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「外まで響いてんぞバカ四季」

「こ、皇后崎ぃ〜!!」


いつもの如く悪口を言うけれども、それは愛情の裏返しだと知っている四季は今日は突っかかる事をせずに来てくれた事に安堵する。


「な、な、皇后崎!」

「俺変じゃ無い?」


立っている皇后崎の裾を小さく握って、キョロキョロと自分の姿を確認して、不安そうに見つめる。

上目遣いで見てくる四季の目は心配で少し潤み赤く染まっている、深海のような瞳にはただ皇后崎だけが写っている。


「…悪くない」


黒いマスクをつけたまま四季の頬を撫でて、素直に言わない皇后崎の言葉に崩れたように四季は笑った。


「そっか、良かった…」


安堵の顔で息を吐く四季をじっと見つめる、急な視線に驚き顔を染める四季。


「なっ、なんだよ…」

「…」

「なんとか言えよ!!」


四季は無言を貫く皇后崎に照れ隠しのように噛みつけば、皇后崎は細く小さく目を緩めた。酷く優しい目で見つめた。


「バカ四季、うるさい」

「バカバカ言うな!バカっていう方がバカなんだぞ!!」


四季はグッと顔を近づけたから、来ていたパンツに入ったスリットから覗くフリルがふわりと揺れた。


「おい四季」

「なんだよ」


呼ばれたから素直に上を向けば、意を決したように一等真面目な顔をしていた。


「一回だけ言ってやる」

「ちゃんと聞け」


ムギュっと四季の顔を挟んで真っ直ぐ見て、射抜くように瞳を合わせる。


「俺と、家族になってくれて」

「…ありがとな」


家族を幼くして亡くした皇后崎には目に見えて分かる誓いと、聞いて認識できる愛を人よりも深く深く望んでいたんだろう。


「…なぁ、こ…迅」

触れていた手を握りしめて包み込むような深く優しい目で見る。


「俺をおんなじ苗字にしてくれてありがとう」

「親父以外の家族を作ってくれて、なってくれて」



『あぁ…これこそが幸せなのだろう』


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コメント

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じんしきもいいーー!! 全員幸せになってくださーい! ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。✨️

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