テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
松下一成
#ファンタジー
突き立てられるナイフを、私はギリギリのところで回避した。顔の横で枕が裂ける。すぐにベッドを飛び出し、立てかけてある剣に手を伸ばし、叫ぶ――
「――誰か助けてっ!!」
振り返ると、もう切っ先が目前まで迫っていた。剣は手に取れたけれど、鞘から抜くのは間に合わない。私は何とかその状態の剣と体に魔力を流し、防御に撤しようとする。まだぼんやりしている頭で、ただ「死なない」ことだけを考える。
切っ先が鞘に触れる。それで急所は避けられたけど、この軌道ではまだ肉に刺さる。魔力がたぎり、思考がさえてくる。私は繋術を駆使し、体を反らせ、全力でその一撃を回避しようと試みる。
「くっ!」
刃が寝間着を裂き、肌の表面、一番外側を撫で上げた。軌跡に沿ってピッと鮮血が飛ぶけれど、負傷はそれだけ。そのまま私は距離を取り、ようやく剣を抜く。構える前に、相手が迫ってくる――****************************
**************************
********
**************
*************************
********
***********************
***************