この作品はいかがでしたか?
38
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久々の投稿です…今回は人狼させます
それではお楽しみください
凶太結婚済です。(いつもの)
↑
私が投稿する時は大体結婚させます。
ほのぼの系です!!!!!!えっっっチなのは次回のやっとできそうな王様ゲームの続きでやるかも…
5年後で、凶太の間にひふあるが生まれてます!
人狼ゲームするまでの道のりが長めです。
上記が大丈夫な方だけこの先をご覧下さいm(*_ _)m
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きっかけは些細なことだった。
この日は人手が足りず急遽灰さんと任務へ向かっていた。
一通り仕事も終わり、家に帰っても俺一人なので灰さんの仕事も手伝わせてもらった。これで全部ですねと言いかけたとき、俺の手のひらにぽすんと何かが置かれた感触を感じた。何かと見ると、そこには「人狼ゲーム」と書かれた小さな箱。
太「え、これなんですか?」
灰「なんかお偉いさんがくれたんだよね…僕は普段家に一人だしせっかくならあげようと思って」
無償で貰うのは少し遠慮がきくので断ろうとも思ったが、そんな俺の心を見透かしたのか今回のお礼だから受け取ってくれと言われた。
太「そうですか…ありがとうございます!灰さんはやらないんですか?」
灰「残念だけど遠慮するよ。ルールを見る限り僕がやったら面白くなさそうだしね」
太「…?分かりました、今度なにかお礼しますね!」
灰「ふふ、楽しみにしておくよ」
そう言ってお別れをしたあと、自分の帰路に向かう。ガチャンと家の扉を開けると、愛しい俺の自慢のこどもが出迎えてくれた。
ひふみ「ままおかえりー!」
あるふぁ「おかえり、まま!」
太「あれ?帰ってたのか」
ひふみ「うん、パパがお仕事早く終わったから帰ろうって」
太「そっか、良かったな(ナデナデ」
ひふある「うん!」
キィっとリビングへの扉を開く。その先には、ソファにもたれ掛かる夫。いかにも待っていたと言わんばかりに、テーブルには紅茶の注がれたティーカップが二つ置かれていた。
太「ただいま、凶一郎さん」
凶「おかえり。その箱はなんだ?」
太「あぁ、これですか。灰さんの仕事を手伝わせてもらったんですが、お礼に貰ったんです。」
凶「…灰と2人で任務に行ったのか?」
ほんの少しだけ眉にシワを寄せる。あ、やべ。これは上手く弁解しなきゃな…
太「は、はい。人手が足りなかったので仕方なく」
凶「…そうか。ひふみたちもおいで、ジュースがある」
ひふある「ほんと!?」
よかった、仕方なくという言葉を聞いて少しは安心できたようだ。俺が凶一郎さんの隣に座ろうとすると、ぽんぽん、と自分の膝を優しく叩く夫。無言の圧で膝の上に乗れと訴えかけてきたので、あー…まだ機嫌直ってないんだ…と、大人しく座る。ひふみたちはもう見慣れてしまったのか、凶一郎さんの隣にそれぞれ座ってジュースを飲み始める。
ひふみ「ままもジュース飲む?」
太「ん?あぁ、ままにはこうちゃがあるから大丈夫だよ」
あるふぁ「俺も飲んでみたいけど…」
凶「まだ早い」
あるふぁ「( ‘ω’)クッ!」
ぶわっと空気が揺れた。全部で6人ほど…誰かと後ろを振り向くが、もう誰かは分かりきっている。
二「別にいいじゃないか、紅茶くらい。」
ひふある「おばちゃんたち!」
やっぱり…いつの間に入ってきたんだろうと思いつつも、おかえりなさいと言う。
凶「いいや、ダメだ。そもそも紅茶とは苦味と甘味の両方を楽しむべきであり…」
四「へーへーわかってるっての」
長話になると思ったのか凶一郎さんの話を遮って適当に返事をする四怨。きっと聞き慣れてるんだろうな…
五「何飲んでんの?ジュース?俺も飲んでいい?太陽」
太「別にいいぞ、冷蔵庫に入ってる」
五「やりぃ☆」
三「走ったら危ないよ、嫌五!」
六「ふふ、今日も太陽が可愛いわ♡」
七「六美姉ちゃん…ところで、太陽兄ちゃん!その箱なぁに?」
ぴっと俺が手に持っている箱を指さして七悪が言った。俺は凶一郎さんにした説明と同じことをかくかくしかじかと話す。(?)
七「へぇ…そうなんだ」
四「おもしろそーじゃん、やってみようぜ」
五「さんせー!」
三「えっと、ほかのみんなもやる?」
全員「やる」
声を揃えてそう返事をした。辛三兄さんがじゃあやろうかと一斉に全員でくじを引く。
太「(えっと…人狼!?やりきれるかな…)」
凶「(ふむ、狂人か)」
二「市民…ねぇ」
三「(ううう占い師…!?)」
四「(市民かよ…)」
五「(お、俺市民じゃん)」
六「(騎士…かぁ)」
七「(んーと、市民かな)」
ひふみ「(しみん!)」
あるふぁ「(市民かぁ…)」
それぞれが自分の役職を確認した後、早速話し合いに移る。
太「えっと、市民でした」
凶「俺も市民だぞ」
二「市民だよ」
三「占い師です…」
四「あたしは市民だぞ〜」
五「俺も〜☆」
六「騎士だったよ」
七「僕も市民だったよ!」
ひふみ「しみん!」
あるふぁ「市民だったよ」
役職を偽っているものもいれば、本当のことを言っている人もいる。この中人狼を見つけ出すのは困難だな…と、自分が人狼なのに思ってしまう。
その後も色々話し合い、迎えた夜の時間。
『辛三様、誰を占いますか?』
三「うーん…四怨かなぁ」
『六美様、誰を守りますk』
六「太陽」
『太陽様、誰を脱落させますか?』
太「辛三兄さんで」
そして朝…
『辛三様が脱落いたしました』
太「え…なんで!?」
凶「占い師だからだろうな」
二「狙われやすいからねぇ…」
四「チッ、マジかよ」
五「ちぇー、便利な役職が居なくなっちまったな」
六「辛三兄ちゃん…」
七「…さて、投票に移ろう」
ひふみ「移ろー!」
あるふぁ「なんでそんなに楽しそうなんだ…」
久々のみんなでやるゲームだからなぁ…はしゃぐのも無理はない。
太「俺は嫌五に投票する」
凶「ふむ、何故だ?」
太「辛三兄さんが脱落したって聞いたとき、少し口角が上がってたからかな」
五「うぇえ!?別にあげたつもりないぞ!?」
太「無自覚なら尚更怪しいぞ」
どんどん嫌五を理詰めしていき、ついに投票タイム。俺はもちろん、みんな嫌五に投票するつもりらしい。ごめん、嫌五…
そして夜
『誰を』
六「太陽」
『誰を狙いますか?』
太「…二刃姉さん(凶一郎さんは多分狂人だな)」
『二刃様と嫌五様が脱落いたしました』
太「そんな…!嫌五は市民だったのか 」
凶「そのようだな…」
四「まじかよ、勘が鋭いからか?」
六「一気に不利になっちゃった…」
七「そうだね…どうしようか」
あるふぁ「とりあえず、投票する人を決めよう。」
ひふみ「きめよー!!」
黙々と誰にしようと迷っている時…凶一郎さんが一言。
凶「ふむ…これは迷うな」
太「確かに、迷いますね……よし、決めました!」
四「あたしも決めたぞ」
六「上に同じく」
七「さらに上に同じく」
ひふみ「上に同じくー!」
あるふぁ「上に同じく…?」
どんどん決めていき、ついにやってきた…夜。
『誰』
六「太陽」
『誰を狙いますか?』
太「うーん…四怨で」
『四怨様が脱落いたしました。あと一人の脱落で人狼側の勝利です。』
太「これは…だいぶまずくないですか?」
凶「これが最後の投票か…誰にするか迷うな」
六「うーん…凶一郎兄ちゃん怪しい」
凶「な”!?俺は市民だぞ!?村人だぞ!?怪しまないでくれ六美ぃいいぃい!♡」
六「だって…普段のお兄ちゃんなら今頃ショックで動いてないよ。」
太「それはそうだけど…やる時はやるし…俺は別に怪しくないとは思うけど」
六「太陽が言うならそうだねっっ♡」
七「六美姉ちゃん…」
ひふみ「パパに入れるー!」
あるふぁ「僕も…ごめんねパパ」
凶「!?!?!?どうしてだ我が愛しい双子よ!!」
ひふある「怪しいもん」
凶「サァ…」
そして夜…
『だ』
六「太陽」
『誰を狙いますか?』
太「それもう意味無くないですかね…まぁ、七悪で」
『七悪様と凶一郎様が脱落。人狼側の勝利です!』
太「はぁ…みんな脱落させるの辛…」
凶「手強かったな、声色や顔色を一切変えず演り切ったか」
二「太陽が人狼かい…全然分からなかったよ、おめでとう」
三「えへへ、役職嘘ついた方が良かったんだけど…みんなに嘘はつけないよ」
四「兄貴!!!!!!」
五「やざじい!!!!」
六「うふふ、悪役の太陽もいい栄養ね♡」
七「六美姉ちゃん…」
ひふみ「ひふみたちは最後まで狙われなかったね」
太「人狼としてのなけなしの配慮だよ」
あるふぁ「ひぇ…」
各々が思ったことを口にする。まぁたまにはこういうのもいいかな。
太「にしても楽しかったですねぇ、またやりましょうか。灰さんにもお礼しなきゃ」
凶「そうだな」
おしり(おわり)
コメント
6件
六美が即答、まぁそうだよね太陽可愛いし、 めっちゃ面白かった!!!!人狼ゲーム、私もやろうかな、 そして最後のおしりどうした?本当にどうした?
六美が毎回即答なのww 面白かったです!!