4話
確蝶「じゃあ、始めるか」
そう言って優しくベッドに体を押し倒される。
確蝶「……目を閉じてくれ」
九井「ムードを大事にするタイプかよ」
確蝶「うるさい」
俺は静かに目を閉じる。
しかしいつまで経っても何も起こらず思わず目を開けるとさっきの体勢のまま動いていない確蝶がいた。
九井「緊張してるのか?」
確蝶「あまりこういう経験はないからな…もしかしたら痛い思いさせるかもしれないし」
九井「多少痛いのは我慢するつもりだけど?時間あるからゆっくりやろうぜ」
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確蝶「チュッ クチュチュルチュウチュッ」
舌を絡めながらキスをする。
できるだけ信頼関係を壊したくないらしく普通のやり方でやっていくらしい。
九井「プハッ、意外とキス上手いじゃん?俺のこと考えてくれてるし」
確蝶「そうか…」
九井(口数減ったな…集中してるんだな)
確蝶「とりあえず…上脱いでくれるか」
九井「拒否権なんかねぇくせに…」
苦笑しながら俺は素直に上を脱ぐ。
九井「お前も脱げよ…そしたら続きな?」
確蝶「お前…妙に意地悪な性格だって言われねぇか?」
九井「言われないけど?」
お互い上を脱いだ状態で再度ベッドに押し倒される。
確蝶「キレイな体だな」
九井(やっぱムード大事にしてるな)
この大事にしてる感じがちょっとむず痒い。
確蝶「何笑ってるんだ?」
九井「何でもねぇよ?」
確蝶「そうか」
そう言って胸の突起を吸われる。
九井「ふっ…んん…」
確蝶「……」
九井「はぁ…」
確蝶「痛くないか?」
九井「あぁ……この際言うけどよ…もうちょいアンタの思ったままにやってくれていいぜ?逆に怖いわ」
確蝶「そんなものなのか…」
俺も変に身構えてはいたけど思いの外最初は大丈夫そうだ。
確蝶「続けるぞ」
そう言ってまた胸の突起を吸う。
九井「ふっ……んあ…」
変な声が出てしまい口を手で塞ぐ。
確蝶「どうした?」
九井「悪い…変な声出して」
確蝶「いや…大丈夫なら続けるぞ」
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しばらく胸の突起を吸われたり舐めたりされてわかったことがある。
九井(俺…意外と感じやすい体してるんだな)
確蝶「下を脱ぐ前にちょっと準備させてくれ」
そう言って備え付けのローションとタオルを持ってきた。
九井「何だそのローションとタオル?」
確蝶「あぁ…俺も一応調べたんだが…男同士の際は解すのにこういうローションをつかうらしい」
九井「タオルは?」
確蝶「行為が終わった後…出したのを掻き出さないと腹を壊すって書いてあったから」
九井「そこまで調べたのかよ」
確蝶「これでも世話係もかねてるからな」
そう言って優しく確蝶は笑ったーー
次回へ続くーー
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