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ギーという音とともに扉が開く。開かれてすぐ、男がこちらを伺っている。そうしてコツコツ歩いてくる音が耳をつく。そして俺の前でピタリと止まり。少し膝を着いた。
「やぁ、お父様」
と、満面の笑みでこちらを見つめている彼は。俺の弟…チャルチョメル・K・リデンだ。いつものように余裕の笑みで彼を見つめる。縛られた手がとても痛くて、とても…とても…。興奮してしまう。
そして、いつも通りのことを平然な顔で言う。
「王子はん?まだ娘あげてへんよ?」
という。すると立ち上がり胸を張って彼は
「大丈夫!そのうち僕のものにするから!」
と、こうなれば俺は黙るしかない。にしても今日は機嫌が悪いようだ。少し目尻に涙が溜まっているように見える。再び座り込み
「それは、YESと捉えていいの?」
と、言うと。再び立ち上がり。奥の部屋へ入っていった、ただこれはいつもの事。奥からパシッパシッと音が聞こえる。
「どうやら、王子はんは性格が悪いようやね」
と言うと奥の部屋から彼はムチを持って出てきた。とても満面の笑みでこちらを見ていた。ただ、相変わらず機嫌は悪いようで。目尻の涙が今にも落ちそうだ。
「えー?誰が性格悪いって?」
パシッパシッと音を鳴らしてこちらに近づいてくる。俺はため息を着いて。
「そういう所や…」
という。いつも通り、俺はこれから拷問される…。そう感じ取れるくらい。彼はいい笑顔で近づいてくる。
「さて、拷問の続きしよっか」
「兄さん」
といつも似まして怖い。あぁ…、もう泣きそうだ《壊れそうだ》。