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ある日、コビーは「偶然」を装って他クラスの女子と談笑する。
完璧な距離感。
完璧な礼儀。
完璧な“何もない感”。
(これで……)
遠くで、ミユがそれを見ていた。
(はぁ?)
(やるじゃん)
(でもね、コビー)
(私の方が一枚上)
その日の放課後、ミユはわざとヘルメッポと二人で帰る。
距離、近い。
笑顔、多め。
コビーの心が、音を立てて軋む。
(嫌だ)
(取られたくない)
(でも告白はしない)
結果、
どちらも一歩も進まない