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竜の山脈でのSランク依頼を終えた翌日。
ユウキたちは再び街の冒険者ギルドへ来ていた。
受付の前は大勢の冒険者で賑わっている。
ミリアが依頼完了の紙を渡しながら言う。
「ドラゴン討伐、完了です」
受付嬢は目を丸くした。
「え、もうですか!?」
カイルが笑う。
「昨日の昼に終わった」
受付嬢は慌てて書類を確認する。
「レッドドラゴン討伐……確認済み……」
そして顔を上げた。
「すごいです」
レイナが小さく微笑む。
「Vランクなら当然よ」
ギルドマスターの呼び出し
その時。
二階から声が響いた。
「ユウキ」
ギルドマスターだった。
大きな腕を組んでいる。
「少し来い」
ユウキが首を傾げる。
「俺だけですか?」
マスターは首を振った。
「全員だ」
ミリアとカイル、レイナも呼ばれる。
四人はギルドマスターの部屋へ向かった。
特別昇格
部屋の中。
ギルドマスターは書類を机に置いた。
「まず報告だ」
ユウキを見る。
「竜の山脈の依頼」
頷く。
「見事だった」
カイルが笑う。
「ユウキが一瞬で終わらせた」
ミリアが苦笑いする。
「ほんとに早かったです」
マスターは少し笑った。
「だろうな」
そして真剣な顔になる。
「だから決めた」
レイナを見る。
「お前たち三人」
指で示す。
「特別昇格だ」
三人が驚く。
「え?」
「俺たちも?」
マスターが頷く。
「ユウキと共に戦い」
「竜王戦でも生き残った」
腕を組む。
「実力は十分」
そして宣言した。
「レオナ、カイル、レイナ」
「ギルドランクをAランクからSランクへ昇格とする」
嬉しい昇格
カイルが拳を握る。
「マジか!」
ミリア――レオナも嬉しそうに笑う。
「やった!」
レイナは落ち着いているが、目が少し輝いていた。
「ついにSランク」
ユウキも笑う。
「おめでとう」
カイルが肩を叩く。
「お前のおかげだ」
レオナが言う。
「これで一緒に最上級依頼に行けるね」
職業進化の問題
だがマスターは続けた。
「ただし」
三人を見る。
「Sランクになったことで」
机に三つの石を置く。
「職業進化の資格ができた」
レオナが首を傾げる。
「進化?」
マスターが説明する。
「冒険者は一定の実力に達すると」
石を指差す。
「上位職へ進化できる」
カイルが興味深そうに見る。
「例えば?」
マスターが答える。
「戦士なら」
・剣聖
・魔剣騎士
・竜騎士
レイナは考え込む。
「魔法使いなら?」
マスターが言う。
・大魔導士
・元素術師
・賢者
レオナが少し困った顔になる。
「そんなにあるの?」
悩む三人
カイルが頭をかく。
「俺は剣聖か魔剣騎士かな」
レオナが腕を組む。
「私は回復魔法もあるし……」
レイナは静かに考えている。
「賢者か元素術師」
三人とも悩んでいた。
ユウキが聞く。
「そんなに重要?」
マスターが真剣に答える。
「重要だ」
指を立てる。
「職業は戦い方を決める」
そして言った。
「間違えると一生変えられない」
三人が同時に黙る。
カイルが苦笑する。
「プレッシャーだな」
ユウキの助言
レオナがユウキを見る。
「ユウキくんはどう思う?」
カイルも聞く。
「龍魔剣闘士の先輩として」
ユウキは少し考えた。
そして言った。
「自分が一番強くなれる道」
三人が聞く。
ユウキは続ける。
「それを選ぶのがいい」
レイナが小さく頷く。
「シンプルね」
カイルが笑う。
「俺らしい答えだ」
レオナも笑う。
「でもそれが一番かも」
新しい未来
ギルドマスターが言う。
「職業進化は明日行う」
三人を見る。
「よく考えろ」
四人はギルドを出た。
夕方の空が広がっている。
カイルが言う。
「悩むな」
レオナも頷く。
「人生の分岐点だね」
レイナが空を見る。
「でも」
小さく微笑む。
「強くなるのは楽しみ」
ユウキも笑った。
「みんな強くなりそうだ」
だがその時。
遠くの空に黒い雲が広がっていた。
ユウキの胸の紋章が光る。
グラムの声が響く。
『主よ』
『魔神軍が近い』
ユウキの目が鋭くなる。
新しい戦いが
確実に近づいていた。