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私、海瀬流歌(うみせ るか)と流々花(るるか)は双子だ。
いつも何かしらで比べられるのが私たち。
正直大嫌いだ。
「おい、みんな席付けー!学級委員を決めたいと思う。」
なんて、言い出すから。私はお母さんに言われている。
「流歌。貴女はいつでもトップを取るのよ」
私には、この言葉が呪いのように、絡みついて離れないのだ。いちはやく忘れたいのに。
忘られない。だから私は今までたくさん頑張ってきた。だから今日も、学級委員になるのは本当は、嫌なのかもしれない。
でも、ならないと殴られるから、だから。
「学級委員なりたいやつー手挙げろー」
私は手を、挙げて、しまった。
「お?海瀬だけかー?じゃあ、海瀬流歌に決定だ。いいと思う奴は拍手ー」
みんな、拍手した。みんなの私のイメージは、ガリ勉、だろう。なのに、流々花ときたら、いつも友達と話して、遊んで、勉強なんか、1ミリだってしないくせに、お母さんに何も言われずに、楽しく生きてるのだ。
“私は、頑張らないと、いけないのに”
って、私は妹を憎む。楽しく生きてるはずなのになぜか今日は違った。
制服もしっかり、着崩さずに着ている、なにかがおかしい。
「すみません、あたしもやりたいです。」
教室中から歓声が聞こえた。一軍女子のうるさい声、流々花のことが好きであろう、少しイケメンな男子たちの声、すべてが、雑音だ
消えてしまいたい
何故こんなにも、私は
「おー、この2人でやる、でいいかー?」
と言うところに、歓声を上げていた1人の一軍女子が言った。
「せんせー、流々花だけでいいと思いまーす」
みんなは、さんせーだの、流々花のことを賛成している。
そう、
私には味方などいないから。
あっさり、学級委員は流々花に決まった。
嫌なんて言えない
みんなが流々花を賛成した結果だから。
休み時間になった。
あの時間が永遠に感じられた。
やっと終わったと、思ったのに。
流々花とは絶対関わりたくない、と思って、逃げようとしたのに
流々花は止めた。
「ねぇ、流歌w、あんたに賛成してる奴1人も居なかったね。可哀想www」
流々花は、人を虐めることになんとも思わない人だ。そんな度胸が好きなのか、モテている。
何故?
「流々花には関係無いね。流々花につとまるだろうか…不安で仕方ないなぁ」
私は馬鹿なのだ。言い返したら、虐められるって、いつも、いつもいつもいつも、思って、
勝手に不安になってきたくせに、その、不安をよくない意味で何故私は掻き消してしまうの?
「へぇ〜?流歌、そういう事なんだwドM?キッモ。イタいよ〜ドMアピ」
こうなるっていつかは、こうなる
双子なんてこんなもんだ。
嫌いだ。こんな生活。誰にも、助けてもらえず、誰にも知らない所で死んでゆく。これが私なのか。
虚しいな。
心がからっぽだ。
もう何しても無理そうだ。
と思うと身体がすぐに動くのが私。
小学生の、あの時もそう。
私は、変な所でだけ行動力があるのだ。
死のうと思ってしまった。
居場所が無くなった。
元々無いくせに
信じてた場所が、無くなった。
そう。誰にも止められないのだ。
自制もできない。だから、誰にも止められない。
誰も私と話したくないから、誰にも止められない。
こんな私虚無だったっけ?
私いつからだっけ
あ
誰
かきた
?
そんな
の
嘘
…
か
私は いつまでも 無だった
意識が途切れる時。
幼馴染の葵が私の名前を、呼んでいた