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初めまして、1zu3i(いずえい)といいます。
knhb短編集書いていこうかなと。
たまにsrngが入るかもしれないのでその時は自衛を。
今回すごく長くなってしまいましたすみません🙇
⚠️attention⚠️
・パロ軸なし
・捏造多数、解釈違い
・🌈🕒ハマったばっかの新参者なので口調迷子
・キャラ崩壊気味
・本編では敬称略なし
・ご本人様との関係一切なし
・スクショや拡散等厳禁
・友情出演srf、akr
knt「」
hbr『』
srf【】
akr〖〗
side.knt
夜のスタジオは酷く静まり返っていて、妙に落ち着きのある雰囲気を醸し出していた。
誰もいない中1人、ゆっくりと椅子に腰掛ける。
いつもならこんな暗いところにはいたくないんだけど、何故か今は静かな空間を求めていた。
俺、風楽奏斗は最近悩んでいることがある。
内容は大好きな恋人、雲雀について。
──雲雀は普段「好き」と言わないのだ。
流石に公共の場ではよろしくないかもしれないが、VOLTAの4人でいる時はもちろん、2人きりの時でさえ口に出さない。
セラもアキラも俺らが付き合ってるのは知ってるが流石にメンバーの前では恥ずかしいか、とは思いつつ。
2人きりの時は甘えてほしい、という欲に溢れかえっているのも事実。
別に今の現状が嫌なわけではない。
行為中に顔を赤らめ涙を流し、恥ずかしがりながら「好き」という雲雀に大満足しているまである。
ただ、行為中は半ば無理やりのような感じがあって。
ブロ⤴︎ッコリー
1,290
447,811
322
俺が「ひばり、俺のこと好き?…好きって言ってよ」と雰囲気をつくっているから。
結果、今まで1度も雲雀の方から好きと言われたことがないのだ。
「どうしようか……」
【何が?】
「うわぁっ!?」
突然後ろから聞こえた声に驚き、椅子から転げ落ちる。
慌てて後ろを振り向くとそこには、長い前髪に特徴的なアホ毛、フード付きの赤い羽織を着た──セラフが立っていた。
【奏斗驚きすぎね】
「びっっっっくりした……セラかよ!」
ピンッ
【いたっ】
俺の反応を見て面白がっている末っ子セラにデコピンをかます。
【酷くない?どうしようって言ってたから相談乗ってあげようとしたのに】
さっきのデコピンで拗ねてしまったセラは額を手で押えながら俺のことをジト目で見返す。
「せめて俺の前に立ってから言って。じゃないとびびるから」
【椅子から転げ落ちてたもんね】
悪態をつかれ少しイラッとしたが顔には出さない。
【……それで?どうしようって何が?】
先程と同じ質問を繰り返すセラを「わかったから」と咎める。
「こんなとこで話すのもあれだろ。いい時間だし飲み行かね?」
倒れた椅子を元に戻しながら言う。セラは少し考えたあと、
【行く。けど凪ちゃんも一緒がいい】とだけ。
「なんでそこにアキラが出てくるんだよ」
今度は俺がセラをジト目で見つめると、セラは真っ直ぐと瞳をこちらに向けたまま
【だって、最近凪ちゃんと話せてないし】と不貞腐れたように口を尖らせる。
「なんかあった?」
俺の言葉を聞いて数秒目をつぶって停止したあと、【なんもなかった、はず…】と自信なさげに呟く。
「まー誘ってみよ。アキラがなんもなければいいけど」
そう言って俺は静かに歩き出す。足音は聞こえないが、気配でセラが着いてきてるのがわかる。
【そういう奏斗こそ、雲雀誘わないの?】
不意にでた雲雀の名前に肩が揺れる。
「あー……ひばね」
【……そっちこそなんかあったでしょ】
「いやいやまじで!なんもない!…けども」
俺がなかなか話を切り出せずにいると察したのか、【もしかして、雲雀関係?さっきの話って】と顔色を伺われる。
「そんな感じ。けど喧嘩したとか別れたとかそういうのでは一切ない」
誤解されないよう言葉を取り繕う。けどセラだから雰囲気感じ取るとか得意だし、きっとわかってくれる。
信頼を寄せてセラが話し始めるのを待つ。
【……うん、無理してる感じもしないし、今日の撮影でも2人はいつも通りだったからマイナスなことじゃないってのはわかった】
「そーそ。ほらとっととアキラ呼ぼう」
俺がそう指図すると、セラはすぐさまスマホを取り出してdiscordを開いた。
【凪ちゃん今大丈夫?】
〖お暇してますけど、どうされました?〗
【凪ちゃんってもうご飯食べちゃった?今から奏斗と飲み行くんだけどどう】
〖私今帰ってきたばっかなのでまだ食べてませんよ〗
〖よろしければご一緒します〗
【場所の詳細はまた送るね】
〖ありがとうございます〗
〖そういやタライは今回いないんですか?〗
【雲雀のことで奏斗から相談乗ってほしいって】
〖あ、なるほど〗
〖それなら承知しました、準備しますね〗
ポンポン、とメッセージのやり取りがリアルタイムで表示される。
【行けるって】
スマホの画面を覗いたままセラが言う。
会えるとわかって嬉しいのだろうか、セラの口角はつり上がっている。
「良かったな」
嬉しそうにスマホを眺めるセラを他所に、俺はズカズカと大股で歩きはじめた。
〖…それで?相談って一体なんです〗
居酒屋に着き各自で飲み物を頼んだ後、真っ先に口を開いたのはアキラだった。
【凪ちゃん酔うと虚言癖になるから飲まないでね】とセラに布石をうたれたアキラは水を片手に話を切り出す。
「いやまじで、ほんとに緊急ってわけじゃないんだけどもさ…」
わざわざこいつら2人を集めてまで話すようなことじゃないかも、と今更ながら罪悪感が湧き始める。
〖別にいいですよ私は、どうせタライ関係ですし〗
〖ねぇ?〗と隣で串カツを頬張るセラに同意を求めるアキラ。
口にたくさんの量を含んでいるからか喋れないらしく、アキラの方を見ながら1つ頷く。
俺の心配を全く気にしないかのように出された料理をつまむ。
その2人の態度に背中を押された俺はゆっくりと口を開いた。
「……じゃあさ、多少惚気になっちゃうんだけど──」
〖思ったよりも難題ですね…〗
雲雀が「好き」を自分から言ってくれないこと、どうにかして「好き」と言ってほしいことを伝えた。
2人があまりにも真剣に話を聞いてくれたから、少しばかり緊張してしまったのだが。
【無理やり好きって言わせたら?】
「それはさ、なんか……本当かわかんないじゃん。それに俺はひばが自分から言い出してほしいの」
この思いって他の人も感じないのだろうか。
2人の反応を見た感じ、今までそんなこと考えたこともないな……みたいな表情をしている。
けどそれ以上にアキラがすごく、それはもうものすごく真剣になっていて、思わず笑いがこぼれてしまった。
「……ふっ、アキラ真剣すぎ」
〖笑わないでくださいよこちとら真面目なんですから……得意分野の身として考えてるんですよ〗
【専門家みたいな?】
〖まあ私はBLのスペシャリストなのでね〗
まさかこんなにも向き合ってくれるとは。
アキラはまだしも、気まぐれなセラまでアキラに釣られて真剣に考えている。
面白いなあ、と思い2人の様子を伺っていると〖あ!〗とアキラが大声を出して席から立ち上がった。
「わぁっ!?な、なに!?」
【だから奏斗ビビりすぎ】
驚いて声のしたほうを見つめると、目を輝かせたアキラと目が合った。
〖私思いついたかもしれません!タライに好きと言わせる方法を!〗
side.hbr
小鳥がさえずりが朝を知らせる。
憂鬱な気持ちで目が覚め、体を起こし軋むベッドの上でふと考える。
最近、なんか妙に奏斗がおかしい。
俺以外と飲みに行ったり、出かけたりする機会が前より増えた。
他の人との距離が近くなってる気がするし、俺と話すことが減ったし……
俺、なんかしちゃったんかな……?
奏斗が嫌がるようなことをした記憶は全くない。前まで全然話に来てくれてたのに…
不安に思った俺はスマホを開き、相談相手に相応しいある人物に連絡を入れた。
『アキラ』
〖朝から連絡してくるなんて珍しい〗
〖どうかしました?〗
『相談乗ってほしくて』
〖私でよければ全然乗りますよ〗
『ありがと』
『配信ある?』
〖今日はお休みです〗
『じゃあ19時にいつもの居酒屋行こ』
〖わかりました。セラ夫は誘いますか?〗
『セラお今日配信ちゃうん?』
〖あ、そういえばそうでしたね。ではまた後で〗
アキラとの予定を取り付けたあと、安堵で思わずベッドに倒れ込む。
あんまりネガティブなことは考えないようにしてるのにな。
──もし、もしも奏斗がどっか行ってしまったら、なんて。
他の人のことを好きになってしまったら。
俺に興味がなくなってしまったら。
『………もっかい寝よ』
ドロドロとした、嫌悪を抱いた気持ちに蓋をする。なるべく思考に入ってこないように。
案外俺は疲れてたらしく、すぐに意識は手放されていった。
不意に目を覚ます。まだぼんやりとした視界で窓を見ると、もう夕日に差し掛かっていた。
『……ぇ、待って今何時』
急いでスマホを確認すると、時刻は18:16を示していた。
『やばい待って風呂入らねぇと!』
体がベトベトしていて、汗をかいてしまったのだと認識する。流石に風呂入ろう。
ベッドから飛び降り洗面台へと駆け寄る。
ピロンッ
スマホの通知音がなる。
『急いでんのに……また後でにしよ!』
とにかく今は風呂に入ろう。アキラと約束してた時間まであと1時間もない。
通知が何件も鳴っていたが内容を確認せず、俺は浴室の扉を開けた。
『間に合った……』
〖タライ、珍しく遅刻しなかったですね〗
『アキラ早くね……?』
時刻は18:52。もう既にアキラは店に着いていて、先に受付してたみたいだ。
個室に案内され靴を脱ぐ。2人だけどアキラが気を使って個室にしてくれたみたいだ。
人目を気にせず話せれるし、こういう気遣いができるアキラに『よくわかってんね』と一言喝を入れた。
上着をかけ向かい合って座る。
『え、アキラ酒飲むん?』
〖セラ夫が迎えに来てくれるので〗
ふふん、と少し自慢げにしながらメニュー表を脇に置く。
『いいなー。俺のことも送ってってよ』
〖貴方には奏斗がいるでしょ〗
奏斗、の言葉に少し胸が痛くなる。そっか、2人は奏斗が俺を避けてること、知らないんだ。
苦々しい思いを隠して平然を装う。アキラに心配させないように。
『そうやけどさー。たまにはセラおに甘えたいねん俺』
〖最年少に送ってもらう最年長……〗
『えーなに?わからんなぁ』とわざとらしく話を逸らす。
〖貴方ねぇ……それで、相談とは珍しいですね。どうかされたんですか?〗
『………あー』
〖どうせ奏斗のことでしょう〗
図星で何も言えなくなる。はぁ、とアキラはため息をついて机に置かれた惣菜を食べた。
〖だろうとは思ってましたが。何かありました?……もしかして別れ話、とか〗
『あー違う違う!別れてはないんよ!ただその……避けられてて、奏斗に』
〖奏斗が貴方を?〗
『…俺の勘違いかもしれんけど、けどなんかおかしいんよな』
〖例えば?〗
『他の人との距離が近くなった、とか?』
〖他にはあります?〗
『ええと、他……話す機会減ったかも』
〖なるほど………あ、そういえば〗
ふと思い出した、とばかりにアキラは言い始める。
〖最近、雲雀が妙に素っ気ない気がする。もうちょっと甘えてくれてもいいんだけどなって、彼言ってた気がします〗
『え、そうなん……?』
〖もう少し愛を言葉にしてみたらどうでしょうか?例えばですけど、好きって言ってみるとか〗
……好き。
今まで、俺の方から発したことのない言葉。
確かに行為中に、「好きって言って」ってねだられること多かったけど……
恥ずかしい。その気持ちが邪魔をして、知らず知らずの内に奏斗を不安にさせてしまっていたのか。
そう思うと、奏斗を安心させたい一心になって。
『……わかった。やってみる』
覚悟を決めた俺の顔を見て、アキラは嬉しそうに目を細めた。
〖応援してますよ〗
side.knt
「雲雀!」
【凪ちゃーん。迎えに来たよ……ってわぁ】
個室の扉を開けると、ぐったりと机に伏せている雲雀とアキラの姿が目に入った。
夕方連絡を入れても既読すらつかないから何かあったのかと思ったが……どうやらアキラとの飲み会があったらしい。
空になったワインボトルを見て、雲雀が珍しくお酒を飲んだのだと気づく。
すゃ、と寝息を立てている雲雀を見ると、目の下に薄くクマができていた。
……もしかして、と思い当たる節がある俺は雲雀のことを抱き上げた。
「セラ、先雲雀連れて帰るわ」
【おっけー。凪ちゃんのことは任せて】
「助かる」
雲雀を抱えながら店を出る。
『……んぇ、』
俺の家のベッドに運ぶと、雲雀は小さく呻いた。
悩んでたのかな、俺のこと。
はっきり言って雲雀が俺のことを前より見つめるようになったのに気づいていた。
アキラが言った作戦、その名も──とにかく引いてみろ、と。
〖貴方には少し辛いかもしれませんが、好きと言ってもらうご褒美のためだと思いなさい〗と鬼畜根性論を提示され渋々受け入れたのだ。
あとはアキラがうまく立ち回ってくれるとセラに言われ、俺はその作戦を実行した。
正直めちゃくちゃ辛かった。雲雀に話しかけたくて仕方なかったのだがそんなことしたら本末転倒。
涙ながらに耐えて耐えて耐えてきたのだ。
『……かなと、?』
どうやら目が覚めたらしい雲雀と目が合う。
けれど酔いはさめきってないのか、必死に俺の名前を呼んでいる。
俺はスマホに視線をうつして話しかけた。
「おはよひば。体大丈夫?」
『……ん、かなとぉ…かなと、』
「どうした?そんな何度も呼んで」
『………………すき、』
「え」
微かに、でも確実に、雲雀から発された、俺がずっと聞きたかった言葉。
「ひば、なに急に───」
そう言って雲雀の方に目を向けるとそこに姿はなく、代わりに丸まった布団が視界にうつった。
──あ、雲雀、酔いさめてるな。
急いでくるまった布団を引き剥がそうとすると『ゃだっ!布団取らんで、』と必死にの抵抗をする雲雀。
だが華奢な体つきの雲雀が勝てるわけなく、俺は笑顔で布団を奪い取った。
見ると手で顔を覆い隠している雲雀の姿が。
「……ねーひば。さっきのひばだよね?」
『……っ、ちがぅ、』
「嘘ついたらダメだよ」
『………ぅ〜〜〜〜、っ!!』
顔を隠している手にゆっくり触れる。優しく恋人繋ぎで握ってしまえばいとも簡単に表情が露わになった。
「ひば、耳まで真っ赤じゃん」
熟された林檎みたいな赤さに思わず笑みが零れる。
『ぅるさぃ、』と悪態をつかれ涙ぐんで睨みつける雲雀の額にそっと口付けをおとす。
びくりと跳ねた肩を、握っていない方の手で自身へと寄せる。
「……雲雀。好きだよ」
雲雀がぎゅっと目を閉じたから、唇同士を優しくつける。ふに、と柔らかい感触が唇に伝わった。
『ぉれも、……奏斗のこと、好き』
こんなにも、胸がときめいている。雲雀に言われた、たった一言で。
理性を抑えられなくなった俺は、さっきとは裏腹に噛み付くようなキスをして。
俺たちは夜に溺れていった。
後日、3人がグルだったことを知った雲雀は拗ねて部屋に引きこもってしまったらしい。
奏斗は1週間触らせてもらえなかったのだとか。
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