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続き楽しみにしてます!!
最高っすね、続き楽しみに待ってます!
⚠学パロ要素有(少なめ)
最近よく視線を感じる。
ストーカー被害にあっていると自覚したのはいつだっただろうか。
自宅へと足を進めるヒョンジンはふとその視線に気がついた。
注がれる視線。歩く度に後ろから聞こえる足音。うっすら感じる気配。
その全てが俺を不安にさせるには十分過ぎるほど不気味だった。しかも、その時たまたま、視線を感じた場所が薄暗く人の気配を感じさせない一本道だった為余計気味悪かった。
視線を感じることに関しては別に珍しいことではなかった。
幼いころから、整った顔立ちのせいで男女問わず人気があったのだ。その為熱い視線を感じることは少なくなかった。
今では、その視線を感じることに対し耐久がついてると思い込んでいた。
ただ、今回はいつもと少し違った。
心から愛してる人に向けるようなそんな甘酸っぱい視線なんかじゃない。
もっとドロドロしていて、ほんの少しだけ増悪が含まれた、そんな視線。
勿論そんな視線を向けられたら、こっちとしては、ただひたすらに怖くて、思い出すだけで足が微かに震えるような思いをしている。しかも学校ですれ違った時だけじゃない。他の生徒と教室で話している時も、お手洗いに行く時も、部活中も。更には登校中にもその視線を感じた。
ストーキングされていること以外特にこれといった被害にあってないのだが、やはりずっと見られているのは不愉快だ。その不快感やストーカーが誰なのかという好奇心、早く解決したいという焦りが日に日に増してきた気がする。そのせいで最近情緒が不安定な気がする。
前より体重か大幅に減り、寝れない日が続いた。げっそりした俺を見かねた数名の友人は何があったのか聞いてきたのだが、余計な心配をかけたくなかったため大丈夫とだけ伝えた。
実際は全然大丈夫ではなく、精神・肉体は既に限界を超えていた。
この日も帰宅中に視線を感じた。
今までは、ストーカーに話しかける勇気はなく、いつも見て見ぬふりをするのだが、今日は無理だった。いつまでこの恐怖が続くのかと急に不安になりつい声をかけてしまった。
喉は異常な程乾いていて思ったように声が出なかった。やっとの思いで出た声は微かに震えていた。
「誰ですか?」
バッと後ろを振り返る。
振り返ると数メートル離れた先の電柱に金髪の頭が少し見えていた。
ビクッと金髪の頭を揺らし、電柱からはみ出た頭を隠すような素振りを見せる。もしかしたら振り返った瞬間刺されるかもしれないと大袈裟に思っていたがそんなことなくとりあえず安心した。金髪の頭めがけて震える足で大きく前進する。
どうにかして顔を隠そうとしているストーカーの肩を掴み、グイッと自分の方に向けた。
俺はストーカーの顔を見た瞬間酷く驚いた。
だってその相手は校内で有名な“ 天使 ”だったから。
イ・ヨンボク
持ち前の人間離れした美しい顔立ちと温厚な性格から天使と呼ばれている。
大きな目、ひよこみたいな口、鋭い輪郭、星屑みたいな綺麗なそばかす、華奢な体。全体的に可愛らしい印象のある彼の口からでる言葉はどれも低く、それがさらに周りを惹き付ける火種となった。
彼とは何回かすれ違うことがあったのだが、その度に目を惹かれる。天使。妖精。とにかく彼は周りとオーラが違っていて、会う度にもしかしたらヨンボクは天使または妖精なのかもと錯覚する。でもそれは仕方ないことだと思う。だってあんな完璧なビジュアルを見てもなお俺らと同じ人間だと思う方が難しくない?
前から彼のことは気になっていたものの、クラスが違ったり、違うグループだったため、接点がない俺らは会話したことがなかった。
関わったことが一切ないはずの彼が何故俺のストーカーを。
「イ・ヨンボク…だよね?」
「…う、うん」
話してみたいとは思っていたもののこんな形で会話するとは思ってもみなかった。ストーカーの正体が人一倍優しいことで有名なヨンボクだったことに最悪な事態は起きないと確信し、すっかり安心した。が、驚きは隠せず、口を閉じることを忘れ、目を見開き彼を凝視した。
そんな俺とは対象的に彼はきまり悪そうに眉をひそめていた。動揺しているのか瞳は揺れ、何とか言葉を紡ごうと口を開け、言葉を探していた。こんな時でも彼は綺麗でやっぱり天使みたいだった。
遠くから話し声や車の音など騒音がするのにも関わらず、ここだけが時が止まったかのような緊張感に不思議な感覚がした。
流石に気まずくなって俺も必死に言葉を探すが先に沈黙を破ったのは彼の方だった。
「ごめんなさい」
その言葉と共に勢いよくお辞儀をする。
深く頭を下げているため彼がどんな顔をしているか分からない。
「こんなやり方間違ってるなんてそんなの分かってる。だけど僕不器用だからこんなやり方しかなくて…。不快に思うよね。ごめんなさい。もうこんなことしないから…。」
俺の方を見ずにただ淡々と一方的に喋る。声も体も震えていて見てるこっちが焦った。
「と、とりあえず顔上げて…!」
俺がそう声をかけると恐る恐る顔が上がる。彼の顔は恐怖から真っ青で、目からは大粒の涙がとめどなく溢れ出ていた。そんな彼の様子を見ているとこっちがパニックになってしまいどうしたら彼に落ち着いて貰えるのかと必死に頭を働かせる。
「大丈夫だから!!」
「…え?」
彼を落ち着かせたいあまり、思ってもないことを口に出す。
実際は彼にストーキングされてる時は一回も大丈夫だと思ったことがなかった。ただ、この言葉で彼が少しでも落ち着いてくれるならもうなんでもいいやと自暴自棄になっていた。
「俺別に君にストーカーされるの嫌じゃないし」
「え…でも…」
「もし君がストーカーの件について忘れて欲しいなら忘れるし。とりあえず落ち着いてよ。」
本当に落ち着くべきなのは俺の方だ。自分でも何を言ってるのか分からないがそんなこと今はどうでも良かった。俺がそこまで言うと落ち着いたのか、しばらくすると彼の顔から涙がやっと止まり震えも治まっていた。
気づいたらもう辺りは暗くてさっきまで聞こえていたはずの人の声も今はしなくなっていた。路地裏に残された僕らを暗闇が優しく包み込んでくれた。
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初投稿だったのにも関わらず思ったより多くのコメント・いいねを貰えてびっくりしてます😳💓
ほんとありがとうございます🙇♂️
めっちゃモチベになります!
この連載はリクエストを募集しておりますのでぜひ気軽にお声かけ下さい🐈💙
話は変わるのですが、まさかの 【⠀交わらない線⠀】の続きを投稿せず、新しい連載書くっていうね…ㅎㅎ
なかなか思うように続きを書くことが出来なくて…😢
【 交わらない線⠀】の投稿はもうしばらくお待ちください🙇♂️
皆さんの期待に応えられるよう頑張ります💪
そして私事なのですが、今日でやっと私立入試が終わりました👏👏👏
色々トラブルが発生して何度も心が折れそうになったのですが、Mixtape#3をめっちゃ聞いて癒されましたㅎㅎ
0708の皆さんお疲れ様でした📢🤍
ようやく一息出来るようになったのでもう少し投稿頻度が上がるかな…と思います!
新しい連載ですが、straykidsの短編集となっております🐰
また後日この続きを書きます。続きは🔞あります!少しでも楽しみにしてくれたら嬉しいです😭💓
coming soon𓂃 𓈒𓏸
02.03 訂正済み