沈黙が続き、俺は覚悟を決めて兄貴の横顔を見つめていた。
兄貴のことは心から信頼している。人として尊敬もしている。
だから何を言われても、それは兄貴の意見として受け止めるつもりだ。
「裕孝、お前さ」
しばらくして、兄貴が口を開いた。
「お前達の関係に対して、誰も口を出すべきじゃないと思う。…だけど俺はお前の兄として、家族として1つだけ言わせてもらうぞ」
「…うん」
「瑠斗と一緒になって一生暮らしていくということは、その間にどれだけの困難があるか理解してるか?男と女の関係以上に大変なことがあるって覚悟してるか?」
「…分かってる。何があったって瑠斗のことは守るって、もうだいぶ前から決めてるんだ」
多様性の時代とはいわれていても、日本ではまだまだマイノリティが白い目で見られることが多い。俺はともかく、若い瑠斗はこれ*************************
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