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「いぶきちゃんっていうのよね?
マルコ隊長が話をしに行ってる間に私達とお話ししましょ?」
「ねぇクッキー食べる?これ美味しいのよ?」
カバンの中身を色々調べ終え、マルコさんが淹れてくれた飲み物を飲んでいるとナースさん達に声を掛けられた。
「ありがとうございます、いただきます。」
「この船男ばっかりで女は私達しか居ないのよ…。
だから正直いぶきちゃんが居てくれて嬉しいわ?」
「そうなんですか?ちなみにあの…あなた達は…?」
彼女達も海賊なのか尋ねると、そうではないらしい。
船医であるマルコさんの助手達であり、
戦わない代わりにこの船に乗っている人達の治療をしているそうだ。
だが主に船長の……
マルコさんが言っていたお父さんの治療をしているのだと話してくれた。
「あの人ねぇ体弱いのにお酒すごい飲むの。
やめてと言ってるんだけどねぇ…。」
「そうそう。でもお酒禁止したら禁止したでうるさいし…困った人よ本当…。」
ナースさん達曰く、なかなかの頑固な人らしい。
でも、血は繋がってはいないがこの船に乗っている人達を家族のように思い、
大切にしてくれている優しい人なんだそう。
だからマルコさんも船長ではなく“オヤジ”と言っていたんだな…。
そういえばこの船に居る人達は一体何人くらい居るんだろう…?
ナースさんがこれだけ居るからきっと大勢なのかな…?
となるとやはり色々大変なんだろうな……
「あの、肩とか凝ってませんか?
ここの船の人達の治療とか、皆さんのお父さんの治療してたり大変でしょう?
マッサージしましょうか?」
「ふふ、ありがとう。優しいのね?」
「いえいえ。それに私も処置して下さったんですし、
これぐらいしか出来なくてすみませんが…」
「そんな事気にしなくていいのよ。
うーんでもせっかくそう言ってくれてるんだったらお願いしようかしら♡」
「じゃあ私も!」
「私もやってもーらおっ!」
と、皆さんにせがまれてしまったのだが、
この後私の指が死んだのは言うまでもない……
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