ピーガガッ
yg「じょんぐがっ聞こえるか、?」
jk「はいっ、聞こえてます」
無線の鳴る音
その次に聞こえてきた、
ゆんぎひょんの、少し焦りを含んだ声。
その声に何かを察して、
周囲の騒音にかき消されそうなそれに、耳を澄ませる。
yg「指名手配犯、囚人番号000001らしき人物発見」
jk「っ!」
古びた無線機から聞こえた、僕が待ち望んでいた言葉。
やっとかっ、
やっと捕まえられる
そう息込んだのも束の間、
無線機から聞こえてきた声に、気分は最悪になった。
yg「今、、あ?」
yg「消え、た、、」
呆然とこぼされたの言葉に、苛立ちが走る。
ようやく見つかったのに逃してたまるか
そんな思いで、僕は人で溢れかえる騒がしいクラブ内を
あてもなく駆け回った。
jk「くそっ!」
あたりを見回す。
人、人、人、
人が多すぎる。。
今日はクラブの人気者が来てるらしく、
店内はきゃーきゃーと、
女性の感高い声で賑わっていた。
ちなみにこの情報は、
声をかけられた二人組の女性に聞いたものだ。
一緒に飲もうって誘われたんだけど、
待ってる人がいるから って断っておいた。
ひょんに教わった断り方で。
人混みを掻き分け、何とか人が少ない場所に出る。
犯人は絶対この中にいるのに、
なのに見つけられない、もどかしさが募った。
ここ最近の連続誘拐事件は、
この場に来てるって時点で、
ほぼあいつの仕業に間違いないだろう。
囚人番号000001番
彼は殺人を犯してる。
罪を犯した上にまた罪を重ねている彼。
例え何か理由があったとしても、許すことはできない。
jk「どこだっ、絶対捕まえてやるっ、」
ガッ
jk「っ!?」
そう意気込んだ瞬間、僕の体は後ろへと傾いた。
??「やってみてよ」
??「可愛いお巡りさん♡」
後ろから回された手が、口元と腰へ回った。
きっと、ハンカチに何か染み込ませたものを
当てられたのだろう。
その瞬間、僕の意識は遠のいていった。
頭がくらっとして、後ろに倒れ込む。
何者かに抱き止められながら僕が見た、
最後の記憶は、
色とりどりに光る天井の照明だった。
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