コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
近くのファミレスでお昼を済ませた。隆ちゃんはハンバーグプレートを頼み、好きなのか聞いてみたら、「子供っぽいよな」と少し照れながら頭を掻く仕草が可愛くて、今度ハンバーグを作ろう、そう思った。勿論クックパッド様に頼ってだが。 会計は隆ちゃんが支払いをしてくれた。
これからは夫婦になるんだからお金関係もしっかり決めないとなぁ、なんて考えていたらいつの間にかスーパーに着いていた。
隆ちゃんがカートを引き、私が隣を歩く。ガラスに写る二人の並んで歩く姿が新婚夫婦みたいでテンションが上がる。(いや、新婚夫婦になるんだけどね)
近所のスーパーは地元野菜なども売っていて種類が豊富だった。何も入っていない空っぽの冷蔵庫に一から材料を揃えるのは大変で、調味料や食材を次から次へとカゴに入れていくとカゴふたつ分の量になった。金額も恐ろしい程の金額で隆ちゃんがピッとクレジットカードで支払ってくれたが本当にお金のことをキチンと決めなくては……
そしてやってしまったー、と後悔したのがレジ袋だ。有料化になった事は分かっていたが普段スーパーに買い物に行く事が無かったのでうっかりしていた。二人ともエコバッグなど持っておらず仕方なく一枚五円のレジ袋を四枚も購入した。
「これからはエコバッグ持って来ないとな」
「だね、私達の生活力のなさが身に染みたよ」
パンパンに買ったものを詰めたレジ袋を三袋も隆ちゃんが持ってくれた。
(やっぱり男の人って頼りになるなぁ……)
後部座席に買った物を置き、マンションに戻る。
エレベーターがついているので本当に良かったと二人で安堵した。この荷物を持って三階まで登る事を考えたら地獄でしかない。
「ただいま、我が家〜〜」
「二人で同じ家に帰るって不思議な感じだよな。結婚するって感じ」
「本当だね、家事もこれから頑張らなきゃ!」
「そんなに気負わなくていいよ、お互い楽にやっていこう」
とても優しい笑顔で私の顔を覗き込み、全女子の好きな頭ポンを隆ちゃんはしてくれた。心臓がバクンと破裂しそう、死ぬほどキュンとした。