幼いわたしと大好きなあなた
あなたはいつも、お父さんと喧嘩をしていた
あなたがお父さんと喧嘩するとき、
私たちはいつも寝室に隠れた。
まるで嵐が去るように願ってるみたいに
あなたはたまに、
お父さんに殴られてたりして、
あざを作ってたりして
わたしはあの時、
お父さんが心底きらいになったよ
寝室に隠れて、
怒鳴り声に怯えて、
殴られたりしてる大きな音にびくついて
いつのまにか丸まって寝てて
次の日にあなたの腕に見えるあざが、
大嫌いだった
でもね、でも、
いつもじゃなかったの
大げんかになるのは
たまにだった。
喧嘩の時はお父さんが大嫌いになるけど
喧嘩してないお父さんは、
好きだった
わたしは肌が弱かったから、
よくアトピーやぶつぶつができて。
疲れた時は、よくじんましんになった。
じんましんになったとき、
痒くて痒くて耐えられなくて
よくあなたに
わたしが寝るまでかいてもらったっけ
それでもたまに、なかなか寝付けなくて
眠そうになるあなたを
起こしたりして。
そんな時あなたは、
怒らずにかいてくれたよね
あれ、うれしかったなぁ、、、
夏なんかに
暑くて寝付けない時も、
あなたはよく仰いでくれた。
そんなあなたが、
大好きだった。
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