「許す?別に元貴が僕じゃなくていいならそれでもいいんだよ」
その女神のような微笑みのまま僕の頭を撫でる指が降りてきて襟足、首の後ろあたりをなぞった。
「やっ、やだ!涼ちゃんがいい、僕には涼ちゃんしかいない」
涼ちゃんに捨てられたら僕はもう···考えて思わず泣きそうになる。
「泣かないでよ···ほら、こっちにおいで、僕のことそんなに好きなんだ?」
ふふっ、と笑いながら涼ちゃんの膝の上に脚を開いて跨る。
バスローブははだけて下着は元から付けていないから僕のと涼ちゃんのが触れてしまって恥ずかしい。
僕のだけ期待しておっきくなっているのもはしたなくて、もじもじとしてしまう。
「いやらしいなぁ、元貴はほんとに。そこがとっても可愛いんだけど」
そう言うと僕の両手は後ろにバスローブの紐でひとつに括られる。
「えっ、やだ···」
「なんで?あ、全部見えてるから?触ってもないのにぬるぬるになって硬くなってるこことか、立ってるこことか」
つんつん、と両方の乳首を指で刺激される。
「んっ···」
「やだ、じゃないよね?だって元貴は他の人のを舐めて喜ぶくらい、いやらしいもん。そうでしょ?ここだって触って欲しいっていってる」
やっぱり風磨くんとのこと、怒ってる···涼ちゃんは僕の返事なんか聞かずにきゅっとつねると反対にカリッと噛み付いてくる。
「ひっ···ぁ」
そのまま反抗出来ない僕のそこは両方を何度も舌先でそっと舐められ、指で撫でられる。。
「ふぅ、んっ、もう···や···涼ちゃん、お願い···そこばっかりだめぇ···」
気持ちいい、いつもより敏感で感じてしまう、なのにその甘くて柔らかな気持ちよさがもどかしくておかしくなりそうだった。
お願い、他のところも触って···そう思って下半身を涼ちゃんのに擦り付けるように動かす。
「だぁめ。乳首だけでいってみせて?···元貴なら出来るんじゃない?」
「そ、そんなの無理だって」
「ねぇ、いつもより気持ちよくない?さっきのお水の味、変だなって思わなかった?」
「え···なにか、入れたの?」
答えはなかった、けど涼ちゃんなら···やりかねない···そう思った瞬間に胸に刺激が走る。
「んっ、はぁっ···ぅ、ッ」
甘噛みされながら強く乳首が刺激される。挙句、再び大きくなった涼ちゃんのと僕のが擦れて一気に気持ちよさがきてしまう。
「ぬるぬるして気持ちいいね?」
あぁ、嬉しいな、涼ちゃんも気持ちいいんだ···僕もとっても気持ちいい···。
「ぁっ、ぅ、やぁ···ッ」
強くなった愛撫と涼ちゃんも気持ちいいんだって思った時に強く吸われて、僕は涼ちゃんのにかけながら軽くいってしまい、力が抜けて思わず涼ちゃんに寄りかかる。
「気持ちいいね、いい子だね」
ぎゅっと抱き締められてうっとりしてしまう。冷房が効いた部屋で涼ちゃんの体温が心地良い。
ふぅ、と息を吐いて力を抜いた瞬間だった、そこに涼ちゃんの指が入ってきたのは。
「ひっ···ぁ···」
「力抜いて···でも簡単に入っちゃうね···中もとろとろで、あったかい」
指が中を確かめるように蠢く感触と、指が気持ちのいいところを掠めるたびに涼ちゃんの耳元で声をあげてしまう。
「んく··はぁ、んぁ···気持ちいッ···」
さっき達したばかりなのに、なんでまた気持ちよくなって僕はこんなに感じてしまってるんだろう。これ全部、涼ちゃんが僕に飲ませた何かのせいなんだろうか。
けどすぐにもう何も考えられなくなって、指が何本も入ってキツそうに動く頃には声も抑えられず自らまた腰を振ってさらなる気持ちよさを得ようとしてしまう。
「後ろ、きもちぃの、指が···あっ、うぅ、んっ!ぅ゙ぅ···涼ちゃ···いいの···」
「可愛い···元貴大好きだよ、ずっとこうしてたい」
「僕もすき、りょうちゃ···すきぃ···あ、んッ···」
さらにぐちゅぐちゅと激しくされてらもう限界で僕は涼ちゃんを求める。
「も、むりぃ···りょうちゃんがほしいのっ、お願い、ちょうだい···!」
くちゅといやらしい音を立てて指が抜けると手首を縛っていたのがほどかれてようやく自由になった、と思うと持ち上げられてベッドに倒された。
「元貴が望むならいくらでもあげる、だから何が欲しいか僕に聞かせて、いやらしくて可愛い元貴を見せてね」
戸惑う僕を見ながら涼ちゃんは着ていた服を脱いでいく。
これはおしおき、なんだろうか。
他の人に奉仕した僕に対しての。
そうであってももうなんでもいい。
欲しいのはひとつで理性はぐずぐずと溶けてないようなものなんだから。
膝の裏に手を添えて全てを見せつけるように脚を広げる。
「お願い···僕のここに涼ちゃんのいっぱい欲しい、欲しくて堪らないの。いっぱい気持ちよくなりたいから奥までたくさんちょうだい···っ」
たぶん今僕はすっごくはしたない顔をしているし、涼ちゃんに見られているそこはたっぷり濡れてひくひくとほしがっているんだろう。
ほら、涼ちゃんの顔から笑顔が消えて余裕のない表情になっている。
それが嬉しくて堪らない。
「元貴のここにちょぉだい···?」
にこっと笑って涼ちゃんのそれを引き寄せて自分のにぬるり、とくっつける。
「···ふ、やばいね、元貴···」
涼ちゃんが小さく呟くと、一気にどちゅん、と奥まで入ってくる。
「んぁ゙っ···!」
そこからはひたすらに奥も、いいとこも全部全部責められて、もうされるがままで揺さぶられ続けていた。
「あっ、いい、いいのっ、イッちゃう···」
「僕も···もとき大好き···ッ」
涼ちゃんの声と温かいものを中に感じながら気付けば僕は気を失っていた。
「···りょ、ちゃん?」
気がついて涼ちゃんの名前を呼ぶと繋いでくれていた手がきゅっと握られてちゅ、とキスをしてくれる。
「大丈夫?気持ちよすぎた?」
冗談ぽく笑う涼ちゃんを軽く叩く。
「もう···良すぎちゃった。けど仕方ないよ···涼ちゃんがヘンな飲み物飲ませるから」
「え?何の話?」
「は···え?お水の話は?」
嘘だよね、確かに涼ちゃんは否定も肯定もしなかったけど。
「あれはふつーのお水だよ?信じちゃってたんだ···。元貴があんなにいやらしく可愛いことしたのは自分自身のせいってこと」
かわいいねぇって涼ちゃんが俺を抱きしめた···今の今までそのせいであんな風に気持ちよくなって求めてしまったんだってどこかで言い訳してたのに。
「や、だぁ···りょうちゃんバカぁ···」
「でもいっぱい気持ちよかったんだからいいじゃない。···それだけ僕は元貴のこと愛してるんだよ」
涼ちゃんの細長い綺麗な指が優しく僕の首をなぞる。
「僕も涼ちゃんしか愛してない···」
だから、僕のことをずっとこんな風に愛しててほしい。例えばその指が僕を苦しめることになっても、受け入れるしかないくらい涼ちゃんを好きだから。
唇が重なって、軽くキスして涼ちゃんに抱きついて眠る。
僕は幸せなんだ、涼ちゃんがいる限り何があったって···だからまた求めてしまう、気持ちよさや泣きそうになるくらいの愛情を例えばそれが死にたくなるような絶望との背中合わせでも。
・・・
暑すぎるとこんな風なのを書きたくて仕方なくなっちゃいます。
暑さのせいです。
一応設定的に涼ちゃんにはお相手は1人だけじゃなく他にも···という感じの悪い人です。
もう1人のメンバーを忘れてはおりません···こっちも書けたらいいな、いつかまた。
コメントくださった方々、いいねくださった方々ありがとうございました!
コメント
12件
ひゃーとなりながら、しっかり読んでます🤭💛♥️ 悪い💛ちゃんも良いですね🫶
あー⋯いいな。甘やかされるっ好き。ちょっと強引なところも最高。
わーーん続きありがとうございます🥲❤️さいこうですほんとうに😫😫💕