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秋
穂ちゃんの家に住み始めてから数日が経ったわけだけどもいまだにこの家に馴染めているかと言えば答えはNOだった。というかなんでこんな状況になっているのかまったく分からないんだよね 朝起きたらいきなり宇津木さんがいなくなっていてその代わりに兎川さんがいた。まぁそこについては問題じゃないんだよ。だって普通に考えたらそんな状況になる理由ないしね。でもなんでそれが今目の前で起こっているかというと……
そう!なんと私がリビングに行った時にはもうすでに2人がキスをしていたんです!! 宇「ごめんなさい、昨日の記憶が無くて……どうやって帰ってきたのか覚えていないんですよね」
兎「そうなんですかー?でも大丈夫ですよ!!」
そう言ってまた顔を近づける 宇「兎川さん近いよぉ~///恥ずかしいなぁ……」
白「あの~そろそろいいかしら?」
宇&兎「あっすいません(́•ωก)」
2人とも顔真っ赤にして可愛すぎひんか!?尊いんやけど!まぁとりあえず座るか……
兎「はいこれ朝ごはんとお昼ご飯作っときましたので食べてください!!」
はぇ?なにこいつ天才かよ。めっちゃ分かりやすいやん。しかもこのメモ書いた人の優しさが滲み出てるじゃん……!なんなんだよマジで……! 白「どうかしたんですか?」
健「いやぁ、メモがあったんですよ……」
兎「えー誰のです?」
白「あら、見せてください。」
健「はい」
(́∀)つメモ【名前書いておきました!】
白「わ、可愛い文字ですね」
兎「そうですねぇ〜誰かが書いたんでしょうかね?」
確かにこれは可愛くて女性の字ということが分かる。一体誰がこんなことをしたのか……
とりあえずこの部屋について少し整理してみることにするか……。まず、扉には鍵がかけられていて出られない。窓はあるが高い位置にあるうえに、おそらく鉄格子が付いているであろうことがここから確認できる。天井からは紐のようなものがぶら下っていて、その先には大きなハサミがついている。恐らくあれで首を切ろうとしていたんだろう。机の上に置かれたカッターナイフ、それにメモを書いた人物、それと謎の大きな紙、そして大量の錠剤の入った瓶が並べられている。これらはいったいどこから出てきたものなのか……。考えろ、きっと何かあるはずだ……。そもそもどうしてこんなところに閉じ込められなければならない状況になったのか、そこから考えるべきだ。あの日の記憶を呼び覚まして……確か、あたしたちは普通に買い物をしていたはずだった。でも突然誰かに襲われ、気がつけばここに居た。
「じゃあまたあとで〜」なんて軽く別れの挨拶をして、それから数時間後だったと思う、最初にいなくなったのは巴さん、次にあたし、そして最後に宇津木さんが行方不明になったというわけか。となると犯人はやはり同じ人物なんだろうか?だとしたら誰が何のために……そんなことを思いながら部屋を見渡してみる。相変わらず物は少なく殺風景な印象を受ける室内、家具もほとんど置かれておらずまるで生活感を感じられないこの空間の中でポツンとソファに座っていたのが先程まで倒れていたはずの宇津木さんだった。いつの間に起き上がってきたのかはわからないが彼女はこちらを見てニッコリ笑っていた。
宇「ねえねぇ!皆は何をしていたんですかね!?私は全然気づかなかったよ!!」
白「宇津木さんはずっとここで横になっていたじゃない」
兎「そーですよ!!嘘つくのは良くないです!!」
そういえばこの二人は宇津木さんとは知り合いみたいな話していたっけ、とりあえず怪しい様子は見られないし二人に任せておくことにした、変に疑いをかけるのもよくないしね。というかそれより気になるのは宇津木さんの言葉の意味、今更気づいたのだがここには自分以外の全員が揃っているはずなのに誰も”自分がいないことに気がついていないんだな”と不思議に思ったのと同時に少し恐怖を覚えた。まぁきっと考えすぎだろうと頭を振った