broooockに聞かれてるんじゃないかってくらい。
shk「ははっ、なんだそれ!まあ、ありがとう」
──────
br side
よかった。僕があげたものでニコニコ笑って喜んでくれるのが嬉しくて、脈なんてないってわかってるのに勝手に舞い上がってる自分がいる。
シャークんのために沢山練習して、失敗も繰り返して、やっと出来た完璧なもの。シャークんがきちんと食べれるように甘さも控えめにしてある。ちゃんと届けられて安心感が一気に来た。
shk「これ、帰ってから食べた方がいいよね?」
br「そうだね〜、そうかも」
いつ食べるのもシャークんの自由なのに聞いてくるところも気づかいが見えて優しい。やっぱ好きだな〜…。
曖昧な返事なのに、わかった!って嬉しそうに返事してくれる顔が無邪気で可愛くってつい動揺してしまった。しかも、何間抜けな顔してんのって笑われちゃった。本当に友達としか思ってないんだろうな。
シャークんは自慢するタイプでは無いけど、シャークんだけにあげたら好きなことがバレる可能性があるから、友チョコと称してみんなにも配った。僕はそこそこ料理とかできるタイプだからあんまり怪しまれなくてよかった。
昼だったからNakamuたちはその場で食べてたけど、シャークんはまだ食べてる様子ではなかった。そんなに大切に思ってくれてるのかな、とか妄想をふくらませてみたけどやっぱりないと思って虚しくなってきた。
放課後も僕らは一緒に下校する。2人きりになれて本当に大事な時間だ。これがないと学校へ向かう意味が無い。
shk「あのさ、ちょっと俺の家寄ってくれない?」
急に話を切り出されてビビった…けど、シャークんの家!?
そんなこと初めて言われたし、家……?シャークんの?
シャークんの家とか絶対いい匂いするし、中に入れるの?僕の理性吹っ飛ばないかな?
br「え、逆にいいの?」
shk「うん、用事があって」
br「そ、そっか…」
それって僕に用事ってことだよね?楽しみすぎて体温が上がってる気がする。
つ、着いてしまった…!シャークんの家、中には入れないっぽかったけどチラッと見えた感じオシャレで綺麗だったな……。
shk「ごめん、お待たせ」
shk「これ、渡したくて」
差し出されたのは小さい黒い箱だった。その割には重くてびっくり。
br「何これ〜?開けてもいい?」
shk「うん、いいよ」
開けるとめっちゃ高そうなネックレスが入ってた。
br「えっ!?貰っていいの!?めちゃくちゃ高そうだけど!!!」
shk「うん、誕生日もプレゼントあげれてなかったし。コレ、欲しいって言ってなかったっけ?」
たしかに、シャークんと二人きりで遊びに行った時言った気もする…けど……。僕でも覚えてないくらいなのに。
br「確かに言ったかも…だけど、本当にいいの?」
shk「ね、値段とかはいいから!良かったら貰って?」
br「じゃあ、ありがたく貰おうかな…?本当にありがとう!」
シャークんが僕のために尽くしてくれるのが嬉しすぎる。絶対みんなにはこんなに高価なもの渡してないでしょ。
──────
shk side
Broooockも帰って、渡し終えたネックレスと同じものを眺めていた。今、俺は好きな人と同じネックレスを持ってるんだ。そう思ったら優越感に浸れた。
それを見てたらBroooockが頭に浮かんでちょっと恥ずかしい。あの勢いで告白しとけばよかったかな…。そんなこと考えてももう遅いよなって思ってスマホを手に取ったらタイミングよくバイブがなった。
shk「あ、Broooockからだ…」
毎日のようにやり取りしているのにやっぱり慣れない。LINEを開くと今から電話できる?ってメッセージが来ていて嬉しくなって、即答してしまった。気持ち悪いって思われてないといいな。
すぐに既読がついて電話がかかってきた。
br『もしもし』
改めて電話をするってなると変に緊張して上手く喋れない。その状況で何とか口を開いて言葉を発する。
shk「も、もしもし。急に電話とか、どうしたの?」
br『ごめん、迷惑だった?』
shk「いや、そんなことは無いけど」
br『ふふっ、シャークん、電話越しだと余計に声が低く聞こえる』
きっと今笑ってくれてるんだろうなって嬉しさと、緊張で声が低くなってることに気づかれていることへの恥ずかしさが同時にくる。
shk「そう?」
br『うん。…あのさ』
shk「何?」
br『ほんとはさっき言おうと思ったんだけど…』
Broooockにしてはためて言うから何か不都合なことがあったのかって思ってしまう。やっぱり要らなかったかな?
br『ぼ、僕と付き合ってくれませんか?』
shk「…え?」
思わぬ言葉が来て頭が真っ白だ。付き合う?つきあう?俺と、Broooockが?夢でも見てるのか?って思ったけどこんな現実的な夢はない…はず……。
br『ご、ごめん!やっぱ気持ち悪いよね…』
shk「あ、いや!そんなことない!俺もBroooockのことが好きだった!」
勢いに任せて言ってしまった。恥ずかしさで顔が紅潮するのがわかってもっと恥ずかしくなってきた。
br『え、本当?ドッキリとかじゃない?』
shk「ははっ、ドッキリなわけないじゃん」
br『本当の本当に!?すっごい嬉しい!ほんとにありがとう…!』
むしろこっちの方がドッキリを疑うくらい望んだ展開になっている。正直、涙が溢れそうなくらい嬉しかった。
shk「俺の方こそ、付き合ってくれてありがとう」
br『じゃあ、改めてこれからよろしくお願いします!』
shk「うん、よろしく」
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