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3 - 第3話 今を生きる僕より

♥

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2025年11月11日

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死ネタ有り((ゆあんくん亡くなってます

💙 🌷×❤️🍗‪

からぴちさん動画出てきますが、実際にはない場面.ᐣが出てきます。

地雷さんはさようなら.ᐟ






あぁ、僕はなんで生きているんだろうか。

なんで君は死んでしまったのだろうか。

そんなことを問いかけても…




🌷「答えなんか帰ってこないのに。」




🌷「ゆあんくん、今日は電柱にぶつかってしまいました。昨日はドアにぶつかって、一昨日は壁に.ᐟもうおでこ真っ赤ですよ〜……」

「なんて、昨日も話しましたね… .ᐟ」


君の温もりはこの家になくて。

君の匂いはもう薄れていってて。

君の優しくて元気な声はこの家に響かない。


🌷「ゆあんくん…声、聞かせてくださいよ」

「ゆあんくん…どんな声だったっけ、.ᐣ」


なにかの動画で見たことがある。

人を忘れる順番。

声を忘れて、顔、思い出を忘れる。


🌷「ゆあんくん…ッ.ᐟ((泣」

「なんで置いていくんですかッ゛」


ゆあんくん…君は置いていかないと_

どこかで信じていた。

人だから、いつか別れてしまうことはきっと、理解していた。頭のどこかで分かってた。

でも、別れるならきっと。僕が先に逝くと…そう信じて疑ってなかった。


だからあの日は驚いた。

なにかのドッキリかと、どこかにカメラが隠されてるんだと思った。

白い服を着た君は…白い布を被っていた。

お医者さんは

「剥がさないのがあなたの為です。」

「綺麗な彼のまま、お別れすることをおすすめします。」

だなんて、真剣な顔で、少し言いにくそうに僕に言った。

看護師の人たちも

「…少し、考えて頂いて結構ですよ。」

「お2人の気が済むまでお別れを…」

と。

みんな詳しい事なんて教えてくれなかった。 ただ、僕が見れたのは冷たくなったゆあんくん。

いつも、僕よりも暖かくて優しい笑顔で笑う君は見るも無惨な姿で…


🌷「ゆあんくんっ…なんでっ.ᐟ」

「ゆあんくんッ… .ᐟ((近くにしゃがむ」


涙は何故か出なかった。ここで泣いたらきっと君が困るから。そう考えて、冷たくなった君の手を握った。


お医者さんはメンバーと話してたのだろう。

じゃぱぱさん達が気を使ってくれていた。

何を言われたのか、何を知ったのか。

誰も教えてくれなかった。



ゆあんくんとの別れは、最後の会話は……最悪だったと思う。


🍗「なおにーッ.ᐟおれナナチキ買いに行ってくるね.ᐟみんなに言っといて〜.ᐟ」

🌷「えぇ… .ᐣ今からですか.ᐣ」

🍗「うんッ.ᐟ」

🌷「もう21時回ってるんですけど…」

🍗「急に食べたくなっちゃって.ᐟ」

🌷「…明日にしません.ᐣ」

🍗「今がいいんだもん.ᐟ」

🌷「在庫はなかったんですか.ᐣ」

🍗「なかったー.ᐟ」

夜遅くにコンビニに向かうと言い出したゆあんくん。もっと真剣に停めればよかった。

🌷「う〜ん…近いし大丈夫ですかね.ᐣ」

🍗「大丈夫.ᐟおれもう大人だし.ᐟ」

🌷「僕からしたらまだ子供ですよ」

🍗「いや.ᐟおれもう19歳だし.ᐣ」

🌷「子供じゃないですか…笑」

🍗「それは年の差ですーッ.ᐟ」

🌷「寄り道しないですぐ帰ってください.ᐟ」

🍗「分かってるよ.ᐟじゃあ行ってくる〜.ᐟ」


そんな会話をした後。ゆあんくんが僕の前に現れることは二度となかった。


🌷「…遅くないですか.ᐣ30分も経った…」

🍪「ゆあんくん、セブンですよね.ᐣ」

🌷「はい…ナナチキって言ってましたし」

🦖「この家から30分かかんないよね.ᐣ」

🌷「僕、セブン見てきます.ᐟ」

🍪「私も行きますよ.ᐟ」

🌷「え、女性が外は危ないですよ.ᐣこの時間は特に.ᐟじゃぱぱさんとたっつんさん連れてきます.ᐟ」

🦖「おれら.ᐟ.ᐣまぁいいや、たっつんいこ.ᐟ」

⚡️「わかった.ᐟ…ゆあんくん電話出んな、」



🌷「…セブン内いませんね、」

⚡️「すみませーん、この子来ませんでした.ᐣ」

店員「え.ᐣ来てませんけど…」

⚡️「そうですか…ありがとうございます」

「なおきりさん、来てへんって…」

🌷「え…」

🦖「…警察行こう。事件だよこれは」

🌷「…そうですね、行きましょうか」


あの時もっと真剣に止めなかった僕を責めた。

🌷(ゆあんくんに何かあったら…)

そう考えるとただでさえ冷たい僕の手がもっと冷たく感じた。


見つかったゆあんくんは僕より冷たくなった。

少し前まで、

🍗「なおにぃ手冷たっ.ᐟ.ᐣ」

🌷「え…そうですか.ᐣ」

🍗「そうだよっ.ᐟおれの手と比べて.ᐟ.ᐣ」

🌷「ゆあんくんが子供体温なのでは.ᐣ」

🍗「えぇ…それにしてもだよ.ᐟ」

「仕方ないなぁ…おれが温めてあげる.ᐟ 」

そう言って僕の手を暖かい手で包んでくれたのに。


雨が降っていた帰り道。

じゃぱぱさん達に少し寄り道して帰ると伝え、傘をささずにぼーっと突っ立っていた。そんな 僕の頬を伝う水が僕の目から零れる涙なのだと理解するのに時間がかかった。

🌷「あれ…なんで、((涙拭」

何度拭いても止まらない涙に僕は困惑した。

🌷(僕はなんで泣いてるんでしょう… .ᐣ)

ゆあんくんを守れなかった罪悪感.ᐣ

僕より早く逝ってしまった絶望的.ᐣ

悲しさ.ᐣ嫌だった.ᐣ寂しい.ᐣそれとも…

🌷「なに… .ᐣ」



ゆあんくんが居なくなり、2ヶ月が経つ。

あれからカラフルピーチは無期限活動休止。

ゆあんくんについては卒業という体になり、これからの動画にはもう一生出ないだろう。




🍪「…なおきりさんに話した方がいいでしょうか.ᐣ」

🦖「どうだろう…今やばいと思うけど、」

⚡️「…今、壊れる寸前な気がするけどな」

❄️「…ゆあんくん、上から見てますかね.ᐣ」

🍫「きっとね…」

🎸「あいつ、ばかだな…こんな時になおきりさんの近く居ねぇでさぁッ.ᐟ.ᐣ((潤」

👓「…逮捕、されたみたいだけどさ。ゆあんくんもなおきりさんも報われないよ…」

🦊「ゆあんくん…生き返ってよぉ.ᐟ((泣」

🐑「…なおきりさんさ、最近隈すごいよね」

🐸「一応今部屋の前にご飯置いてきたよ」

🦖「…ゆあんくんのこと、なおきりさんにも話した方がいいよね…最愛の人の事だもん」

⚡️「そうやな…」

🐸「…紙に書くとか.ᐣ」

🍪「今はそれが1番いいですよね…」



前までは匂いを嗅ぐだけで待ちきれなかったシヴァさん達のご飯が、今ではこんなにも喉を通らない。

🌷「…ッ、もう…無理ですね、((箸置」

いつも2口位しか食べられない。

シヴァさん達は

「食べれる分だけでいいよ.ᐟ」

と言ってくれるけど。

🌷(罪悪感すごいなぁ…)




🌷「ん… .ᐣ((目擦」

寝てしまっていたのか、重たい目を開けて時間を確認する。

🌷「ぁ、お風呂行かなきゃ…」

部屋の扉を開けるとカサっと音がした。

🌷「…紙.ᐣ」

紙を拾い上げ、開いてみると文字が書いてあった。

🌷「ゆあんくんについて…これ、リンク.ᐣ」

そこには綺麗な文字で “ゆあんくんについて”と、“リンクらしきアルファベットなど”がまとめられていた。

🌷「…スマホ、」

自分のスマホを起動させ、Googleの検索欄に紙に書いてある文字を打ち込んでいく。

🌷「…ニュース記事ですかね.ᐣ」

見出しは…19歳の男性、誘拐後殺害される。

🌷「19歳…男性って… .ᐟ」

🦖「ゆあんくんのことだよ…」

🌷「じゃぱぱさん… .ᐣ」

🦖「…お医者さんには言わない方がいいって言われたんだけどさ、なお兄の事見てらんなかったから。」

🌷「ゆあんくん、誘拐されてたんですか…」

🦖「うん…犯人は逮捕されて、有罪判決が降りてるよ。」

🌷「有罪判決…」

🦖(分かる…分かるよ、なお兄。そんなのじゃ足りないよな。ゆあんくんメンバーの事殺されて、降りた判決が有罪…当然だ。本当なら拷問して、殺してやりたい。)

🌷「…っ」

🦖「一旦、お風呂行っておいで.ᐣ俺らリビングいるからさ.ᐟ」

🌷「はい…((潤」





ゆあんくん、誘拐されてたのか。

通りで見つからないわけだ。


🌷「ブクブクブク…((沈」


怖かっただろうな…ゆあんくん。


🌷「有罪判決で…終わりなのかよ」


スマホ画面をスクロールし、記事を全て見る。

記事には犯人の犯行動機からゆあんくんが被害者に選ばれた理由まで全て書かれていた。


🌷「ッ…ゆあんくんッ.ᐟ((泣」


ゆあんくんが僕の前に現れてくれなくなってから泣くのはこれが3回目だ。

でも、その3回の中でも今が1番感情的になって、泣けていると思う。


🌷「ゔぅ…ッ、ごめんッ、ごめんねッ((泣」


ゆあんくん。君の事を絶対に、この世の何からでも守ろうと誓ったのに。 結局、守れなかった。君は僕の前から姿を消した。僕の前だけでなく、この世から姿を消し去った。

ゆあんくん、君の声を。顔を。僕はもう、思い出すことが出来ない。

明るく笑う綺麗な顔も、元気で優しい可愛い声も、何もかも、君に関する事の全てを。

君とはもう。写真でしか会うことが出来ないんだ。

なんでもっと話さなかったのだろう。

なんでもっと触れなかったのだろう。

なんでもっとッ、なんで…


君を守れなかったんだろう。


🌷「ゆあんくん…ごめんねッ」

<…ピッ.ᐟ

🌷「…え.ᐣ」

<🦖「はいどうもこんにちは.ᐟじゃぱぱです.ᐟ」🍫「えとでーす」⚡️「たっつんで〜す.ᐟ」🐸「シヴァで〜す」🦊「どぬくですっ.ᐟ」

🌷「ぁ…これ、からぴち僕らの動画……」

<🎸「うりで〜す」🐑「ヒロです.ᐟ」👓「もふで〜すッ.ᐟ」🌷「なおきりです.ᐟ」🍗「はいどうもみなさんこんにちは.ᐟゆあんくんです.ᐟ」

🌷「ぇ…ぁ、ゆあんく…」


ダメだ、今動画を流しとくのは精神的に悪すぎる…それなのにッ.ᐟ


<🦖「今日は〜.ᐣピエロがいるサバイバル〜.ᐟ」🍫「わ〜っ.ᐟ」🎸「マジかー.ᐟ」🍗「え〜.ᐟ」⚡️「今日も2人か.ᐣ」


🌷「ゆあんくんッ….ᐟ((泣」


ゆあんくんの声だ…ゆあんくんのッ.ᐟ

声、久しぶりに聞いたな…ゆあんくん、ずっと話してないから……ゆあんくんの元気な声。もう一生。生では聞けないけれど、ゆあんくんの元気な声は動画で生き続ける。


🌷「ゆあんくん…ありがとね…」



🌷「すみません、遅くなりましたっ… .ᐟ」

🦖「… .ᐟなお兄、元気になった.ᐣ」

🌷「え.ᐣ…あ、そう…ですね」

🍪「なおきりさん、お水です」

🌷「ありがとうございますっ.ᐟ」

👓「元気出てきたみたいで良かった…」

🎸「どしたん.ᐣ急に元気出てきて…」

🌷「…ぇっと、その…((俯」

「これ…です、」

🦖「… .ᐣ動画がどうかし_あ。」

🍪「…これ、ゆあんくんが出てくるやつ…」

🎸「なるほどな。」

👓「…ゆあんくんの声、元気だね笑」

🌷「…はい。それでちょっと元気に…」


🍗『おれ、なおにぃ達が笑ってるのすきだな.ᐟ…だからさ、ずっと笑っててよ.ᐟ((微笑 』


🌷「えっ.ᐣ誰か…何か言いました.ᐣ」

🦖「いや…俺は何も、」 🍪「私もですよ」

🎸「俺も」👓「俺もだね」


🌷「…さっき、え、僕だけですかね.ᐣ」

🦖「いや、俺もっ.ᐟ」 🍪「私もですよ.ᐣ」

🎸「…俺も」👓「俺もだよ… .ᐣ」

⚡️「なぁッ.ᐟい、いまッ.ᐟ((ガチャッ」

🍫「なおきりさんっ.ᐟ」🦊「さっきッ.ᐟ」

❄️「ゆあんくんがっ.ᐟ」

🐑「声…しなかった.ᐣ」

🐸「誰かの声真似ッ.ᐟ.ᐣ」

🌷「っ…ゆあんくん、ずるいですよ…((泣」

「顔…見えないじゃないですか、((泣」





事件の日あの日から1年2ヶ月。

カラフルピーチは活動を再開した。

再開と同時にゆあんくんは卒業ではなく、命を奪われてしまったことを公表した。僕達はゆあんくんへの思いと、犯人への思い。今までのこと、これからのことを思いのままに話した。事件によって僕達の中にぽっかり空いた穴はゆあんくんでないと埋まらないけれど。それを仮のBOXで埋めて、ゆあんくんにまたあえる日まで、僕らは頑張って歩んでいく。

今のメンバーに、最年少ゆあんくんは登場しないけど。カラフルピーチはいつまでも12人だ。



見えてるかい.ᐣゆあんくん。君と会えなくなって1年2ヶ月。僕の中には大きくて深い穴が空いたままだけど、君にまたあえる日まで僕はカラフルピーチの最年長、“なおきり”をやり遂げるよ。ゆあんくんがかっこいいと言ってくれた、頼りにしてくれた、そんな最年長を。だから空から見ててね。


愛しのゆあんくんへ_


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