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ああ、第80話でクリスマスパーティー回か! めっちゃアットホームで温かい空気に包まれてる感じがして、読んでてこっちまでほっこりしたわ。花斗くんの「ナイストゥーミーチュー」、練習の成果バッチリ出てて可愛すぎるだろ…! それに主人公が「前回より英語がわかるようになって、幸せが何倍にもなった」って思うとこ、グッときた。壱月が自慢するのも分かるわ、この成長。続きのパーティー風景も楽しみにしてる🔥
十二月に入ると寒さは厳しくなるものの、世の中はわくわくとした色に染まり始める。
子どもの頃は、赤や緑に彩られキラキラした街中の装飾に心を踊らせていた。
それは、今でも同じらしい。
「ジングルベール、ジングルベール♪」
歌いながら、お呼ばれ用の服にコートと、めかしこんだ花斗が歩く。
花斗と手を繋いでいるのは、スーツ姿の壱月。
私はその後ろで、ダークグリーンのドレス風ワンピースの裾を揺らして歩く。
今日はジョージさんの家での、クリスマスパーティーの日だ。
「わあ、おっきいおうち!」
花斗は着くやいなやそう言って、お邸を見上げた。
昼間なのにもかかわらず、庭に飾られたトナカイ型の電飾がキラキラと光っている。
これはすごいと驚いていると、ジョージさんがドアを開けて出迎えてくれた。
どうやら、花斗の驚きの声があまりにも大きかったらしい。
「Hey! イツキ!」
「Hi」
壱月が手を上げ、答える。それで、私たちはお邸の中へと案内された。
玄関を入ると、花斗がすぐに一歩前へ出た。
「ナイストゥーミーチュー。アイムハナト!」
家で練習した通りに、花斗は丁寧に頭を下げる。
「Wow! ハナト、You are well-educated to be polite!」
ジョージさんは目を見開き、それから優しそうな笑みを浮かべてハナトの頭を大きな手でガシガシと撫でた。
「I’m sure Santa Claus will come for you!」
ジョージさんはそう言いながら、茶目っ気たっぷりに片目をつむる。
「よかったな、花斗」
「おじちゃん、なんて言ったの?」
「サンタさんがきっと来てくれるって。練習通りに言えた花斗、かっこよかったもん」
「やったー!」
喜ぶ息子に壱月も私も一安心して、コートを脱いでお部屋にお邪魔した。
部屋の中はすでに何人かの人が集まっていた。
この間のCAさんたちもいて、私と目が合うとふいっと目をそらされてしまう。
「あ、はかまだのおにいちゃん!」
花斗が早々に袴田さんを見つけ、駆け寄る。
「お、花斗くん! 久しぶりだな」
袴田さんはさっそく花斗の目線にあうようにしゃがんで、花斗の話を聞く体勢になってくれた。
それから、ちらりとこちらを見上げる。
申し訳なくて軽く会釈をすると、笑顔で軽く手を上げてくれた。
『任せてください』ということらしい。
「今は、花斗は袴田に任せてしまおうか」
壱月が意地悪な笑みを浮かべて、それからジョージさんに持ってきた手土産とプレゼントを渡す。
プレゼントは最後に皆で交換するらしい。
前回同様、壱月の周りにはすぐに人が集まった。
壱月は英語で談笑する。私はその隣で、彼の妻らしく振る舞う。
難しい言葉まではわからないが、前よりは内容を理解できる。それで、一緒に笑うことができた。
『奥さん、笑顔が素敵になったな』
『だろう? 前回は緊張してただけで、本当はこんなにかわいいんだよ』
「Hahaha!」と笑い合う中で、そんな冗談を言われて恥ずかしさにいっぱいになる。
「もう! Cut it out!」
壱月に言うと、今度は「本当のことだから仕方ない」と耳元で囁かれる。それで、また顔が熱くなる。
それでまた冷やかされ、どぎまぎしてしまう。壱月は「みんな、祝福してくれているんだよ」と笑った。
それはきっと、そうなのだろう。けれど、私はどうしても真っ赤になってしまうし、恥ずかしくて仕方ない。
それでも、前回の愛想笑いばかりとはうって変わって、全然楽しい。
それに、壱月の職場の皆さんが、私たちの入籍をこんなにも受け入れてくれていることが嬉しい。
壱月が素敵なかわいい奥さんだと、自慢してくれることが誇らしい。
ああ、私、こんなに愛されてるんだ。
前回よりも成長した英語力で、何倍にも幸せになれた気がした。