テラーノベル
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僕は今足早に真白の元へ向かっている。理由はまぁ…誤解を解くためだ。真白は何を勘違いしたのか、僕に向かって「最低」と吐き捨ててどこかに行った。本当は腹が立ったけど、今ではどうでもいい。何故かわからないけど、真白の誤解を早く説かないといけない気がする。いや…早く真白と話さないといけない気がする。何故か僕は「真白と話さないと…」と、気を焦らせている。校舎の中は授業の始まりが近いため人がまばらだ。僕はすぐに真白の背中を見つけた。
「いた…」
なぜかとても安心した。なぜそう呟いたかもわからない。別に真白を見つけただけのはずなのに僕は喜んだ。調子が狂っている。おかしい。しかし、僕は今それどころじゃなかった。何故なら…さっき最低と言って去った真白のせいだ。真白が急にあんな悲しそうな顔を見せるから…僕は真白に声をかけようとした。誤解をときたかったから。けど、その時だった…
(拓馬くんを…どうして?)
「え…?」
今、真白の心がはっきりと聞こえた…?
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