……今は戦闘中だが少し爆地くんの話をしよう。
【5年前】
爆地】ちぇ高校3年にもなって未だに進路決めてないって俺大丈夫かぁ〜?
【夕暮れの近い頃手を頭の後ろに乗せて椅子をグラグラさせながらカフェの中にいる】
??】お兄ちゃん!遅れちゃった
【大きな声で爆地に呼びかける】
爆地】わぁ!?ってお前かよ、あまり驚かすなよな炎佳、
炎佳】お兄ちゃんったらビビりだね
爆地】深夜にホラーゲーム友達として泣きながら一緒に寝よって言ったのはどこのどいつだか
炎佳】うるさい!あれは友達が無理やりやらせるから。
【顔が真っ赤に染ってしまう。】
爆地《かぁちゃん……今幸せにやってるよ》
《さらに9年前》
【病室で横たわる女の人とその人のほそぼそとした手を握る爆地】
母さん】ごめんね…………爆地……おかあちゃんもうダメだよ。……
爆地】かあさん僕いい子にするよ!テストだって全部満点取ってやるよ!毎日お手伝いするよ。だから
【無理に体を起こしてそっと抱きつく母親】
母さん】爆……地……はいいお兄ちゃんになる炎佳を……頼んだよ。
爆地】そんなお別れみたいな言葉言わないでよ。おかさんにもっともっと甘えたいよ……
【泣き出してしまう爆地】
母さん】みっともないよ。………………2人だけは…………幸せに………………に………………愛してるよ。
《ピーーーーーーーーー》
【糸の切れた人形のようにプツンと力が抜ける】
爆地】母さん!母さん!……母さん
【膝から崩れ落ちてしまう爆地】
《ガラガラ》
炎佳】にぃに……お母さんねてるの?
【入ってきたのはまだ5歳の炎佳だった。】
爆地】………………あぁおねんねの時間らしい
【炎佳に心配をかけまいと、抱きしめて涙をこらえる】
ーーーーーー【5年前】ーーーーーーーー
爆地《人間いつタヒんじまうか分からねぇ、だからこそ託された約束は生きてるものが引き継ぐ義務がある。俺は命に変えても炎佳を守り抜く》
炎佳】なにボーっとしてんの兄ちゃん
【炎佳が爆地の脇腹をつつく】
爆地】ふひゃぉ!?
炎佳】相変わらず兄ちゃんこちょこちょ弱いね。
爆地】うるせぇよ!
【顔を赤くしながら言う。】
炎佳】兄ちゃん顔真っ赤だよ。……今日さ先家帰ってるね。
爆地】そうかじゃぁな
【立ち上がる炎佳を見送る爆地】
【数時間後】
爆地】《たく、遅くなっちまった炎佳ちゃんと晩飯食ってるかな》
《ピーポピーポーピーポー》
【横を通る救急車と消防車】
爆地《嫌な予感がする》
【家へと走る爆地すると目の前には、、焼けた自身の家があった】
爆地】嘘だろ…………!
【中に炎佳がいるはずと思い、走って家へ入ろうとする爆地だが】
消防隊員】待ってくださいどこへ行こうと!
【捕まってしまう爆地】
爆地】離せや!中に妹が!炎佳が!
消防隊員】今は危険です!
爆地】やかましい!炎佳!炎佳!炎佳ぁぁ!
【その瞬間に爆発が起こる】
【その爆風で気絶してしまう爆地】
ーーーーーーーー《数時間後》ーーーーー
【病院の一室】
爆地】いてて…………ここは…………そうか夢か…………びっくりさせるぜ炎佳はっ
【隣を見ると警察が2人椅子に座っていた】
爆地】警察ですか?俺なんかしましたか
警察1】残念ですが、妹さんはタヒました今朝タヒ体がリビング付近で発見されました。
爆地】え?
警察1】これは本当です
爆地】これは嘘だ……さっきまで一緒にいたんだ数時間でこんなのこんなの…………ハァハァハァハァハァハァッ…………
【過呼吸になり始める爆地】
警察2】爆地さん!中丸爆地さん!
【肩をゆする警察】
爆地】これは夢だ……そうだ夢なんだこれは悪夢なんだ。それともドッキリか。なら炎佳こんなの趣味悪いぜなぁいるんだろ……いるなら出てこいよ!!
警察1】苦しいかもですがこれは現じッ
爆地】あんたは黙ってろ!
爆地《これがリアルなんて知ってんだよ。でもせめて希望にすがらせてくれ…………》
《数年後》ーーーー
【小汚い路地裏、酒に酔いつぶれている爆地】
爆地】ヒクッ……あぁ!
【酒瓶を地面に叩きつけて、地面に座り込む】
爆地】炎佳ぁ……こっちおいでぇ
【幼い炎佳がこちらに向かってきている、迎え入れようと手を広げるが近づいた瞬間煙のように視界から消える】
爆地】クソ…………幻かよ。ならもっとマシな夢見させてくれよ
《コツコツこつ》
爆地】あ?
??】お前が住宅街女子生徒放火事件の被害者の妹の兄中丸爆地か
爆地】ならなんだぁ!?俺は借金ずらしてねぇぜとっとと消えろ。
爆地《なんだぁ?こいつ手に蜘蛛と鎖のタトゥーなんていれちゃってよ。》
??】お前の妹の命奪ったヤツを知りたくないか
爆地】あ?
??】俺の組織に入るなら教えてやる
爆地】入るぜ、即決だ妹の仇取れんならよ!ほら言ったぞ教えろゴラァ!
【いきなり飛びつき胸ぐらを掴む】
??】お前が入院してた時に面会に来た警察だ。ほらお前の肩ゆすった方の
爆地】…………あいつか!でもなんでお前がそれを……
??】めんどくせぇな、知らなくていいことはそのままほっとけばいいんだよ。暇ならここに来い
【いつの間にか胸ポケットに住所が入っている】
爆地】《ごめんな炎佳、俺は能力使うぜ。》
ーーーー《幼少期》ーーーーー
炎佳】お兄ちゃん!?また喧嘩したの?能力使って
爆地】なんだよ。俺の勝手だろ
炎佳】お兄ちゃんのことだからまたバカにしてきた人たちだろうけど
爆地】そうだよ。俺ならまたわしも炎佳もバカにした許せるかよ
炎佳】お兄ちゃんは優しいけど能力使っちゃダメ!もし次使ったらお兄ちゃんの苦手な足の裏こちょこちょしまくるからね!!
【手をワキワキと動かす】
爆地】わーったよ。わかったからやめろ
爆地《妹にくすぐりで脅されるって……》
ーーーーー《現在》ーーーーー
爆地】来てやったぜ。
《ある古びたビルの一室》
??】男の自宅と帰宅ルートと仕事の日程だ。
【パッと資料を床の上に投げる】
??】お前は結構いいガタイをしてる。
爆地】喧嘩慣れしてるからな
??】組織には入るか
爆地】俺はこの組織に入る。妹のような被害を出さないためならなんだってしてやるよ。神にさえ刃を向けてやる。
??】仕事は俺が回す。身勝手なことは慎めよ
ーーーー《その日の夜道》ーーーーー
警察2】ふふふーん
爆地】よう…………クソ警官
警察2】お前は!
爆地】お前にはひゃべるひますらやらん
《バチバチバチ》
【爆弾が頭上に浮かびそれを警官2へ投げ飛ばす】
警察2】話あお…………
《バンバンバンバンッ》
【黒焦げになり息をしてない警察2】
爆地】ごめんな炎佳…………兄ちゃんは地獄へ行く……お前のような子を増やさないためにも
ーーーーー《現在》ーーーーーー
爆地】まてよ!……いくらなんでもあんたのこととはいえ、この女子高生を手にかけるのか!反対だ
??】いいからやれ……
爆地】俺は妹のようなやつは作らないと決めた、なのにこれじゃぁクズと同じだ!
??】こちらを見ろ。
【手をかざす、するとそこには目のようなものが書かれて、おりそれを見た爆地はボーっとそこだけを見つめる】
??】お前は今からこいつを〇す。そして邪魔するやつも消すいいな、もちピンチならこれを呑み込め
【ドス黒い玉を爆地に渡す。】
爆地】……もちろんだぜ。旦那、仰せのままに……
《そして今に至る》ーーーーーーーー
爆地】ぐるじゃぁぁぁああ!
恍樹】うぉぉおぉぉぉ!
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