テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
少しすると看護師さんが帰ってくる。
「ほのかちゃん、ちょっと1人になるけど待ってて」
そう言ってお父さんと知らない人を連れて部屋をまた出ていってしまった。
静かになった病室で、1人何もすることなく暇になった私は寝ることにした。
___________________
目を覚ますと家とは違う天井。
これから私は病院で目を覚ますことになるんだろうか。
時計を見れば、私が寝てからまだ2時間しか経ってないことがわかった。
隣からはページをめくる音が聞こえてきた。
「…あ、起きた?どこか調子悪いところとか、ないかな…?」
名前の知らない知らないお兄さん。さっき話しかけてきた時とはまた違うおっとりとした喋り方。
「大丈夫です…あの、名前なんて言うんですか」
「瀬木遥輝。さっきはおおきな声出したりしてごめんね?」
「大丈夫です……なんの本読んでるんですか?」
遥輝さんが手に持つ「君の薬指」と書かれた本に目がいく。
「あ…これ?……彼女が教えてくれたんだ、これ面白いよって。今見返してるだけだし、良かったら読んでみて?」
そう言われて本を受け取る。遥輝さんに彼女がいたことも驚きだったが、こんな本を読むイメージもなかったので、それこそ驚いていた。
___________________
※「君の薬指」は実際には無い作品です。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!