テラーノベル
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海円学園高等部、生徒会室。
ミユは椅子に深く腰掛け、片足を机の脚に軽く引っ掛けていた。
「ねぇコビー」
「はい」
「さっきから私のこと見てない?」
コビーの脳内が即座に警報を鳴らす。
(来た。これは罠だ)
「業務上、会長の様子を確認するのは当然です」
「ふーん。じゃあ業務じゃなかったら?」
沈黙。
(答えたら終わる)
(でも答えないのも負け)
「……仮定の話には答えかねます」
ミユは小さく笑った。
(はい、逃げた)
(でも逃げ方が可愛いの、ズルいんだよな)
ミユの思考
(今日も告白してこなかった)
(じゃあ今日は私の勝ち)
(でも明日は?)
(明日こそ言わせる)
コビーの思考
(会長は今日も言わなかった)
(つまり、僕の勝ち)
(でも……)
(次は、絶対に)
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