──不思議な夢を見た。
“僕”は教室のような所に立っていて、周りには机が。
けれど、机や椅子はあるものの、それに座っている“子達”が見当たらない
・・・“子達?”一体誰のことを指しているんだ?
✵✵✵✵✵
目覚まし音と共に、またガシャンと壊す音が響く。
いつも通り、目覚ましを壊してしまったようだ。
いつもなら、すぐ起きれるのだが、今日はだけは、何故か、すぐ起きることが出来ず、しばらくベッドに横になっていた。
✵✵✵✵✵
今日は、瑞穂の国から少し離れた都会の街へ買い物に来ていた。
すまないは、カフェに寄ったり、本屋に寄ったり、公園寄ったりなどのんびりと過ごしていた。
ふと、自分の手元には新聞が握られていた。
どうしてか、コンビニに寄った際、この手にした新聞に目が行き、離れなくなり、いつの間にか買ってしまった。
すまないはその新聞に目を通した。
《リンゴ帝国の裏切りから約○年、バナナ王国の王子は今や一国の王様》
《実業家の息子、今や世界一有名な実業家へと成長を果たす》
何故か、そのふたつの見出しにすまないは強く惹かれた。
どうして惹かれるのかわからないのに。
(・・・なんか、“遠い存在になったなぁ”)
そんな思考が頭に過ぎるが、どうしてそう思ったのか、すまないは首を傾げた。
やがて、新聞紙を畳み、買ってきたサンドイッチを頬張った。
「うん!うまっ!」
シャキシャキのレタスに、酸っぱいトマト、そして香ばしいベーコンの匂いに、甘いパン。
すまない先生は、思わず夢中で食べていた。
ふと、足元に林檎が転がってきた。
すまないは首を傾げ、その林檎を拾い上げる。
ツヤツヤした鮮やかな赤色だ。
すると、
「すみません!拾ってくれて!!」
声が聞こえ、顔をあげると、そこには抱っこ紐をつけた女性が立っていた。
白衣を着ていた為、どこかの研究員なのだろうか?
そう思いながら、すまないは林檎を手渡した。
すると、
「あー・・・」
ウゴウゴと抱っこ紐が動く。それに、女性は困ったように笑いながら、抱っこ紐の中の赤子を宥める。
「あ、起きちゃった?ごめんね?」
その赤子の頭を 優しく頭を撫でていた。
すまないはそれをじっと見ていたら、ふと、その赤子がすまないを見た。
緑色の瞳の、緑のおしゃぶりをつけた赤ちゃん。
すまないは、何故か一瞬頭にノイズが入る。
「・・・?」
思わず頭を抑える。目の前がチカチカする。
「あ〜!」
赤ちゃんの機嫌悪そうな声に、すまない先生の思考が一旦止まった。
どうやら、赤ちゃんがぐずったらしく、赤ちゃんはじたばた暴れていた。
「あらあら、どうしたの〜?眠たいのかしら・・・ごめんなさいね、林檎、取ってくれてありがとう!」
そういい、女性は赤ちゃんを宥めながら、その場を後にした。
一瞬、赤ちゃんがこちらを見た気がした。
“緑の瞳”を覗かせた、赤ちゃん。
すまないはチカチカする視界に、しばらく立ち上がることが出来ず、椅子に座り込んでいた。






